ギルドに行ってみた
10月5日
我々は理由を知りにギルドへ出向いた。受付嬢に理由を聞いた。
受付嬢は困った顔をしたが動じなかった。
「皆様の階級はご存知でしょうか?」
「階級?Colonelとかか?」
「いええ,軍隊での階級ではなく、冒険者ギルドとしての階級です」
「それは知らないな。どうやったら知れる?」
「でしたらまた再発行しますので少々お待ちください」
受付嬢は後ろに下り特務隊全員の冒険者ギルドの身分証を発行しくれた。
「お待たせしました。こちらが身分証となります大事に扱ってください」
それは各個人ごとにステータスや特技などが記されていた。
「eとかdとかあるけどこれは何?」
「それは等級でございます。gから始まり最終的にaまであります」
「じゃあ俺達低くね?」
「過小評価されすぎだろう」
「なぜか、テンジンとフローガ高いんだけど」
「お二人はギルドに入会しておりましたのでランクが少し皆様より上になっております」
「皆様はギルドには入られていないので能力の情報が入ってこないのでeとなっております」
「つまり俺は能力が未知数ってことか?」
「そのようになります。ですからギルドからの依頼は受けれないのです」
「出来損ないに頼める任務はないということか」
「だったら出来損ないから戦士に上がれることはできるのか?」
「うーん地道に難易度の低いクエストをクリアするのがスタンダードなんですか、私からの提案なんですけど、皆様で戦ってみたらどうでしょうか?」
「戦う?それだったら死んじまうだろう?」
「ご安心ください。我々ギルドが誇る最新のVRでできますよ。怪我も死者も出ない安心してできます」
「つまりバトルロイヤルか」
「いやいやランク戦じゃね?」
「どっちでもいいだろ」
「戦ったところで誰が査定するんだ?」
「査定するのは依頼をする依頼主達です。例えで言うならばスカウトしにきているようなのです。結果がわかればこちらも能力に応じて等級も上がりますし、我々ギルドにとってはスター選手を産むのと同じなので...」
「利害の一致か」
「そうです」
「それは最短でいつごろできるんだ?」
「そうですね、明後日あたりには準備は整います」
「了解」
特務隊の初めての戦いが今始まる。