武器商人
特務隊は窮地にただされていた。そう。はっきり言って日本軍からの支給された武器では到底国外では通用しないことを実感したのであった。それから数週間。
武器商人を探すことにした。しかも新城の許可なしで。
つまりいえば違法ってことになるだが軍上層部は特務隊の実態をいまいち分かっていない。
予算なんて出やしないあるのはそつびの取っ替えだけだ。
こうゆう状況で現場は怒り心頭であった。
「というわけで武器商人を探すことにしたがだれかつてはいるか?」
誰も手はあげない。
「フローガは何か知ってるんじゃないのか?」
「知ってたら今頃。銃使ってるわよ。私には火があるから関係ない」
どん詰まりだ。とにかくどん詰まりだ。
厚い壁で高さも異常にある。
ギルドに情報提供してもらった。
そもそもこの前のゾンビで信頼は落ちていた。
小さい仕事や厄介な仕事を引き受けたことにより、信頼は戻ったようだ。
これも部下のおかげだ。追加で武器の苦情も入った。
もちろん火力不足。
「なんかレールガンとかレーザー銃とかないの?」
「この世界だったらありそうだよな」
「いやいや、そんなの作るより魔法で解決できちゃうから作らないんだよ」
神代の一言でガクンとテンションが落ちる。
そろそろ見つけないとなというところにギルドから報告があった。
「武器商人を見つけましたよ」
吉報である。すぐに会う約束をした。できるだけ早くに。
護衛の黒瀬とドライバーのトムを連れていざ武器商人のところへ。
武器商人は、葉巻を吸い、どっかしらの高いスーツを着てサングラスをかけ、何気に太っていた。
“ただのチンピラかマフィアのたぐいたろう?”
心の中でそう思う。
紹介された武器は何気に中古というより掠奪品に近い。これを買うぐらいならまだ日本軍の武器の方がマシだ。しかも現金ではなく薬や人身売買などを要求してきた。最悪だ。
商談決裂だ。その面二度とみせるんじゃね。
車に乗り込みファーストフードを目指して車を前進させる。
「あれはひどかったな。まるでゴミを押し付けてるじゃねぇーか」
「武器商人ってのはゴミ商売なのか?」
「うーん開発部が新作できるまで待つか」
「まためんどくせぇ仕事しないと行けねぇじゃねか。死んでも探すぞ」
「お前は死なないだろ?」
「ウルセェ異世界にいようが地獄にいようが地の果てまで探してやる」
3人はファーストフードを食していた。安定な味体に悪そうな味。だがクセになる味だ
やめられない。
黒瀬は食べ終わりふと店内を見渡す。
「2人ともちょっといいか?」
「どうした?」
「俺から見て右。あんたからみて左に女性2人がいるだろ?」
「だからどうした?」気づかれないようにふと女性を見た。
「おかしくないか?」
「1人はスーツでもう1人は動きやすい服」
「そうだそれに関係なさそうに見えるスーツを着た男性もあいつらの手先だ。多分。外に1人か2人いるだろうな」
「店内に入ってくるときにわかったけどな」
「聞くけどあいつらと俺らになんの関係があるだ?」
トムはきいた。
「いや、俺の予想だと武器商人ぽくてな」
「まさか、そんなすぐ近くにいるわけないだろう?。もし武器商人だったとしてもアポなしで武器くださいって言えるか?」
「また何かしらで会うこじつけをつけないとな」
「てかさっきまで静かだったのに誰もいなくね?」
「Gosh!全員伏せろ!!」
ジョンがいい床に転がる。女性達も転がる。
一気にフルオートで店内に弾がガラスを破り入店してきた。
「お前ら武器は?」
「トランクの中だ飯食うのに持ってこないだろ?黒瀬は?」
「もちろんこの刀だけだ」
「斬り殺せるか?」
「流石に遠すぎる。人数も多いし」
「俺らは武器を取りに行くそれまで待機してろよ」
「もしかしてあんたらの客か?」
ジョンが言う。
「かもしれない。武器は売るけど恨みは買うらしい」
スーツの女性は言う。付き人の男性は血を流して倒れていた。
「君武器商人なのか?」
「そうだよしかもあんたらそう話してたじゃない?」
「盗聴してたのか?」
「違うわ。こめかみと口の動きで言葉を読んだけよ」
「いいからこっから出ますよ」
だが店内に3人刺客が入ってきた。
黒瀬は寝たまま抜刀して1人の足を切り落としした。
倒れたし客は銃のトリガーを握って倒れたため、残りの2人を殺してします。
「黙れこの野郎」黒瀬は立ち上がり息の根を止めた。店内に血が飛び散る。
トムもジョンは武器を取り形勢逆転となる。
外にいた。刺客を撃ち殺す。
黒瀬は店内から飛び出して最後の1人を殴り殺す。ヘルメットが変形するほどの威力だ。
「おい逃げるぞ」
3人は車に乗る。
「2人はどうする?」
「もちろん逃げるしかないでしょ」
我々は武器商人に付いてくかのように逃げた。
是非とも武器の交渉をしたいからだった。
「敵の威力は?」
「警察官か民兵程度だな」
「暗殺者じゃなくて傭兵か?」
「多分それに近いな」
「近いのはいいけど追ってきてるぜ」
トムは言う。
「俺はどうする?」
「お役目御免そこで大人しくしてろ」
2ドアのクーペは唸りを上げて加速する。トムの操作により、一段と速く感じる。
東京で走り屋をしていた。トムにとってはここで本領発揮ということになった。
「あまり傷つけないでくれよ大佐」
「わかってる終わったら予算で治してやる。
ドアから上半身を出して、追尾車のタイヤを狙って撃つ。
「このままスピードを維持してろよ」
「了解」
黒瀬は腕を組んで寝ていた。
追尾してくる一台はタイヤをパンクさせて、見事に電柱にぶつかる。
もう一台はとにかく頑丈にできていた。
「なんだよパンクしないぞ」
なんなら我々のクーペと並びかけてきた。
相手の車両はぶつけてくる。トムはそれを避ける。
「やっていいぞトム」
「ごめんちょっと傷をつけるぜ」
車に言い相手の車の特定の場所に当てた。そこに当てると見事に横転するようになっていた。
追尾車はこれで終わりだった。ジョンとトムは生存者を1人助け尋問にかけた。
やはり、武器商人と武器商人の小競り合いだったそうだ。
そしてジョンの携帯に見たことのない電話番号からかけられていた。
出ると相手はあの武器商人出会った。
「今夜暇?商売の話をしたいんだけど」
武器商人は言う。
「わかった場所は?」
「人目のつかないところ。こっちから説明するね」
そして夜になり指定された場所へと着く。
扉を開け目の前には昼あった武器商人の女性であった。
「護衛はいないのか?」
「いいえ、周りに張り巡らしているので。後ありがとうございます」
女性は頭を下げる。あのけんのことだ。
「雇い主はこっちが処分したのでご迷惑をおかけしました」
「追われているのか?」
「まぁ同じ商売ですし憎まれますよねそれに色々と手配されているので」
「率直にいえば我々は武器が欲しいんだ。対人ではなく、魔物やドラゴンといった。亜人との戦いに互角で戦える武器が欲しいんだが」




