古代文書
帰還してデータを読み取る。
かんざしもまた暗号化され解読すれば、また座標が出ることになった。
そして解読不能な本であるがこれも解読成功した。
探している本よりかは楽である。そもそも乱雑な言葉というより読めない言語だった。
失われた言語という事であろうか。
「座標はどこよ?」
「結構奥の方だな。舗装もされてるかどうかわからない」
今回は2人だが全くもって2人で行けそうにない。
「やっぱり話すべきだろう」
結城はそういい執務室へと向かう。
隊長の反応は良くもなく悪くもない。1番言われたのは独断で動いた事だが、依頼はまれに個人に頼まれる事もあるので叱咤はされなかった。
「もう2人暇な奴捕まえて出発するといい、気をつけてな。だってよ」
結城は言う。そして暇そうにしていた。瀧とアクマを准尉はとっ捕まえていた。
「僕医者ですよ。戦えませんよ」
「私だって銃は撃てんぞ」
「いいよいいよ数合わせなんだから、早速行くぞ」出発する。
西に進路を取る。駐屯している国からやく1000キロも離れている。場所まで向かった。
流石に1000キロもなられればどうなってるかいまいちよくわからない。
「隊長いいんですか」
「大丈夫さ。ドローンと衛星をつかせている。准尉には神代の札を持っている」
コーヒを飲む隊長何やら余裕である。
「そもそも特務隊に弱い奴なんていないからな」
結城が言う。
「特務隊ができた当初ってどんな感じだったんですか?」
「そりゃもう軍隊だよ。今もそうかもしれないけど。ごでごての特殊部隊って感じだったな」
「黒瀬っていつ入ったの?」
「結構後だな。フラフラっとしてたら特務隊と仕事してそのまま準レギュラーになって、気づけば近接部隊長になってた」
舗装道からでこぼしたみちに変わる。車輪の後はついておらず、馬に乗って行き来していると思われる。こっからはふみれ入れてはない。まさに冒険だった。
陽は沈み今日は近くにあった村に泊めさせてもらった。交渉は成功してまさかの飯までご馳走になるなんて思わなかった。
たくさんの種類の豆をひきわりにしてそれを煮てスパイスを入れ、そこに野菜そして肉を入れた汁物を出してくれた。
とても美味しく、肉はラム肉ににていた。
4人とも全員平らげアクマは鍋を空にするまで食べ続けた。
しかも食後にどぶろくまで出して宴をした歌やダンスなどで盛り上がった。言葉の壁は神代によってなくなって今や人間と人間との分かち合いを感じた。
お礼に我々はレトルトカレーを振舞った。
レトルト食品だが村人達は大いに喜んでくれた。満足いくまで遊んで朝出発した。一期一会を信じている私にとってはまたどこかで会ってみたいと思った。
午後から雨が降り始める。
「これガスかかったらそこで終了な」
黒瀬が言う。誰も濡れたくはなかった。
「お腹減ったからなんか食べていい?」
「みんなの分考えて残せよな」
降水量は多くはないのだがなんせ雲だった。
「そもそも標高高いですからね」
山を降り森を出て草原になる。
ここからはずっと草原だった。




