故郷
大規模な戦争が終わり、この国は終戦を迎えた。
今回の任務は本を回収することだが国は荒れ果て、回収することなどしている場合ではないとそう思っていた。国の民は敗戦の復興への道を歩んでる最中であった、そして我々も回収するためこの国にやってきた。
「私は今から統治している担当者のところに伺う後の2人は人に聞くなりして探してくれ」
「はいわかりました」と星野は返事をした
フェイクは担当者の元へといってしまった。
「いっちゃいましたね黒瀬さん」
黒瀬はあぁとだけ呟いて空を見上げた。
「ここ暑くないか?」
「熱帯地域ですしそれに夏ですからね」
「あのフェイクさんって放任主義なんですかね?」
と星野は呟く。
「あいつはフェイクだからな」
黒瀬が言うそしてさらに言う
「あいつの考えは分からん本音で言ってるのか建前なのかだからフェイクなんだそれにあいつの経歴はよく分からん特務隊に所属した理由もただ異人というだけでだ」
黒瀬はあまりフェイクについては何も言わなかった
「フェイクさんのこと苦手なんですか?」
「いや、興味ないだけだ」
「同じ部隊なのに話さないんですか?」
「元々一匹狼だったし仲間とか自分の背中を預ける人なんてすぐ死んだしな、仲良くしたでしたでどうせすぐ死ぬだから誰とでも仲良くなんてしないさただ仕事関係の間からで終わりそしてこの話も終わり仕事するぞ新入り」
「はい黒瀬さん」
「まずどこで探しますか黒瀬さん?」
「まぁここはど定番の国立図書館とかで探すのが手っ取り早い」
「図書館とかってどこにあります?」
あたりを見渡す限り瓦礫の山、、建物なんてものなんか存在しない。
「だろうなと思ったよ無理だなこれ」
と黒瀬はばってんを手で表現した。
「先輩!まさか職務放棄ですか?」
「引くことを覚えろ後輩!」
よく分からんが先輩後輩と呼称しているがそこは気にしないでくれ。
「このままでいいんですか?」
「よくはないな取り敢えずここら辺の地図なんか探して」
「って言ったそばから案内板みたいなのがあそこにありますよ黒瀬さん!」
「そうだな新入り」
二人は案内板の方へ向かう。一歩一歩歩いてるだけでも熱いしかし汗が出ない。出たとしても蒸発してるのだろうかとそう思った。
「先客いるみたいですね」
「どうゆうこと?」
黒瀬は首を傾げる。見たままその通り小さい女の子が自分の身長より高い案内板をかかとを上げてまじまじとじっくり凝視していたそれはまるで自分の受験番号を探しているような受験生に見えてきた。
「流石に邪魔は出来ないですよね黒瀬さん?」
先輩で呼ぶのではなく私の名を読んだ。
「声かけろ新入り女同士気があうだろ?」
「はぁーそうですね」
「あの君迷子?」
と星野は女の子に声をかけた。
女の子はジャーキングでも起こしたかのように
かかかとを下げ戻し後ろをゆっくり向いた。
「誰ですかあなたたち?それに武器をお持ちですね」
確かに星野は土地に合わした迷彩服と小銃
黒瀬はいつもの黒いコートは脱いでいるせいで日本刀と拳銃が丸見えになっている。
小さい女のことにすれば警戒心強くなる一方だろう
ここは星野が女の子の警戒心を解こうとする
「決して怪しいかったり怖い人たちではないですよ困ってる人たちを助けるのが私達の仕事なんだよ。ねぇ〜」
と俺の顔を見て軽くウィンクしてきた
「そうだ」と黒瀬は言った。
「わかりましたあなた達が悪者ではないのはわかりました」
「ですがなら心配ご無用です」
「でも案内板見てたでしょどこに行きたいの?」
「家に帰りたいのです」
「わかった一緒に探しそう」
「おいおい新入り本の回収が先だ」
「いやでもここら辺うろちょろしていたら見つかりそうじゃないですか?」
確かにそうだ動かないより動いたほうがいいだろう。
黒瀬はため息して覚悟決め女の子に話しかける
「家の場所はわかるのか?」
「わかるけど私がここを出てから変わっちゃったからわからない」
「そうか」
「そこの建物学校なんだが君はこの学校使ったことあるのか?」
「一年だけ後は戦争が始まったから遠い方に行った」
「覚えてないか家までの道?」
「多分そこの道をまっすぐだったような」
女の子は幼気ない指で道を指した。
「賭けてみるか新入り?」
「はい」
と2人は女の子の家を探しに行くことになった。




