百年戦争
馬は時速80キロで進む。このバイクも最大110が限界だ。馬の足跡を頼りに前に進む。陽も登り始めた天気は晴れ雲も空2割程度快晴で戦闘日和だ。
そしてジャンヌが騎乗している馬を見つける。馬を驚かせないように間を開けてジャンヌに詰め寄る。
「ジャンヌ!!。こっちだこっちの方が近いついてきてくれ」
ジャンヌはうなずいて手綱を握り黒瀬の方に向かわせる。黒瀬は近道を進む。
この場所は黒瀬にとっては中庭のように一つ一つ覚えている。
道から外れ、坂を降りて、林道を抜けて再度坂を登る。そして右側に、合戦が確認できた。
黒瀬は、信号弾を高く、空へと撃ち居場所を知らせる。
ジャンヌは指揮官のところへ向かい現状を聞きに行った。黒瀬はジャンヌの近くで待機していた。
そうすると我々の特務隊の装甲車も合流した。
それと同時にジャンヌも会議から終わって出てきたようだ。
現状。我々と相手の兵力はほぼ五分五分に等しいが、厄介なのは敵のロングボウだ。
射程も長く安定した射撃を行えてるそれを防衛線の軸として森の手前で待機しているという。前衛として中央に重装歩兵。左右に軽装歩兵が縦になって待ち構えたいた。
一方我々は、軽装歩兵を軸にした機動力重視した部隊であった。それを縦長に展開していた。
我が軍は、機動力を生かし敵を囲うような戦法を取る方向で進んでいる。
だが弓兵が邪魔である。
本当であったならば我々特務隊はいないのだが指揮官からの命令で弓兵を撃破する任務を与えられたのであった。
合戦開始まであと10分。準備を整え始める。
黒瀬はバイクを一台で行くと言った。許可はしたが、それでは矢の的であった。
「気にすんな俺は不死身だ」
黒瀬は言う。
丘の上で待機してた。展開していつでも戦える。そして騎士たちも整列して今か今かと待っていた。
そして合戦の合図が響く。飛んで出たのはバイクに乗った黒瀬だ。黒瀬は刀を抜刀して左側面から回っていくのが見えた。
我々は弓兵を倒すために前進を開始する。
左から中央にバレずに進んでいくしかなかった。つまり言えば奇襲だ。
森の中を通ってアクセルを回して外に出ると弓兵から1キロも離れてはいなかった。各一名銃座について、縦隊になって弓兵に目掛けて
12.7ミリをぶっ放す。少ししかない車窓を開けて銃口を出し撃ち続ける薬莢で装甲車の中はいっぱいだ。
急の出来事に陣形を崩してしまう弓兵。だが森に下がってしまえばバリケードがあって近づけなかった。
a班とb班以外で銃座から無反動砲とグレネードランチャーを取り出す。波状攻撃の始まりだ弓兵と丸木杭を木っ端微塵にして地獄を作り出した。完全に沈黙するまでは撃ち続けた。無雑作に倒していく。
何百人もいた弓兵というのは森に消えて撤退したか、死んだかのどちらかだ大量の死体が無造作に置かれた死体。熱がこもった銃身。
グレネードや無反動砲で砲撃の跡が残った。土にくっきりと穴が空いた。下車して生き残ってる敵がいないかと探し回る。だが息をしている奴など一人もいなかった。
特務隊の作戦は終了した。がまだ騎士たち騎士の白兵戦はまだ続いていた。このまま後ろから突く感じだ。
「全員乗車。後ろから囲い込むぞ」




