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かんざし
早速分析班に依頼してみる。
「コードにアクセスするから時間かかるぞ」
結城がいう。
「USBってことはとても重要な情報が入ってそう」
「これは報酬倍だな。隊長」
「どうもありがとう店主」
「おう。またきてくださいな」
店を後にする。結城からの連絡は来なかったので喫茶店に入り、時間を潰す。
優雅な時間が紅茶とともに流れる。茶菓子も底をついたときに結城からのメッセージが届く。
探しているかんざしのGPSだった。それをスマホに転送した。
「おいこっから15キロ先だ。急ぐぞ」
喫茶店を後にして、そっから車に乗り込み、場所へと向かう。
「GPSは動いてるか?」
佐々木は言う。
「ピクリとも動いてない」
「これはもう取って終わりでしょ」
「わざわざ都会まで来たので遊んでから帰りましょ」
「それもいいな」




