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異世界戦記  作者: トマト
退治
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鬼退治

「ヒーローってもんは常に遅れてくるもんだ」


鬼は振り返る。何か物足りなそうな顔をしていた。


気づいた時にはデカい鬼はぶつ切りになっていた。


「お、起きたか。どうだ鬼のぶつ切り肉でから揚げとかどうだ?」

黒瀬は言う。


aチームはまだ駆け付けてはいないようだ。


「これが童子なの?」

フローラが言う。


「いや、違うけど右腕って言えばいいかなそろそろ近いよ」

冴月が言う。


「やっぱり山ですか?」

佐々木が言う。


「いや、通ったはずなんだが見てないからどうだろう」

金田が言う。


「絶対近くにいる。あのドローンではどこにいるかわかるか?」

冴月が言う。


「残念だがドローンは全て壊れてしまった。衛星で探してみるよ」

ガブリエルが言う。


結果としては、本命の鬼にである童子は、近くにいた。だが戦闘可能なのは冴月グループと黒瀬達だけだ。


「俺らだけで追撃するしかないようだな」


「黒瀬はやれるか?」


「あぁもちろん」


「うんじゃ行こ鬼退治」

ハンナは言う。


童子は我々を待っていてくれていた。


鬼を狩るのを造作もない。だが童子というものは他の鬼とは違う別格の潜在であった。


黒瀬と童子は初顔合わせだ。どうゆう能力がわからない。不死身というのも童子は知らない。


先手についたのは黒瀬と冴月だ。冴月は大太刀を一振り、童子は避けたがただの一振りでは無さそうだ。


空間を斬ったかのように思えた。そのぐらいの衝撃というのはすごかった。


黒瀬は得意の間合いを積める。鬼はパワーが一番だと思っていたが俊敏さも持っていた。


かわされる一方だった。人間というのは体一つ一つの部位に弱点がある。貧弱な生き物だ。童子はそれを知っている。


ピンポインとでみぞおちをあて黒瀬を怯ませた。


このボディーブローは元プロボクサーのパンチよりも以上な威力だった。内臓が斬られたぐらいの痛みだ。


だが不死身の力による回復本能は発動していない。まだやれる。


刀で間合いを取れないなら拳だろうか、そうこうしている内にハンナも参戦していた。


が長物の銃剣付きの散弾銃は童子にとってはおもちゃ同然。ハンナのことをクソガキにしか思えないのだろう。


ハンナの髪を掴み、思いっきり地面に叩きつけそのまま地面に伏せているハンナを蹴り上げ数メートル飛ばした。


金田は力でねじ伏せようとする。その隙に古渡と酒々井が攻撃を仕掛ける。


3人による連続アタックだ。だが数分もせずに童子によって敗北する。残っているのは3人だけとなった。


更科は攻撃はできなかった鬼同志何か惹かれ合うのだろう。気にしてはいない。いつも強敵を倒すのはこの黒瀬だと言われているからだ。そう殺すと決めたからだ。


冴月と少し話をした。一人一人よりも2人で戦った方が強いと。


冴月とこの黒瀬2人でだ。




黒瀬は童子の下半身を狙う。童子は避けるか少し跳躍をして避ける。

そこに弾丸を超える矢が黒瀬の耳元スレスレで飛んできた。


そう、黒瀬が影となって冴月の行動を遮断していたのだった。


童子の右肩に命中する。そのまま間髪いれずに黒瀬ごと童子を腹を横に斬るかのように真っ二つに斬った。


童子が油断した瞬間だった。困惑してるのだろう。味方もろとも斬るなんて。


黒瀬の不死身の能力は、刀が残っていればどんな悲惨な状態でも復元可能である事を。


童子は灰となり、消え去る。冴月達が追っていた童子はたった今消えた。


特務隊の半分が負傷する事態となった。aチームはbチーム担当の村を焼き払い、瀧は負傷した隊員を治すため出血性ショックとの戦いだった。


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