鬼退治3
まさかの泊まる部屋は隣同士だった。佐々木は5人を部屋に招待した。招待というよりかは更科と冴月の治療を一緒にすることが目的だからだ。
フェイクとウィリアムで医療を施す。瀧とまでうまくできなかったが,更科と冴月は包 全身包帯ぐるぐる巻だ。
2人は部屋の真ん中で土下座をしていた。佐々木と金田はまだ2人に対して怒っていた。
「許してくれよ〜金田もう喧嘩はしないから」
「佐々木は厳しすぎるぞ,なんせわしはお前を助けた後の喧嘩だったからな」
2人はそう言う。
「喧嘩はもういいんです。それより関係ない店と人を巻き込んでおいて許すことはできません」
佐々木は厳しくなった。まるで教官であった。
「大尉もう謝ってるんですから許してもいいんでは?」
ウィリアムが言う。
「本当お前さんは優しいな」
更科が言い,ウィリアムの脚にへばりつく
「君名前わからないけど優しんだね」
冴月もくっ付く。
「ちょっと困ります」
ウィリアムが言う。
「はいはいそれより鬼について話しにきたんだが」古渡が言う。
「情報交換しますか?」
佐々木が言う。
「姉御話してください」
金田が言う。冴月はあぐらをかき,過去の話をする。
「私らは鬼専門の狩人だ鬼だけしか狩らない色んな国で狩ってきて今に至る。幾つもの鬼を見てきだが今回の鬼はひとあじ違う」
「やはり鬼の専門でもわかりますか?」
佐々木が言う。
「うん。違う。この地域周辺を探しだがどこも鬼の被害はないそして,人間は人鬼とかしている」
「人鬼どうゆうことですか?」
佐々木が言う。
「あぁ現場が察するに殺し合いをしていたかもしれない」
金田が言う。酒々井が現場の写真を持ってくる。
「これですね」酒々井は渡す。写真には酷い有様であった。
「現場は金品強奪,人食い,強姦などの被害は散見されなかった」
古渡が説明する。
「鬼は普通そんなことするんですか?」
フェイクが言う。
「まぁいろんなことをする。数え切れないほど酷いこともするし,人助けもする。色々だ」
木卜が言う。
「でも今回は人と人で殺し合っていた。鎌や斧時には石などを使っていた」
金田が言う。
「生存者は?」
ウィリアムが言う。
「いなかった息しているものも」
冴月が言う。
「子どもでさえ命を奪われている。見過ごすわけにはいかない是非とも鬼退治しければ」
冴月が言う。
「で佐々木たちはどうゆう感じなの?」
冴月が言う。
「私たちが見たのは操られているようだった。殺意剥き出しだった間一髪逃げたが明日はどうなってるかわからない」
佐々木が言う。
「もしかしたら殺し合いもする兆候かもしれないじゃない?」酒々井が言う。
「たしかにな,今日か明日には殺し合いをしているかもしれない」古渡が言う。
「急いできましょうって言いたいけどな」
木卜が言う。そして,冴月を見る。
「いや,私のことは置いて行け,そしてこの4人らを連れて行ってきてくれ」
「やめましょう夜はあいつらの方が有利だと考えます」
佐々木が言う。
「私も大尉に同意見。暗視装置は4人分しか持ってきてない,あちらが光なしで戦ってきたらこちらは劣勢です。朝を待ちましょう」
ウィリアムが言う。佐々木の意見に賛同するものは少なくはなかった。結局朝を待つことにした。
冴月一行が帰った後。雨が降り始め,そして雷雨
となった。時刻は日を跨ぐ1時間前となっていた。
d班4人は寝床についていた。が更科だけは眠れなかった。
「佐々木。雷怖い」
更科が佐々木に言う。
「いや,お嬢たかが雷ですから寝てください」
佐々木が言う。雷は怖くてなぜ冴月に対しては喧嘩腰になったのかは不思議でしょうがなかった。
「それに傷が疼いてますます寝れない一緒に寝てくれ」更科が余るように言い寄る。佐々木は仕方がなく,布団をめくった更科は入ってきた。
「よしこれで寝れる。佐々木は寝れるか?」
更科は微笑みながら言う。
「ショートスリープでも大丈夫ですから。それより傷は大丈夫ですか?」
佐々木が言う。
「大丈夫だ」
更科が言う。
「お嬢って子どもぽいですね」
「子どもじゃない。今日はたまたま寝れないから仕方なく佐々木のところに来ただけ別に雷が怖くてきたわけではない」
更科が言う。
「うんじゃあ僕,ここ狭いんでお嬢の布団に入ります」
佐々木はそういい立ち上がろうとする。
「待て待て,今日は一緒にいようななぁなぁ」
更科は佐々木の部屋着を引っ張り,止めようとする。
「お嬢たまには素直に,雷が怖くて寝れませんって言ったらどうですか?」
「わしはそんなに弱くはない」
更科はそう言い張る。が佐々木にはバレていた。
佐々木はそっと更科を抱き寄せる。更科の頭を撫でた。
「いいんですよお嬢ここでは弱音を吐いて」
佐々木は更科を慰撫る。そうすると自然と更科の目から涙が出ていた。
「怖かったものすごく怖かった」
更科は声を殺して静かに泣いていた。佐々木の布団は、涙で濡れていた。佐々木は何も言わずにただ泣くのをおさまるまで背中をさすっていた。