特務隊西へ
鬼退治が終わり、進路は西へと進行した。遊牧民族との交流したりと、少しはのんびりと過ごせたのではないのか。
我々は広大な盆地に来ていた。基地からだいぶ来ていた。なぜ我々がここまで来たのかと言うと、ある一件の依頼が舞い込んできたからだ。
それはここら辺にある秘密基地からの依頼だった。
対外情報機関が国外に散らばっているその一つからだ。軍隊ではないので国外での活動は違反ではない。要人護衛も傭兵か元兵士とかで集めた集団である。
秘密基地に着くが五百坪に5メートルの塀を囲みその上に有刺鉄線を引いた基地であった。
秘密基地とは言えないぐらいの秘匿性がまったくもって欠けていた。
歓迎はされていないようだ。4両から5両止められるスペースに駐車して久しぶりの安全の中での休息だった。
情報官であるスーツを着て、メガネをかけた青年が出迎えてくれた。
「全員指示あるまで待機」
ジョンが言う。
ジョンは作戦室へと向かう。
「聞いたか?全員待機だ」
仮眠するものもいれば昼食をとるものいた。
だがここまで運転したものは疲れがどっと押し押せてくる。
「何分で帰ってくると思う?」
エラが言う。
「15分長くて30分だろうな」
ウィルが言う。
「だったら寝れるな」
トムが言う。
「班長全員集合」
ジョンが言う。
「班長呼ばれてますよ」
力が言う。
「なんでうちの班は将校がいないんだよ」
「仕方ないですよ殿なんだから」
ハンナが言う。
「トム集合だぞ」
少佐が言う。
しぶしぶとトムは作戦室へと向かう
「あれ見ると将校なんてなりたくないって思うよな」
力が言う
「うん私も」
ハンナが言う。
「大丈夫さ、君たち2人はなれないから」
ジャックが言う。
「なんでだよ!」
「なんだって!」
作戦室は意外と狭かった。全員が入ると肩が振れるほどだ。
メガネは我々に依頼した理由を話す。
「ある一つのものを探してほしい」
それはダイヤモンドのブローチであった。
なぜ骨董品のようなものを探してほしいのかと言うと、連隊となると軍旗が陛下からの直接手渡しで授かる。
国外で活動する情報機関もそれに乗っ取り、希少価値のあるものを渡すと言う。それがブローチだ。
だがそのブローチを強奪され、しかも3回に及ぶ捜索隊を編成したが全滅した。
埒があかないため特務隊に依頼をした。
「誰に強奪されたんだ?」
リチャードが言う。
「正確にはわからないが、遊牧民かそこらへんのスカベンジャー」
取られていれば売られている可能性が高い。
軍旗とは違って焼くことはできない。
「じゃあ我々が見つけてくればいいんだな」
「報奨金は渡せないが、義理で頼む」
我々は部屋から出た。
「出てきましたね。大体18分ってことですか」
「全員1分で支度しろ西に向かうぞ」
ジョンは言う。




