猛獣狩り
村に着いたときには騒いでいた。
化け物はどこかと聞いたがそれどころではない我々の質問など答える暇なんかない。急いで我々の後から他のハンターたちも集合する。
我々は奥の牛舎に向かうことにした。救いようがない火だるまの中を進む。弾が暴発するんじゃないかと心配するがその必要なかったなでかと言うとそこに我々の目標であって猛獣である化け物が四足歩行であるていたからだ
口には何やら肉片を加えていた。それを吐き出してこちらに体を向ける。威嚇かそれとも敵意を持ったか。まだ弾丸の痛みが取れていないのか。我々の顔をおぼられてしまったようだ。
我々、こいつには手を焼いたここ数日間。
化け物との距離は11ヤードといったところだ。銃の初弾が当たればいいがこの距離だと詰められたら終わり、銃剣で1刺しで殺したいところだが、こっちがやられちまう。
そう頭を巡らせているうちにハンナは真っ向から突撃を敢行した。
喚き立て誰にも着いていけない速さで向かう。
化け物はクマのように二足歩行になって右手からのひっかきが炸裂しようとしている。それを止めに入るのはジャックだった近距離だったが新型のライフル弾が化け物の右腕を貫いた。それはたちまち血飛沫をあげる。この弾丸は神経組織、筋組織、骨をたちまちえぐりとる。それは必要以上に無用の苦痛を与えたのであった。人間には到底つかようがない。
ハンナは化け物の左脇腹を刺したが皮下脂肪があって抜けなくなってしまった。ハンナはトリガーを引いて反動と同時に抜こうとしたが抜けないため脱剣して間合いを取る。化け物は急いで森の中に逃げ出した。
5人は追う。
化け物は森の木や倒木などを踏んでいるせいかドスンドスンと森に響き渡りその音を頼りに進んでいった。ずっしりと写真で見た足跡がくっきりと残っていた。だが足音を聴こえなくなった。
そして森は静けさを取り戻した。さっきまで化け物がいたというのに。
あたりを見渡すがいない。サーマルセンサーで探しても見当たらない。我々の他にもハンターたちは入っていた。難儀なのは我々よりも先に入ってることだ。暗視装置やサーマルも持ってないハンターたちだ。
あいにくなことに1人の男性の悲鳴が聞こえた。
トムはため息をして全員現場へ向かう。そこはやはり血が垂れていて人はいなかった。人ではないもう肉片だった。
「全員照明弾を持て。何かあったら照らせ」
トムは先行して前に向かう。そこに血だらけになったハンターを発見した。
「ハンターを発見した直ちに救助に来てくれ」
「あんた大丈夫か?」
「あぁ痛すぎる」
脇腹に咬み傷と足も噛まれていた。そして何より腕が、欠損しかけていた。噛みちぎらないでそのままにされたのだろうか。
「残念だが君の腕はもう無理だ。うちの医者だったら治せると思うけど」
まず初めに止血をする。腕をキャットで圧迫した後、足にかかる味は引っ掻かれたあとのようだったのでコンバットガーゼで巻く。そして脇腹はやけに血が大量に出ている。
噛まれた傷ではなさそうだ。
そのハンターに聞こうとした瞬間ハンターはまだ動ける左側から刃物をトムの方に差し向ける。間一髪トムはそれを受け止めるがすごい力だった。
そしてその刃物はハンナの銃剣だった。
「お前が化け物の正体か?」
化け物は人間に化けたのかそれとも人間が化けたのかは今の段階ではわかない。だが人間対人間なら。容赦はしないしかも相手は欠損している。こっちが有利だったが
力的に化け物のが強かった。もう少しで刺されるところで拳銃を取り出し化け物の胸に三発撃った。
化け物は銃剣を落として、苦痛に悶えていた。
化け物はトムを振り切り逃げる。トムはその速さに置いてかれる。
トムは証明弾を真上に撃ち、位置を知らせる。
その4人もそれを見て照明弾の方向へとむかう。
そのときには化け物は森から出てしまった。
「トム大丈夫?」
ハンナが声をかける。
「ハンナ。はいこれ」
トムは銃剣を渡す。
「え?どっから?」
「化け物は人間に化けれるかもしれない。もしくはその逆だ」
「つまり今は人間ってこと?」
清水が言う。
「そうだ後を追うぞ」




