表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界戦記  作者: トマト
ランク戦
125/200

ランク戦

「クソッ俺らが挟み撃ちになっちまったじゃねか」


「力、ハンナ。助けてくれ」

トムは通信で言う。


「今そっち向かってるよ。けどc班に塞がれちゃってる」

無線の向こうではmg3の独特なノコギリ音が聞こえる


「しばらく無理かも」


無線を切る。出来るだけ消耗は避けたかった。だが幸運にもd班の総大将であるフェイクに異常が出ていた。


「ジャングルとなるとフェイクの力が使えないとは」


佐々木は言う。理由としてはあたりに木々が密集しているからだろうか原因はともあれ、使えないのが現状である。


「とりあえず今はb班の2人だ!連続射撃!!狙え狙え」


d班による射撃はc班にも届いていた。


「ちくしょう佐々木め撃ち返してやれ」

ヴォルフは言う。


「ジャック伏せて西へ逃げるぞ」

左右からの弾丸をかいくぐり逃げた作戦は成功であるが撤退は難易だ。


しばらく匍匐で進む2人。銃弾が真上を飛んでないと分かり,すぐさま力との連絡を取ることにした。


「このままc班潰せそうですよ」

力が言う。さっきとは違って余裕のある声だった。

相変わらず銃声は聞こえていた。合流できそうにはなかった。



a班 エースである黒瀬が負傷。


「ちくしょう。これ治らないのかよ」

手で抑える黒瀬。血は止まらない。


「どれ、見してみろ。貫通はしているみたいだ」


「だったら治してくれるかネイサン」


「この世界は治療はできないぞ。我慢しろ」


「だったら死にてぇよ。不死身の力って死なないと発動しないだよな?」

ホルスターから拳銃を取り出す黒瀬。こめかみに銃口を向ける


「おい待て発動しなかったらどうするだ?」

ジョンは慌てて止めるに入る。


「うるせぇ今は痛ぇんだよ。モルヒネなんかねぇのかよ」

黒瀬の汗と血が滲み出る。苦しみも出ている


「やってみるかい?」

ネイサンが言う。


「まずいですよネイサン」

星野も止める


「現状,俺は怪我をしている。戦力は半分以下だ。このままでも死んでも変わらないだったら試すしかねぇよな」

黒瀬はジョンから拳銃を奪いとり自分で引き金を引いて頭を撃ち抜いた。パンと一発の銃声が鳴るとともに黒瀬は倒れる。

画面には死亡判定が出ていた。


黒瀬はピクリとも動かなかった。1分経てば死体は自動的に画面上からチリのように消え去る。


「そろそろ1分になりますよ」

星野が言う。3人は固唾を飲むで待っていた。


ピクピクと手足を動かし、ムクっと起き上がる黒瀬。不死身のスキルは本当にあった。


「大丈夫か?黒瀬」


「おうよ。ささっと行こうぜ」


a班は追跡を開始した。


一方ではe班と分析班との熾烈な争いが起こっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