鬼退治2
安全な場所まで着く。4人は安堵につく。
「んで次はどうするのかい佐々木」
更科が言う。
「あれと鬼とは関係があるのでしょうか?」
ウィリアムが言う。
「関係があったとしても敵が多すぎる4人で片付く話ではない」
佐々木が言う。
車の中で4人達は考え,最善な策を出す。
「まずは,鬼と村人の関係を調べる」
佐々木は分析班の神代に連絡をした。神代はすぐに出た。
「神代。佐々木だ鬼について少し聞きたいんだな今いいか?」
「おいいですよ大尉どの。なんでも聞いてくださいな」
「まず1つなんだが鬼は人を支配する力はあるのか?」
「支配する力、ですか?。それは無いと思います。」
「本来鬼というものは,姿が見えないものもしくは,この世ならざる者を意味しています。」
「鬼について様々な諸説ありますが,広く知られているのは閻魔の使い魔とか 地霊,天狗
夜叉,人鬼もしくは怨念や憤怒によってなった鬼とか,」
「佐々木が言われた案件だと人鬼かもしれませんね」
「人間だけど心が鬼という具合か?」
「そうなりますね,村が無理だったら,裏山探してみたらどうですか?」
「なんで裏山なんだ?」
「鬼はだいたい山にいますよ」
「わかった考えておく」
佐々木は電話を切る。
「次どうしますか?」
ウィリアムが言う。
「このままほっといてたら,増殖するかもしれないし,他の村に被害が出るかもしれない。周辺の村に情報を得て,明日はさっきの村に偵察して,そのあと裏山に行くという手順で皆どうかな?」
佐々木が言う。
「まぁお前が言うならなんでもいい。お前に従うぞ」更科が言う
「えぇ私もです」
フェイクが言う
「火器使用はどうします?」
ウィリアムが言う。
「鬼が確認できるまでは撃つな,だが携行は許す」
佐々木が言う。
「とりあえず宿を探そう。夜は奴らのホームだ」
佐々木が言う。ウィリアムは装甲車を走らせた。
d班は宿を探す。現場から何十キロも離れた村に到着する。街道沿いの村で,宿泊施設や飲食街もあり,賑わっていた。d班は宿泊する。
大部屋一部屋しか空いてなく,4人一部屋で泊まるこのになった。部屋に入るそこは和室だった。
「えー和室やだーベットじゃ無いと寝れない」
更科が言う。
「ダメですよお嬢ここしか空いてないんですから」
佐々木が説得する。
「こんな硬い床に寝るわけないでしょ」
「さすがに布団は敷きますよ」
「それよりも情報を得にいきましょう」
ウィリアムが言う。
飯を食べるついでに飲み屋に行き情報を得ることにした。しんしんと雪が降っても人は多い。見慣れない屋台。全てが新鮮だった。街灯が照らされ,幻想的風景となっていた。
「そういえば佐々木今日節分じゃない?」
フェイクが言う。
「そういえばそんな時期でしたね。ここに来て忘れてました」
佐々木が言う。
「なんじゃ節分って?」
更科が言う。
「季節の変わり目になると邪鬼が生じるからそれを払うための儀式って言えばいいかな?それで豆を撒いてトシの数だけ食べるんだよ」
「ふーん今回もその豆撒いたら解決はしないのかの?」
「簡単に終わればいいけどね」
「ここよくないですか?」
ウィリアムが店を探して提案してきた。
「いいと思うよお二人はどうですか?」
佐々木が言う。
「いいねいこいこ」
フェイクが言う。更科は何も言わなかったが皆について行った。
店内は立ち飲みだった。タバコと酒の匂い。演奏が店内に流れる。地元の人や移動者とみられる人があちらこっちらにいて賑やかだった。
4人はカウンターに行く。食べ物と,飲み物を注文した。出てきたのは300円もしない汁物だった。4人はそれを食べる。ウィリアムはバーテンダーに鬼について聞いた。
「鬼かい?ここら辺ではまだ出たことはないけど,もっと南の方は出るらしいよ。鬼に出会いたいなら国境を超えたらもっといるし鬼よりも恐くて大きい生物もいるよ」
バーテンダーは教えてくれた。
「そういえば昨日あたりか,あんたらと同じ質問してきた奴がいたぞ」
「誰だ?そいつらは?」
ウィリアムが言う。
「わからんけど女1人男4人計5人だった。皆スタイル良くて、日本人だった。」
バーテンダーもう一つの鬼退治組について教えてくれた。
「この案件ダブルブッキングらしいですよ」
ウィリアムが言う。
「その鬼狩り隊とやらにあってみないとな」
「日本人らしいので、大尉とは話が合うのでは?」
ウィリアムが言う。
「そうかもな」
佐々木はグラスに注がれている。ウィスキーを一杯飲み干す。そうすると店のドアを勢いよく開けたものがいた。店内が少し間静まる。そこにはバーテンダーが言っていた。6人の日本人がいた。
「あれか?無作法な奴らだな」
更科が言う。
「しっ聞こえますよお嬢」
ウィリアムが言う。
「ちょっと話してくる」
佐々木は席を立ち,6人の方へ向かう。
「君たち日本人で旅行かい?」
迷彩服であったが、フレンドリーに接した。
佐々木はフランクに話を進める。
「僕もここらへん初めてなんだけどどこかいいところ知ってるかい?」
