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異世界戦記  作者: トマト
少佐から武装学生まで
17/200

少佐 e班 編成

「少佐かー結構有能そうだなぁいやだなぁー」

隊長が言う。


「もしこの少佐を引き取りればようやく特務隊完成しますね」

フェイクが言う。


「あれ知ってたの?特務隊を具体化するの?」


「まぁ本を探すのもそうだし色々と班にして特務隊を一個大隊規模にするのがあの大佐の夢だからね」隊長が言う


「大隊希望ですかそれは難しいですね」


「うちは少数精鋭でやってるのに数年で大隊規模だぞ無理でしょ無理無理ー」

隊長が言う。


「異世界人ですがどこの国からなんですか?」

フェイクが言う


「確かドイツだったようなまぁどこでもいいんだけどね」

隊長が言う


警察の留置所につき警察官に事情を説明した。

警察官の後ろ歩き,面会室に通された。


「大佐,本来あれば中にも私が同行するのが一般的ですが今回は特例で一対一での面会が許可をいただきました。時間は30分以内でお願いします」

「了解した感謝する」

隊長は面会室に入室する。


そこには座ってうつむく少佐の姿がある。

軍服着ておらず黒のトレーナーを着ていたが軍人の風格,体つきは見て取れた。


「やぁ少佐,英語で話すかい?それともドイツ語?」

「英語で結構」

少佐は言う。


「とりあえず少佐の名前だが...ヴォルフ?狼かい?一匹狼か珍しいね」

大佐は言う。


「大佐の名前は?」

ヴォルフが言う。


「ジョン・スミスだありふれた名前だろ?みんなからは隊長やジョンって呼ばれてる」


「この紙で少佐の経歴が書いてあるが...」


「ヴォルフでいいぞジョン」


「そうですかじゃ改めてヴォルフ君の経歴あっちの世界での経歴はすごいものだ」


「西暦2000年KSKに配属,2002年アフガニスタン紛争参加。そのあとANKやBNDに転属。2008転移か,すごい経歴だな」


「大佐はアフガン経験しているのか?」


「残念ながらアフリカが主な任務だったから初めての仕事がパナマだったり色んなところで戦争してきた」


「この世界に来てからヴォルフの経歴が不透明なんだが自分の口から説明してくれるかい?」


「説明して何になる?」


「これは尋問じゃない面接みたいなもんだ?どうだいこの狭い所から出てうちで働かない?」


「残念ながらジョン。私には雇い主がいるのでな引き抜くのはそれ同等の交換が必要だが?」


「それを決めるのはヴォルフ少佐がなぜここにいるのかを話してほしいそれで決める」


「そうだなあれは一週間前のことだ」


     一週間前 某所 ビル 22階

ビルに侵入した8人の私兵。何かを探していた。

「目標を回収したこれより戻る」

と隊長と思われる奴が無線で誰かに報告していた。


《偶然鉢合わせたのか?》


私も探していてたまたまおんなじだったのかはわからないが、まぁ鉢合わせだったな。


ドイツ軍人時代から愛用しているG36で戦いを挑んだよ。だが彼らも強い,強かった。だが私よりは弱かった。弾も打ち尽くしかすり傷も多々あった。


これくらいは平気だった。薬莢や彼らの死体が散らばっている中を歩いて目的ものを探した。

もちろん見つかった。


《それは一体?》


【本】だよ と本を見したその本は我々特務隊が探している本と全く同じであった。


《なぜこの本を》


内容は分からんだが内の雇い主もこれが欲しくて私を雇った。

《誰だその雇い主?》


私も本名はわからないがオスカーだ。我々の事をイェーガーと呼んで可愛がってる。


オスカーはなぜ集めているかの理由は言わなかった。多分目的は貴方と同じでしょう?


