街へ
二つ目に関しては、フェイクが講師を務める教育機関から武装学生一名が今回インターンシップとしてやってきたのであった。
隊員全員を作戦室へと集めて、フェイクが前にたち、武装学生の紹介行事となった。
そもそも仕事が今のところ舞い込んできてないからできることである。
フェイクの挨拶が終わり、そして武装学生が隊員達の後ろから登場する。
ブレザーに長袖カーディガンシャツにリボンをつけそしてスカートの女子高生であった。
隊員全員の拍手とともに前に立ち自己紹介をするが、ジャックの頭の中の引き出しから記憶を取り出そうとする。そう見たことのある人物であったからだ。
「清水さくらと言います。専門は狙撃ですよろしくお願いします」
スナイパーとして優秀な、清水であった。大人気ないことをしてしまったがまさかここで会うとは思わなかった。ここでと言うより今生の別れだとばかりに言ってしまったあの時のセリフ。
清水と目が合うだが俺はそらさない。悪気があってやったことではない。強気に出たのではない。実力を見してやっただけ。
「それでは解散。新しい仕事が来るまで各人自由にしていいぞ」
ジョンの一言で全員散る。この前の仕事で皆やる気は失せている。私もここから去ろうと思ったが
「あのーミスター?ジャック?」
と清水が呼び止める。聴こえないふりをしたかったが、足が止まってしまった。とりあえず振り返る。やはりあの時の清水であった。
「お久しぶりです。覚えていますか?」
との質問に対して返答するのが遅れた
「あの時の学生でしょ。覚えてるよどう成長した?」
「もちろんです」
「ならよかった。インターンシップとはいえ実戦だ。死ぬかもしれない1発で仕留めるんだぞ」
「はい」
そして私は去った。案内は女子組達が案内している。私が口を挟む時ではない。挟んでいいのは狙撃の時だけだ。
だが仕事もないのにインターンシップの子を呼んでもいいんだろうか。と思い隊長に質問した。
「仕事?あぁ一件来てるんだけどやるかやらないかで迷ってる」
「どうゆう仕事?」
「閉鎖された街から物を回収するだけなんだけど、情報がまだ入ってこない」
「なんの?」
「本だよ」
そして結城と少佐が現れる。
「確認取れました。間違いない本があります」
「そしてこの位置。この地下もしくは一階の予備倉庫に保管してあるそうだ」
「了解。作戦練って行きますか。この街へ」
次の依頼は街に行くようだ。




