ランク戦
「あいつよく登ったな」
4階建ての建物を悠々と登っていってるのを観測していたネイサン。
「まだまだこれからよ全員ぶった斬る」
黒瀬はジャックを殺した場所から声高く雄叫びをあげ自分の位置を知らせた。
「まただよ」
ジョンは顔に手を当て思い通りにいかない黒瀬に落胆をした。
「勝てばいいんだろ?なぁ隊長」
「そうだ。命令をする視認できる全ての敵を殺せ」
「了解」
黒瀬の最初の獲物はフローガであった。フローガは合流をやめ,黒瀬と戦うことに決めた。
「私の火に耐切れるかしら?」
フローガは言うが躊躇なく黒瀬は切ってかかる。
「今!!私が喋ってる最中でしょ!!」
黒瀬は気にせずフローガを殺そうとする。狩に言葉はいらない。フローガは黒瀬の顔を見て真剣になる。
火の玉を投げようが,火炎を吹こうが、黒瀬は刀で斬るだけで効果はなかった。
「2匹目!!!」
黒瀬はフローガを蹴り倒すような体制で左手につかんでいる刀でフローガの喉仏を刺突した。
抜いたと同時にシャンパンを開けたかのように勢いよ血飛沫が黒瀬にかかる。血の匂いと何かしらの燃えた匂いがした。何も言うことなくフローガ倒れ戦死となった。次の標的はハンナであった。
ハンナは、黒瀬との対決をすることにした。つまり覚悟を決めたのだ死ぬ事を。
「なんで黒瀬ってそんなに強いの?」
ハンナは黒瀬の真正面から振り下ろした刀をマガジンチューブあたりで止めた。
力で押されているのはハンナにはわかっていた。なんなら予知で自分が死ぬのもわかっていた。
一旦距離を取って体制を整える。ハンナは小さくジャンプをする。一時的な休戦と言った短い時間が流れる。
黒瀬は下段の構えで待ってくれた。余裕があるからだ。
「よっしゃ!!いっくよーー!!」
ハンナは突撃をかましてくる。だが黒瀬は、瞬時に、ハンナのトレンチガンの銃剣脇に挟み、力を入れてポキッと折ったのだ。
「うそ...」
ハンナはつぶやいたがつぶやいたときには目の前に黒瀬の肘打ちが顔面強打する。ハンナは銃を放してしまい、後ろに後退し倒れてしまった。
「なんで,,,よ、くやしい,,,グスッ。私だって強いはずなのに、強い人を倒しても,,黒瀬に負ける,,,なんで,,,,なんでよ!!」
ハンナは涙を流す。腕で目を隠して泣いた。
「悔しがるな。それは簡単な答えさ。決してハンナが貧弱ではない。練度不足や技術でも無い。悔いることもない。俺より勝るやつがいないだけだ。誰一人として、俺には勝てない。頂点に君臨す者だからな」
黒瀬は1発ハンナの頭を撃ち抜いた。
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