佐々木は6人のうちの1人女性に声をかけた。
女性は見向きもせず,ただ酒を飲んでいた。取り巻きみたいな男性は佐々木をじっと見て警戒をしていた。 無視はされていたが世間話を続ける。
独り言になっていだが,声を返すまでやろうと佐々木は決めていた。が返したのは取り巻きの1人だった。
「さっきからしつこいぞ立ち去らないなら叩っ斬るぞ」
1人の男性は刀に手を伸ばす。バットする寸前だった。
「落ち着いてよ同じ日本人じゃないか,まぁ本題の話をするけど,ここら辺に鬼が出たん....」
鬼の単語で6人全員が佐々木を見る。さっきまで黙っていた愛想のない女性が佐々木の肩を両手で掴んで,凄まじい形相で佐々木を見る。
「君鬼を知っているのね?」
女性は佐々木に言う。
佐々木は空挺にいて,この世界でも軍隊に所属していだがこれほどまでのガタイのいい女性は初めて見たと後でウィリアムに言うほどの女性だった。
「あぁそうだそれに,僕たちもその鬼を追っている。」佐々木は言ったそのあと,女性の顔が変わる。
「横取りするのか?1人でか?」
女性は佐々木の肩を握っている。次第に手の握力を上げてきた。佐々木もオーバーな顔で痛がる。
が折れるじゃないかと佐々木は思った。
「横取りはしないし,1人じゃない,君たちに協力をしたいだけだ報酬なんてどうでもいい,金なんて君達にやる だからその手を話してくれ,
と佐々木が言う。女性は力を抜こうとはしなかったそうすると更科がこちらにくる。
「おいおいさっきから見ていたらなんだお前。力だけでうちの従者をいじめ負ってからに,お前さんの首へし折って,食ってやる」
更科は喧嘩腰に女性に言う。
女性は佐々木を離す。佐々木は肩を回す。しばらく肩に力が入らなかった。
「なんだガキ,死にたいのですか?」
女性が言う。
「死ぬのはお前じゃデカブツ」
更科が言う。
店内で更科と女性の2人の喧嘩が始まる。2人とも女性とは思えないほどの喧嘩振りだった。
まぁ更科は吸血鬼だが、片方が殴ればもう片方も殴る。蹴れば蹴り返すと言った具合だった。
元空挺団の佐々木ととsasウィリアムですら2人の喧嘩に仲裁ができなかった。店内の椅子やバーテーブルなどなどが飛んだり、壊れてたりして大騒ぎだった。店の中にいた男たちでさえ,巻き添えを喰らう。
3人の男たちは仲裁するところが酒を飲んで3人で談笑していた。佐々木とウィリアムは3人に近づく。
「仲裁しないのかい?」
ウィリアムが言う。
「仲裁しても無理だよ。それに,あの小さい子すごいね、うちの姉御と互角なんて初めてだよ」
男性の1人が話す。
「自己紹介まだだったな,俺は金田,こいつが古渡,そいつが木卜【きぼく】で若手の酒々井で今喧嘩してるのがうちの姉御の源冴月だ」
金田は自分たちの自己紹介をする。
「僕が佐々木で」
「ウィリアムです,あそこで飲んでいるのがフェイクで,今喧嘩してるのは更科です」
「更科って更科姫からかい?」
古渡が言う。
「らしいですね源って珍しいですね」
佐々木が言う。
「あぁみんな頼光四天王からの名前をもじってきてるから,本名は違うよ」
金田が言う。
「そうなんですね僕たちは異世界から来たのでこの名前もこっちからきてつけました」
「なんだか似てるね」
酒々井が言う。
「でどっちにかける?姉御が勝つかそちらのお嬢ちゃんが勝つか」
金田が言う。皆それぞれかけ始める。もちろん佐々木たちは更科に勝ってほしい,四天王たちは冴月が勝ってほしいと思った。決着は思いよよらないかたちで終わる。更科は蹴りで冴月の顔を,冴月は左ストレートで更科の腹を両方同時に命中をして両方倒れた。
「ドローか」
ウィリアムが言う。
「お嬢気が済みましたか?」
「姉御気が済みましたか?」
金田,佐々木が同時に言う。
「私の勝ちだ。なぁ佐々木」
「私の勝ちだ。なぁ金田」
更科と冴月も同時に言う。
更科と冴月は拳や顔は血だらけ,目も打撲で青い,2人とも立てなくなるまで喧嘩していた。
「お嬢これから鬼退治って言うのに何怪我してるんですか?店にも迷惑ですし,冴月さんにも迷惑なんですよ?」
佐々木が言う
「姉御やりすぎですよ相手が倒れないからってそかまで喧嘩する必要はないですよ。どうするんですかこの店?明日も鬼退治だって言うのに」
金田が言う
「ごめん佐々木」
「すまん金田」
更科と冴月は同時に謝る。
「謝るんだったら冴月さんに言いなさい」
「謝罪するのは,そこのお嬢ちゃん方ですよ」
更科と冴月は睨み合う。店をぐちゃぐちゃにしといてまだやるつもりなのか,佐々木と金田は保護者のように怒る。
「謝りなさい!!!」
佐々木と金田の怒号が響く。更科と冴月背筋は2人の怒号で体がびくっとなった。そして2人は謝る。
「次こそは勝ぞデカブツ」
「いい喧嘩だったよクソガキ」
2人はそういい握手を交わす。
佐々木と金田はため息をつく。店は開店できないほどの有様,客たちはどこかへ消えた何人かは店中で倒れているが,死んではなかった。店のマスターに弁償として,数百万払った。金田たちも払った。




