history 不死身の黒瀬
空中給油も終わり、着くのは18時以降となった。その島は誰も寄せ付けない雰囲気を感じる島だった。
探しても人はいないだろうてかいない。森もなく岩肌ばかりだ。
言ういつ平坦な岸辺で着陸をする。
「なぁ佐々木。取りに行くのは俺1人でいい」
「なんで?」
「そうゆうルールだ。1人で取りに行くのが条件だと」
「わかった。死ぬなよ」
黒瀬の背後を見るだけとなった佐々木。無事帰れることだけを祈るしかなかった。
黒瀬は洞窟に入る。奥にあるとお告げがあった。副作用で倒れたとき夢なのか現実なのかわからない日々が続いていた。
夢でこの島にこの洞窟を通った。そして現実でも通った。
中は空洞で1人男が黒瀬のことを待ち構えていた。
夢でも現実でも会った男だ。そして男の前に一本の刀が地面に突き刺さっている。
アーサー王の剣のように主人を探しているのだろうか。
「お前は何しに来た?」
男は言う。
「理由は言えないが、その刀。 奪いに来た」
「なら力比べをしよう。この刀は、気安く触れるものではないからな」
黒瀬。男は、刀を抜刀して刃を向き合わせる。
圧倒的に男は強かった。差が広がる。
なまった体に、副作用に犯された体。黒瀬は不利としかいえようがない。
ついていくのでやっとだった。汗で手が滑る。刀は言うことを聞いてくれない。
あの時の戦いで嫌われてしまったのだろうか。
ついには受け止められず肩に浅い傷を負ってしまう。
「今のは手を抜いた。本当だったら殺すところだが、君は本量の力を発揮できてないようだな」
男は言う。
「本気でぶち当たらない限り、私は力を出さない。なぜ君は力を発揮しない?」
「どうも刀がゆうことをきいいてない。血を吸う刀に負けてしまったからだ」
黒瀬が言う。
「血を吸う刀。ブレイクとして少し話そう」
刀について何か知ってるようだ。
「刀について語り継がれている。1人の刀鍛冶が3本の刀を打ったと伝えられているがいつ打ったのかはわからない。一本が神に献上された刀。怨念の刀。そして不死身の刀だ」
「怨念は血を吸う刀か?」
黒瀬が言う。
「そうだとも。血を吸う理由は、怨念によってくいつくすからだ。怨念によって人の魂を吸うからだ。だが怨念がなければ血は吸えない」
「俺は関係ないのに血を吸われたぞ」
「関係があるかないかは刀を持っている主人次第だ。君を殺したいと思ったらそれは怨念に変わる。それで吸われたんだろう」
「そしてこの刀は、殺した相手の命を奪いそして主人に献上する。つまり君がどんなに私を殺しても甦るということだ」
「君の命はつまりこの刀によって吸われてしまう定めということいいたいが」
「が?」
「私はこの刀と共に何百年も生きてきた。刀を奪いに来た何百人のも殺してきた。だが君は違う」
「怨念の刀は不死身の刀じゃない限り倒せない。それは知っているだろ?そして新しく主人になってくれ」
「じゃあ早くよこせよ」
「それはすぐに手渡しでできる代物ではない。私をこの刀で殺せ。そうすれば契約完了だ」
「どうゆうことだ?」
「私のこの刀は一心同体。切っても切り離せられない。それを断ち切るには不死身の刀で主人を殺さなければならない。そしてまた新しい主人が生まれる。そう今がこの時だ」
男は黒瀬に刀を渡す。
黒瀬は強く握り男の心臓に突き刺した。
男は何も言わずに倒れ死んでいったそしてその体は不死身の刀に吸い込まれていった。そうこれで新たな主人。そして【不死身の黒瀬】が誕生した日だった。