「そうだオスカーとはライバルになるだろう」


「ヴォルフはどちらに着く?」


「もちろんあんた大佐にだ」


「よしこれから私を隊長と呼んでくれ。そしてようこそ特殊任務対処部隊 通称 【特務隊】へ」


        次の日

「みんな集合!!」

ジョンが言う。


ぞろぞろと特務隊がジョンの周りに集まる


「2つ報告があるまず1つこれより新しく特務隊に配属になった。ヴォルフ少佐だ」


「もう1つは,フェイク説明してくれ」


「えーこれから特務隊。aからfまで各4人1組の班構成でやって行きます」

フェイクが言う


「班編成を発表する」

ジョンが言う。


「まずa班 私隊長,ネイサン,黒瀬,星野

b班トム,ジャック,力,ハンナ c班ヴォルフ,エラ,瀧,ガブリエル,d班,佐々木,更科,ウィリアム,フェイク,f班,結城,神代だ」


「あのー隊長e班は?」

星野が言う。

それはだな



e班

「リチャード大尉リチャード大尉はいるか?」

ジョンがリチャードを探す。


「はい,私がリチャードです」

リチャードが答える。


「リチャード話しがある。今手空いてるか?」


「はい、あいてます」


2人は話せる場所へと移動する。

「私が特務隊ですか?」


「いずれ特務隊も,傭兵部隊から,少数精鋭の大隊規模部隊になる」


「そこでだ迫撃砲班を作りたくてなその班長になってもらいたい」


「私が迫撃班長ですか?」


「まだ班員は揃えてない大尉が決めて見定めてくれ,リストはこれだ」

ジョンはリストを渡す。


「二週間後に砲迫の実弾訓練をする。61ミリ81ミリ二つの迫撃砲を修了してもらう」


ジョンは去り,リチャードはリストだけもらってたちすぐしていた。


「リチャード大尉を班長にする指名は隊長自ら?」

フェイクが言う


「まぁデルタ出身だしバリバリの実戦経験者だからないい班になると思うよ」

ジョンが言う。


リチャードはさっそくリストを閲読した。


50人の中から私を含めて4人つまり,3人を引き抜くことになっている。


が1人1人の経歴はびっしりと書かれている。全員の見るのに2日かかった。とりあえず10人を候補者として付箋を貼った。

迫撃砲のMOS持っていないものを一応候補者として挙げた。忍耐力や体力に自信がある者を選んだ。それと異世界人で構成するつもりでいる。


そして後日10人と会った。

面接をして次に体力測定をして3人に絞れた。そもそも私もこの世界に来てから迫撃砲を取り扱った。最初はなれなかったが次第に取り扱いも慣れ,班長に任されるようになった。

だが迫撃砲班での実戦はまだであった。


3人の候補者の名前はライアン,アレク,トンガ3人であった。名前はライアンだがアジア系だ。迫撃砲はこちらの世界で扱い始めた。数学が得意であるため観測もできる。アレク,こいつはロシア系,英語も日本語話せるマルチガン体力は10人中トップ。トンガ3人の中では一番利口なのかもしれない,態度はよくそれに実戦経験もあり,文句なしの人物である。


運用はこうだ私が設置場所決め,ドンガがシャベルで周りを平坦にする。その間にライアンとアレクで迫撃砲の設置。ライアンは測量とgpsで目標の確認。アレクは水平器を使って標準を取る。トンガは砲弾の準備。照準はアレク。装填はトンガ。弾道計算はライアンとなる。無線などの号令は私が務める。


初の実弾演習は成功した。ジョン大佐からはお褒めの言葉を頂いた。特務隊編成まであと1週間のところで事件は起こった。ドンガが事故死した。


軍人が戦争以外で死ぬ事は絶対にあってはならない事である。あと1週間のうちにトンガの代わりを見つけ特務隊編成に間に合わせる。また私は隊長からもらったリストを見直した。


もう一回7人の候補者を呼んで再度試験するかとリチャードは頭を回転させ考えを巡らす。

「この子はどうだい?」

ジョンがリチャードに資料を渡す。

「なんですかこの子?」

リチャードが言う。


資料に写真が貼ってあってそこには傷だらけの長髪の子が写っている。


「この子は西方の紛争で捕らえた子だ。なんでも物を空中浮遊させることができるみたいだ。弾とかを持ち運ぶには丁度いいんじゃないか?」


「しかしこの子は民間人では?特務隊に入れるなんて難しいのでは?」

リチャードが言う。


「特務隊はもともと民間人を採用していた。この子は普通な子ではない。きっと戦力になるはず」


「わ...わかりました」

次の日この子に会うことにした。


名前は《アクマ》生年月日不明,年齢不詳,出身地,不明,日本語が少々ってところ。


アクマが収容されているのは西の奥,国境付近である。収容所へと近づくと,シスターのような女性に声をかけられ案内してもらった。シスターはアクマの事をご存知だったので収容所内でのアクマの行動をシスターに聞いた。


アクマは誰とも喋らず,隅っこにうずくまって座ってるだけとのこと,風呂も入らず,シスター4人がかりでやっと風呂に入らせることができたとのこと,飯も食べない日が多い。


来た初日にドッグタグ付けていてそこに《アクマ》と描いてあった。なぜ名がアクマなのかはシスターはわからないらしい。


シスターはアクマのところへと連れてきてくれた。建物内は子供が騒いでいた。その奥にひっそりとアクマはいた。目はくすんでいて痩せほせっていて絶望した顔だった。リチャードはアクマに近づく。


アクマは一点を見つめてままでリチャードには目も合わせなかった。


「やぁ君がアクマだね。私はリチャード,君をむかえにきたよ。」


アクマは反応はしなかった。リチャードはしゃがんで目線の位置を同じにして喋る。


「ここの生活は楽しいかい?」

首を横に小さく振る。飢えで動けないかなのか。


「もし私のところに来れば好きなことできる。

好きな食べも食べたり,あそんだり好きにしていい。こんな狭い部屋から出て,美しい世界をみよう。」

リチャードは言う


アクマはリチャードの方を見た。


リチャードは微笑んだ。リチャードの頭の中にはこの少女を戦場へ連れて行くと言う罪悪感頭の中を埋めた。そして疑問点もできた。


リチャードはアクマに手を差し伸べる。アクマは


手を出したが,一人では立てなかった。ふらつきしゃがんむ瞬間をリチャードが寄り添えた。


「一人で歩けるかい?」

リチャードは言う。


支えても歩けそうにはなかった。リチャードはアクマをおんぶした。アクマは少しだけ微笑んだかに感じだ。アクマは細い腕で指し示した。


「ん?ああぁご飯ね。わかったわかった」

アクマと一緒に食事をした。アクマはメニュー表を色々指して注文してくれとリチャードにせがまれる。


「たんでもいいけどちゃんと食べなさいよ」


リチャード来る前に軽食をすましていたため腹はそんなに減ってはいなかった。それよりもこんなに食べさせていいのかと心配だった。フライドチキンにポテト,分厚いスペアリブ,シャシリクという肉の串焼き,大きいピザ,ポテトサラダといろんなものを注文した。


窓側の席で外の景色が見える先で待ってると料理がくるないなや犬のように食べるアクマ。


「そんなに早食いしたら喉詰まるよ?」

と言うリチャード。


リチャードの注意もまるで聞こえないような感じがした。ある程度落ち着いたころアクマに話をしてみた。


「物を空中浮遊できるんだって?」


アクマは口を開かずに物を噛んだりしながらリチャードの方を見て縦にうなずいた。


「そう食事終わったら私に見してくれ」

と頼むリチャード。


あの量を1時間くらいで完食した。アクマ

「じゃあ見せる」と言葉を発してくれた。


アクマはそこにあったフォークとサラを見事に浮かせた。

「どんな物でも浮かせることはできるの?」


「うんなんでも」


「そうかじゃあ今度もっと重いものになるけど浮かして欲しい」


「浮かせるのはいいけどご飯もっと食べたい」


「なるほどね....」


リチャードはアクマつれて無事帰隊してきた。

「まさか1ヶ月分の給料がなくなるとは」


        次の日

次の日迫撃砲の練習に参加することにした。

「ライアン,アレク,こいつがトンガの代わりのアクマだ。」


アクマを紹介する。


「って大尉子供じゃないですか,いいんですか?」


「今はすぐにトンガの代わりになる兵士はいないそれにアクマは超能力が使えるからな」


早速練習に取り掛かる。


アクマは能力で脚,砲身,弾を浮遊させたが,浮遊の力は弱く弾だけ重力の落下する。ジャンピングキャッチで取るアレク。

「危ないだろ。みんな死ぬところだったぞ」

アレクは言う


「まだ力が出ないもう少しやる」

アクマが言う。


「まだ早いんでは大尉?」

ライアンが言う。


「落ち着けアクマ。弾運びに集中してくれ後はライアンと二人でする」

アレクが言う。


「みんなごめんもう一度頼む」


練習は夜まで続いた。空動作からの実弾射撃。アクマの空中浮遊の練度を測る。アクマも練習するたびに重いものも持てるようになってきた。


ライアンもアレクも新兵の少女アクマに手厚く指導した。

「ライアン,アレク、すまない」

リチャードは言う。


「いや,いいんですよ大尉。もし戦場にたたったら自分自身と隣の奴だけですよ。それがもし頼れない人だったらどうするんですか?あの子にも頼られたいし頼られたいそうゆうのが【戦友】じゃないですか?」

ライアンは言う。


「そうだそうだ。やろうぜ班長」

アレクも言う。


「よしe班明日は大事なジョン隊長に実弾演習を見せる。皆気を引き締めて取り掛かれ」


「イエッサー!!」

        本番

いつものように的確かつ迅速に迫撃砲を配置して,発射態勢の完了を報告して,弾着位置を計算し,弾を撃った。敵地に命中した。ジョン隊長からはよく頑張ったと言葉をいただいだ。

「明日,特務隊に編入する。荷物をまとめて0800時に集合」

とのことだったe班はアクマを加えて新生迫撃班として特務隊に加わった。

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