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異世界戦記  作者: トマト
鬼退治
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鬼退治

西にも雪が降り積もる2月。鬼退治の命を受け、d班が出動した。

ウィルが操縦して,将校2人は後部座席に,更科が助手席だった。乗り始めてから更科はいけすかない表情だった。


「お嬢どうしたんですかそんな顔をして」

ウィリアムが言う。


「不満だらけだ。そう思わんのか?ウィル」


「いえ、命令ですので」


「だいたい鬼退治ってまさかわしが吸血鬼だからかぁ?」

ウィリアムを睨みながら言う更科。


「いやいや、そんなことはないですよお嬢。ですよね大尉?」

震えるような声で言い後ろの2人に助けを求めるかのように顔を向けた。

って大尉こっちついてくれないそれに中佐は寝てる。ウィリアムも助けは2人には届かなかった。


「どうなんだウィル」

更科がさらに詰め寄る。運転席まで詰め寄ってきてた。ずっとウィリアムの顔を凝視する。

「おおおお嬢。運転に集中できないので戻ってもらってもいいですか?」


「何だって?!!」

怒った更科はハンドルを握り,左右に振った。軽装甲車が左右に揺れる。寝ていたフェイクも飛び起きた。


「やめてくださいお嬢話しますから」

涙ながら更科に言う。

更科はハンドルから手を離し助手席に戻った。

他の3人はほっとする。更科には正直に話した。

更科の読みどうり,吸血鬼だから鬼に対して何かしらの対抗措置ができるのではないか考えていた。


「素直に話せばいいものをなぜしぶる?」

更科はため息をして言う。


「すいませんお嬢」

ウィリアムが弁明する。


「誤っても何も解決はしないぞそれにわしは鬼について何も知らない」

更科が言う。


「鬼退治っても鬼が出たと言う情報を我々がキャッチしただけだからまだ何もわからないよ。何人いて被害情報もないもきてないからね」

フェイクが言う。


「班長はどう思う?」

フェイクが問いかける。


「行ってみないとわからなくないですか?」

佐々木は判断をする。鬼は絵本や物語上の架空の生き物だ。亡霊や荒ぶる神とかだが,実物は見た事はない。


鬼が出たのは西の山の奥にある多数の村。公共交通機関は見当たらない,電気,ガスも通ってる気配はなかった。


「村長なんかに話を聞こうか」

佐々木は指示をする。軽装甲車で村を回る。が人がいない。


「農作でいないですか?」

ウィリアムが言う。


「いや,この時期に農作はあり得ないな内職をしているかも」

佐々木は言う。


「さすが雪国生まれ。やっぱり頼れる班長」

フェイクが言う。


「階級的に上なのは中佐の方ですよ」

佐々木は言う。


「あの人に声をかけてみたらどうだ?」

更科が指で刺す。寒い中そこには1人のご老人がしゃがみ込んで作業していた。


「じゃああの人に声かけてきます」

ウィリアムは車から出る。


「待て待てウィル」

ウィリアムを止める佐々木。佐々木の方までウィリアムはよる。


「大丈夫ですよ日本語は,それに武器は持ってないですよ」

ウィリアムはそういいご老人の方に駆け寄る。


「違うんだよなウィル何かあったら誰が運転するんだ」

佐々木はそういい,操縦席へと移る。移ったのがいいがウィリアム不思議そうな顔をして,戻ってきた。


「captain,ここは日本語圏内ですよね?」

ウィリアムはそう報告する。


「え?,そうだけど」

佐々木も困惑する。結局は佐々木とウィリアムでご老人の方に近づく,ご老人はぶつぶつ独り言を発していた。


佐々木は皆がどこに居るのかと聞いたが返事は返ってこない。佐々木は本題に入る。


「鬼について何か知っていますか?」

佐々木は言う。

言った瞬間ご老人は不気味な形相で佐々木を見て,立ち上がる。ウィリアムと佐々木は離れる。ウィリアムは装甲車に向かって手信号で合図をする。


ご老人は錆びた釜を持っていた。少しづつ佐々木とウィリアムのほうに近く,そうしているとどこからともなく村人がd班に集まり始めた。


「この村おかしいですね。武器は車にありますよ」

ウィリアムが言う。


「やばいことになったな俺も襟の中に小型ナイフと脚にサバイバルナイフしか持ってない」


不気味な村人たちがd班を囲む。村人たちは鎌や斧など武器になるものを持っていた。

村人全員人間のような顔付けではなかった。殺されるそう思った。束になって相手にならないと感じ,装甲車を見るとフェイクが降りていた。


フェイクは武器を持たず佐々木とウィリアムに近く,


「ここは私が」

フェイクが言う。フェイクはひとりの村人に近づく,ひとりの村人は鎌を振り上げる。フェイクは村人の目を見た。

その瞬間1人の村人は鎌を振るのやめたそして鎌を落とした。1人の村人は目と耳から血を流した,そして失神したかのように倒れる。

他の村人たちは動かなかった。動かないのではなく。動けなかった。

これはフェイクの力である。フェイクの力は解明はできていないが,本気となれば不死身の黒瀬と戦ってもフェイクが勝つという話だ。フェイクいわく人の脳内に入り,神経や身体など人の体を自由に弄れると言う。


「全員撤退だ」

佐々木が言う。

d班は軽装甲車に乗り,ウィリアムはアクセルをベタ踏みして勢いよくその場を離れる。村人たちは付いてくる様子はなかった。後方を警戒しつつ。安全な場所まで移動した。









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