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異世界戦記  作者: トマト
コウノトリ作戦
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コウノトリ作戦 救出劇

城内は真っ暗になった。ワルツが途切れた。そして若干の会場のざわつきが聞こえた。


「怖いよ」

テオが黒瀬の手を強く両手で握る。


「安心しろ必ず外へ出させる」

黒瀬はテオの頭を撫でる。暗闇の廊下を進む。外は雨が降り始めた。外が一瞬明るくなった。黒瀬の目の前に,1人のメイドが立っていた。


「何やってるんですか?黒瀬さん」

そのメイドは言う。メイドの名は香


「何ってこの子を城から出すんだ」

黒瀬は拳銃を構えて堂々と言った。だがこの城に仕えているメイドたちも只者ではなかった。それは黒瀬は知っていた。テオに小声で離れるように言った。


香は瞬時に黒瀬に近づき,素手で制圧しようとしてきた。黒瀬は二、三歩引いたが香は黒瀬の拳銃を握り,制圧された。香はその拳銃を弾倉を落としばらした。こうなっては拳銃はもう物でしかない。拳銃を奪い取るのも,分解するのも普通のメイドができる範囲ではない。


「高度なテクニックをお持ちで」

黒瀬は言う。想像以上に強く手強いと思う。


「次はどうします?」

香は言う。


黒瀬はファイティングポーズをとる。香も同じようにとる。


「黒瀬さんとは一回,戦ってみたかったんですよ」

香はそう言った。


「いいけど俺強いよ?」

決め台詞かのように言う。2人の格闘が始まった。

両者は互角に見えたが黒瀬の力には敵わなかった。香のパンチも蹴りも黒瀬はかわした。香避けるが数発ぐらいだ。黒瀬の横蹴りが香腹にヒットする。香は2メートルぐらい飛ばされた。吐血して向かってくる香。

まだやる気だった。そのやる気は黒瀬の力でねじ伏せる。香の右ストレートがきた。黒瀬は香の腕を腋の下で制し肘を決めた。

黒瀬は脇固めを決めたのだった。そして香の右腕を脱臼させた。悶絶する香。足をバタバタさせるが黒瀬は逃そうとはしなかった。香は仰向けになって抵抗を見せる。黒瀬はマウントポジションになり片手締めを極める。


「騒がないでよバレちゃうだろ」

黒瀬は言うしかもにっまりとした笑顔で

その時の香の顔は生きようとしていた。1ヶ月間働いてた中で1番いい顔だった。香の日の灯火が徐々に消えていった。そしてじたばたしていた体も静かになっていく。黒瀬は立ち上がり、香の喉仏を踏み潰した。これで香の死を確認した。


「よし逃げるぞテオ君」

黒瀬は後ろを振り向くがテオはいなかった。


「怖かっただろうな」

黒瀬は少し反省をした。苦しめずにあっさり殺すべきだったと。黒瀬は香が分解した銃を再度構築した。そしてテオを追う。


       残り77分


トムたちは黒瀬が言った集合場所にきたがテオも黒瀬も姿はなかった。



「何やってんだあいつ」

トムが怒る。


「ここは二手に別れよう。目標も見つけるのが優先だからな」

ネイサンが提案する。


トム班は力とハンナ

ネイサン班はアレクと更科を連れてわかれた。


突入班全員城の構図は分かっていた。とりあえずトム班はテオの部屋に向かうことにした。テオの部屋に近づくにつれ1人のメイドが倒れていた。


力はメイドの脈を確認する。


「軍曹こいつ死んでるよ」

力が言う。


「多分あいつだな」

トムが言う。


「前に進もう」

3人は進んだ。雨がますます強くなっていることがわかった。3人は奥に警備兵がいるのを確認した。3人は一旦止まる。手前の廊下を右に曲がれば済むのだが真っ直ぐくれば交戦になる。トムは手信号で合図をする。

警備兵は不気味な動きをしたそして倒れた。多分黒瀬だろう。

トムの手信号で前に出るゆっくりと,

「黒瀬か?」

トムはそう言う。


「あぁトム助けて」

黒瀬がトムにしがみつく。


「おいクロちゃん目標はどこ?」

トムが言う


「それが逃げちまった」

黒瀬が言う。


「じゃあ探そ」

ハンナが言う。


「黒瀬さんスーツと日本刀ってなんかかっこいいすね」

力が言う。


「かっこいいのはいいけどないかと動きにくいよ」

黒瀬が言う。


「スーツのことはどうでもいい探すぞ」

トムが言う。





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