巨人兵あらわる
12時間の猶予ができたが、やることはぎょうさんと残っている。新城率いる特務隊は、巨人に必要な物資をかき集めることに必死になっていた。
ジョン達は、部署に戻り巨人のことを皆に話した。
「大佐、また貧乏くじ引いたのかよ」
ネイサンが言う。
「自分で率先して引いてたよ」
黒瀬は半笑いした。
幾千の戦い抜いてきた黒瀬させ今回は乗る気ではない。
「今回は命令はしない。参加したいものはしてくれ止めはしない。だが補償はできない」
ジョンが言う。
「1人で行くならどうやって行きます?」
「船を使い島まで上陸をする。巨人を洗脳装置は軽いものだが、人による運搬は難しい。島に上陸した後、ポイントまで車で移動するそこから反転して、シェルターに潜る」
「船の操縦なら任してくれ。ようやく本職が活かせそうだから」
ウィルが言う。
「今回は海だ。河川じゃない。それに片道切符かもしれないけどいいか?」
「後悔はない。今回もだ」
「わかったウィルに頼む」
「俺もいいか?」
ネイサンが言う。
「どうしてだ?」
「黒瀬に大佐とウィルも行くんだったら俺もだ。兵士として生きてきた。だが死ぬ気ではないぞ。生きて帰る・・予定だ」
「あと申し訳ないんだけど、パイロットの件僕に回ってきた」
「どっちにしたんだ?」
「もちろんokしたよ。ただ、試作機だから現物を見てくれって言われてさ、今から行くことになってる」
颯爽と佐々木は言う。そして佐々木はこの後、部屋を後にして試作機の調整を行うことになった。
「大佐。爆弾が、基地に到着しました」
新城の副官が言う。
「よし見にいくか」
新城は第三格納庫へと向かう。
現場の指揮を務めていたのは北野だった。核の扱いを知ってるのは、北野だけだ。
これがどれほどの恐ろしい兵器なのかは、まだ周りは知らない。
「北野いたか」
新城が言う。
「大佐わざわざ来てこられたのですね」
「一度はこの目で見てみたかったからな核兵器を」
「大佐は核兵器についてどうゆう考えですか?」
「北野それって反対しているのか?」
「いいえ、率直に大佐の意見を聞きたいのです。研究者の1人として」
「そうか...」
新城は少し間を開け、上を見て過去の話を引っ張り出してきた。
「私のいた日本が負けた1945年の時なんて、12か13だったかな、戦争のことなんてわかっていなかった。でも、ひもじい思いをしていたのは今でも記憶に残ってるよ。そっから数百年たって、今は見知らぬ世界で大佐になって広島原爆や長崎原爆よりも強力な爆弾の指揮を担当していると思うとゾッとするよ」
「北野は研究者としてどう思う?」
新城が言う。
「核兵器なんて初めて作りましたから、使ってみてこの世界がどうなるかわかりません。広島や長崎よりも、無惨になるかと思います」
「何を言ってる。人に落とすわけじゃあないんだぞ」
「分かっています。ですが、二次災害がとても恐ろしくて、、」
「この一発が世界を震撼させるだろうな、神と同等の力を持ったことに」