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異世界戦記  作者: トマト
少佐から武装学生まで
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北部国境探索2

国境付近に行きたいのねー」机には国境付近を網羅した地図を広げてバスリは考えるように言う。

「難しいのですか?」

星野が言う。


「難しいって何もここまで国境は後退してるんだよねぇー」

バスリは地図に指を指す。


「後退してるって?攻められてるんですか?」

星野がバスリに聞く。


「それは軍の人に聞いたらどうなんですかねぇ?」

バスリはジョンに向かって言うように呟く。


「たしかに北方からの戦闘民族による侵略でここ20年で5マイルつまり,8キロ後退してる。この地図から計算するとここまでが今の国境だ」

ジョンは地図に指す。


「私らが行きたいのはここからずっと北のここ」

ジョンは地図に何も記されて無い所指した。


「何かあるんですか隊長?」

星野が聞く。


「ここには廃村がって昔研究で使われてた。今回はそこに見に行く」


「待て待て,その位置って今じゃ国境外じゃないのかよ。国外派兵になるぞ」

黒瀬が言う。


「たしかに」

ネイサンが言う。


国外派兵には我々の西方陸軍司令長官と太政大臣と西方皇太子からの許可が必要である。


「だが特務隊は別だ」

特務隊は軍とは別に独自に行動ができる。特例措置されている。が軍の任務実行中であれば特例は別になる。特務隊のいいところである。


「つまりこの任務は特務隊独断専行ってことだな?」

黒瀬が言う。


「そうだ。もし捕虜になったら戦時国際法は無効だからな」

ジョンが言う。


「捕虜かならずにそして生きて帰ることだろ?」

ネイサンが言う。


敵がいるかわからない国境外の廃村に向かうことをバスリに伝える。


「いいけど代金は高いよ。行くなら明日だね。今夜はここに泊まって行きなさい」

バスリは言う。ニーノを呼ぶ。


「ニーノ。客人に今夜のご飯を作って差し上げなさい」

「わかりましたバスリ様」

ニーノは飯の支度し始めた。


「私も作るよ」

星野はニーノのそばによる。


「客人なのでゆっくりしてください」

ニーノは言う。

「うん、いいの一緒に作ろ」

「はい」

「俺もやるぞ」

「黒瀬さん!?」

黒瀬は黒シャツをたくし上げていた。


「じゃあ俺は窯に火をつけるよ」

黒瀬はさっそく窯に火をつける支度をした。

「黒瀬様はバスリ様とどこで知り合ったのですか?」

ニーノが言う。


「まぁ400年前だけど鮮明に覚えてるよ。俺が西方開拓使隊長であいつが北方だった。」

黒瀬は語り出す。


「開拓っても開墾したり移民政策とかはしなかった。なぜなら,異人が多くてな西方はとくに多かった。俺は毎日毎日いろんな異人が住む国々をままわって生活,宗教,兵器,環境などを調べた。それを中央部に毎週提出するんだ。その時に北方担当のバスリとよくあってな。バスリは北方に地熱発電やダムなどを建設するなどの報告してた。バスリと意見交換もしたし、誘いで北方にも出向いたこともあった。一緒に酒を飲み交わしたし,開拓者の頃は楽しかった。」


「開拓使廃止になってからはあってなかったな。」

黒瀬は言う。


「火も焚けたし,調理していくか?」

黒瀬は言う。


「なんなら野菜を切ってもらっていいですか?」

星野が言う。


「わかった切ってやろう」

料理は順調に進んで早く終わった。


料理は余ってあった食材をうまく調理したものであった。肉と野菜を入れた煮込みスープ。肉の串焼きに,余した食材を入れたポテトサラダ。の三品だ。



      


食事は全員で長方形テーブルに椅子に座って食べた。バスリの隣に黒瀬が座っていた。黒瀬とバスリは思い出話で盛り上がっていた。こっち四人も盛り上がっていた。

「ニーノは将来何になるんだい?」

ジョンが言う。


「はい,師匠みたいな冒険家になることです」

ニーノが言う。


「かっこいいねぇ〜俺も自由に生きたかったな」

ネイサンが言う。


「ネイトさんと隊長はなぜ軍隊に?」

星野が言う。


「まぁ色々だな。私は軍人家系だったからまぁ仕方なく。まぁ祖父,父共に下士官だったしでも階級で超えられたって自慢できる」


「祖父となると第二次大戦ですか?」

星野が言う。

「そうだが安心しろ,欧州戦線だ。ドイツと戦ってた。日本人とは戦ってないさ。父はベトナム戦争で私は湾岸戦争ってところだな」


「俺も9.11があってから入隊したけど、何も変わらなかった」

ネイサンが言う。


「軍人ってなんですか?」

ニーノが言う。


「人と国を守るのが仕事かなそれが軍人ってやつさニーノみたいないい子はなっちゃダメだぞ〜」

ネイサンは言う。


「はい」

ニーノは微笑んで返事をする。


「いい子だね。いくつなんだい?」

ジョンが言う


「9歳になりました。」


「9歳かうちのこと一緒だな」


「隊長ってお子さんいらっしゃるのですか?」


「もちろん既婚者だよ。」


「あれ星野知らなかったの?」

ネイサンが言う。


ジョンはポケットから革製できたフォトフレームを取り出した。


「これうちの娘」

写真を星野とニーノに見せた。

「可愛いお子さんですね」

星野は言う。


「だろーとくに目のあたりが似てると思わないか?」

ジョンは言う。


「似てますね」

「似てると思います」

ニーノと星野は言う。


「よしバスリ。飲み比べ勝負だ」

黒瀬とバスリは盛り上がっていた。


「ちょっと待って酒を持ってくる」

バスリは立ち上がり、酒を置いてあるところへ行った。

「おい黒瀬,あまり飲むなよ?」

ネイサンが言う。


「なんだネイト、俺は平気だ」


「酒,飲めないくせにな」

ネイサンが言う。


「吐かない程度にな」

ジョンが言う。


「持ってきたぞ黒瀬」

バスリが酒を持ってくる。


四人はそそくさと去って明日の準備をする。


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