History不死身
「そっからの数日間記憶は覚えていない」
黒瀬が言う。
「すごかったよ1人では起き上がれないし飲み物も飲めないんだから、食べたらすぐ吐くし点滴だけで2週間も過ごしたんだから」
佐々木はあの時を振り返る。
「でもその注射器ってすごいですね」
星野が言う。
「魔女に絶体絶命のときに使うことと介護してくれるやつが必ず付近にいることを確認してから使ってくれって言われたぐらいだから。とりあえずは助かった」
黒瀬が言う。
「で、どうやって不死身になったんですか?」
星野が言う。
「まぁそっから数日間すぎて、副作用が治った頃に戻る」
黒瀬が言う。
「体重15キロ減か...」
黒瀬は言う。筋肉美であった体は骨が見え貧相な身体へと変わっていた。だが副作用がなくなってから、腹が食材をもとめている。
そうだ食べよう。
「おい何人前食べてるんだ」
トムが言う。
黒瀬の食卓にはあり得ないほどの食器が並べれていた。香港映画のワンシーンに見えた。
「たりねぇもっとよそこせ」
黒瀬が言う。
「この前までぶっ倒れそうだったのに今じゃあ腹ペコ青虫だ」
佐々木が言う。
「あれって誰もち?」
ネイサンが言う。
「経費で落ちるだろ?なんせ特務隊だからな」
「なわけないだろ」
ジョンが言う。
「黒瀬。次食べ終わった何するつもりだ?」
「飯食って筋トレだ。そのあともう一振りを探す」
「どこにあるのか検討ついてるのか?」
「あぁ神の導きが聞こえた。座標と何処にあるかも全部これにメモっといた」
「神の導きってうそんくさ」
トムが言う。
「場所はわかったがどういった刀なのかわかるのか?」
「いってみないとなんとも。それより今は食べたから寝る」
黒瀬はベットに戻る。料理が盛り付けられた大皿は全て完食していた。
そして1週間もたたないうちに、佐々木と黒瀬で出発した。
「左右についてるミサイルあれ必要か?」
黒瀬が言う。
「違う。増槽だよ。今回は距離が長いしそれに、空中給油しないと辿り着けない場所だからね」
「じゃああの長く伸びてる棒は?」
「それは空中給油に必要なプローブ」
「ほぉミサイルとかじゃあないんだな」
「なんでもミサイルミサイルってお子ちゃまですか?」
「早く行きますよ」
ヘリは離陸をした。この前よりずっと遠い島へと向かう。




