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異世界戦記  作者: トマト
百年戦争
170/200

百年戦争

「この辺りですかね」

力が言う。


「木も刈ってるし、幅も広いしちょうどいい降下地点だと思うよ」

佐々木が言う。


城から数キロ離れたたまたま木が禿げている場所であった。株もなく、多分誰かが農業をやっていたのだろうか。今は雑草が生えた場所だ。

一応わかりやすいように発煙筒や目標を大きく示す。後はパイロットが見落とさないのを祈るしかなかった。


「あれか?」

トムが言う。


超大型輸送機のエンジン音が聞こえ森の静寂を邪魔をする。頭上に大きな機体が現れる空を隠し太陽の陽を隠した。低空からの降下であった。

大きな荷物はポイントに見事着地をする。


「時間通り、武器商人ってちゃんとしてるんだ」

テンジンが言う。


「武器商人とはいえ商人だ顧客を満足させるには時間通りに渡すのが1番なんだろね」

瀧が言う。


「2時間で車に積載して城に戻るぞ」

佐々木が言う。


テキパキと梱包してある。補給品を分けた。

城に戻るとa班は帰っていた。かなりのお疲れだ。

翌朝0300から出発すると言う。しかもまだジャンヌ・ダルク一行は居城についていない

それにおっつくようにするとわかった。

酒を飲む許可は出ていたが、深酒はしなかった。



0300陽も上がらない時。特務隊は城を後にした。

今日の12時に城に着く予定だ。運転は3時間交代だ。

必ず1人は寝れるようになっている。

まっすぐな道をただずっと走らせているだけだ。何も心配はいらない。我々を塞ぐ障害物も敵もいない。アウトバーンのようだ。


特務隊が城につくというのにようやく太陽が昇ってきた。だが騎士団は確認できなかった。

特務隊が間違えたか、騎士達が間違えたが、結局停滞して現在地を絞り出す。言われた通りの城まではきていたがいかんせん気配はなかった。それよりかは無人の城だった。


城のてっぺんまで登ると背伸びして微かに海岸が見える。手前は全て森だ。何も手をつけていない。だが森がやけに揺れている。

何かしらに感づいた。


「もしかして森の中移動してません?」

誰かが口した。詳しくはわからない。独り言ようだったからだ。


「よし皆海岸で行くぞ」


森には轍が形成していた。大量の人の足跡も確認できた。まだこれが敵か味方は今は判断できていない。


海岸まで出る。まさかの車が走行可能であった。布陣はしていないが海には絵画で見たことのあるガレオン船。ギリシャで有名なガレー船やく20船以上が海に浮いてこちらを見ているように思えた。


「あれは敵か?」

黒瀬が言う。


「確か敵は海軍持ってるって言ったな」

ジョンが言う。


だが敵は我々を予想したのか前方約数キロに縦に並んで布陣をしていた。バリケードはって左右には弓兵真ん中に重装歩兵。森はバリケードで逃げれないそして海からは..


「いや、まさか大砲撃ってくるなんて思わんしょ」

ガブリエルが言う。


「だけど今撃ってきてるよ命中率悪いけど」

エラが言う。


榴弾とは違ってただの鉄の弾だ。弾かないし爆発もしない。バレーボールサイズだろうかそれが数十発一斉に降りかかる。


まっすぐは突っ込めないし逃げれないし待機していたら大砲に当たる。とりあえずは進むことにした。


おっとこれは特務隊のピンチに思えたが、いつもの通りに切り抜いていく。


「うちの車にレールガン積んだっけ?」

トムが言う。


「はい、積んでます。今取り出してます」

力が言う。ハンナも手伝ってくれている。


くる前に少し小競り合いが起きていた。そう誰がクソでかレールガンを積むかだ。重さは小銃より重い5.6キロだがなんせ大きい。スティンガーよりでかいと皆は言った。

特殊なものを積んでないのはa班かb班の2両だ。

もちろんじゃんけんで決めた。そして負けたb班はこのデカブツレールガンを積むことになった。


「これバッテリーないと撃てないですけど」


「あぁこれにさせ」

トムは遠隔操作のプラグ抜いて、レールガンの充電ゲーブルをさした。


「どうだ撃てるか?」


「しばらくは、、後15秒くらい?」

力が言う。説明書なんて目を通したくらいできっちりとは見ていない。なんなら弾が入ってるのかわからなかった。とりあえず薬室を確認して弾が入ってるのが見えたので一安心だった。


「ねぇ力どこに撃つの?」

ハンナが言う。


「「それはもちろん船でしょ」」

トムと力が言う。


「だったら呪文唱えて撃ってみて」


「え?呪文?」

一旦痰を切る。頭に思いついたかっこいい言葉を順序よく並べて。


「光よ、我が身の力となりて、闇を打ち払え。レーーールガン」

力は引き金を思いっきり引いた。そして雷が落ちたかのような雷鳴と閃光がガレー船へと落ちる。力は反動を殺し、見事に命中させた。ガレー船はたちまち沈没船へと変わる。いや微塵すぎて材木になってしまったようだ。


「永井。今撮れたか?。すげぇあれ。もう実用段階でしょ」

興奮気味なっている結城


「多分各人に付けている小型カメラが捉えていれば助かるんですけど」

永井が言う。



「チャージまで後何秒?」

トムが言う。


「後20秒。次撃ったらレールもたないかも」

力はコッキングして次の弾と電力を回復させる。


「次は前だ前を撃て」

無線から黒瀬の声が聞こえる。


次は前に構えた。そして充電完了のランプが点灯する。目視で確認して引き金を引く。目の前バリケードは雷光によって消え去って周りにいた敵は雷鳴により吹き飛ばされ着弾地点は焦土化した。また雷が響く。雨は降っていない。


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