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異世界戦記  作者: トマト
b班国外へ
104/200

b班

というわけで俺(力)が班長代理なんだがこの二人は、子供すぎる


「こうちってどこ?力」


「こうちって高知県のこと?」


「全然ちゃうわ。高地だ高地。高いところ」


「あぁ高いところね。花ってどうゆう花なの?」


「イラストしかないけどこうゆうの」



「すっごい綺麗ね。直で見たらもっと綺麗かも」


「だねだね」


「君たち楽観的だけど、これから登山だよ」


「え?登山」


「そう車がいけないからね。あるていくよ」


登山口へとついたここは登山より修行僧などが登っていく山だ。


「登山初めてなんだけど」


「そう私も」


「なんなら俺もだ。友達と富士山登ったくらいだ」


山に向かい出発した。最初は緩い上り坂だったか登りに連れて壁になっていく。

最後の峠を登り終えると目の前に宮殿が聳え立っている。


「あれは?」


「この国の王様の家。ポタン宮殿だよ」


「花はどこに?」


「群生地は宮殿の中にあるんだってよ」


「って入れるの?」


「一応はね話は通してある」


宮殿に近づくとドデカイもんに近づいだ。それは大きく10人がかりで開けてくれた。

礼装をきた従人が一斉に出迎えてくれていた。


「旅人よこちらへ」

案内されるまま、建物の奥へ行き宮廷料理に踊り子の舞も見物した。王様らしき人物まで来てくださっていた。


これからの話をするが、まさかの宮殿には花が咲いていないという。王様から花の群生地を教えてもらい、なんなら宮殿でゆっくりしてから出発するといいといわれなんならガイドもつける言われた。お言葉に甘えて二、三日ゆっくりした。


出発当日。


王様はガイドを1人差し向けた。頬に傷がある若いアジア系の男性だ日本人顔でない。

アジア系の人は何も喋らずただ道を案内する。

何回か質問したり問いをかけてみたりとしたが何も喋らない。

そもそも言葉が通じない?。いやいやそんなわけない神代のお守りってすぐ切れるのか、一年は持つでしょ普通に考えて。力は話すのをやめた。

フローガとハンナは2人でキャーキャー言ってるので話に入る必要はなかった。


ここから群生地までいきで2日かかると言われ、少しげんなりしている。話し相手もいなければそうだ。足元を見ながら歩いていると上が影になるそして上を見た。それは何かしらの飛行物体いや,あれは...


「龍...生きてたのか」

そっとアジア系の若者はつぶやく。力にとっては隣で囁いたぐらいの音量に聞こえ、そして初めての声だった。


「龍好きなんですか?」

力は聞く。アジア系の若者はうんと頷き前を向く。すかさず力は話を広げる。


「龍について詳しく教えてくれませんか龍見るの初めてなんですよ」

力は言った。突然。アジア系の若者は足を止める。何か触れてはいけないものを触ってしまったのだろうか?


力の方に振り返り、アジア系の若者はこう言った。


「だったら僕が教えてあげましょう!どこから知りたいですか?!!」

さっきまでの沈黙は嘘のように消え、まるでジャクジを捻ったかのようにジャバジャバと龍について語る。アジア系の若者。俺も別に嫌ではなかった。なんならこの人と親睦を深めたかったから話題はなんでもよかった。


「龍ってものは5つありまして,1番身近なものは竜騎と言われるものです」


「騎士が乗ってるのか?」


「半分正解で人間に飼われている龍のことを指します」


「さっき見た龍が、古生龍といわれ人に危害は出さない龍です」


「それって本当にか?」


「まぁ古生龍の縄張りを荒らしたり、宝物を取ったりしたら襲うぐらいですかね。それよりもっと凶暴な龍もいますそれが暴風龍です」


「風のように突然と現れ,台風のように街を壊していきますだから暴風龍と名付けられました」


「なるほど。そいつらはもしかしたら狩ったりするの?」


「はいします。なんなら捕まえて竜騎にしたりとか食べたりとかいろんな狩猟方法があります」


「後二つは?」


「1つはこれは珍しい。神龍です字の通り,神のつかい。もしくは神と崇められている龍のことです」


「それは見たことあるのか?」


「ないです僕ですら本でしか見たことありません。滅多に現れないと言われています」


「後一つは?」


「これは全ての龍を混ぜて使う。他種龍と言わ、この4つに該当しない龍はそう言われます」


「なるほど例えば?」


「細かく言えばいっぱいあります例えば、雷を使う龍であれば雷電龍とかそんな感じの名前とか水であれば水龍とか属性持ちの龍を合わせているんです」


「龍って生き物なの?」


「まだ詳しく正体はわかってません。特に暴風龍なんかは種族を持っていないいわば本体そのものです」


「つまり子や親がいないってこと?」


「そうなんです。龍はそもそもDNAを持っていませんつまり,遺伝や子孫などを遺さないだろうと思います」


「龍ってそんな感じなんだな、なんかハンターに狩られているイメージだったけど払拭したよ」


「ところでさ君の名前って何?」


「えーとないんです」


「ナインさん?」


「違います。無いんです。名無しです」

俺は驚いた。龍の話についでだ。


「自分で考えたりしないの?」


「名前なんてつけようと思わなかったです。興味なかったですし」


「なるほどねじゃあ俺らがいる間に考えてみてよ」


「そうですねだったら力さんも考えてもらっていいですか?」


「わかった今日の夜2人で発表するか?」


「いいですね」


「力さんの名前って本名なんですか?」


「いや違うこの世界でつけた。力道山が好きでね力の文字を取らせてもらった。まぁ勝手にだけどね」



「君ってもしかして異世界人なのかい?」


「異世界人とはなんですか?」


「別の世界だとあの青い地球から来たんだろ?俺だって地球から来たんだ」


「あんまり思い出せないですね。気づいたら宮殿の近くにいて拾われたんで」


「なるほどね。俺もそうさ、気づいたらよ街のど真ん中で立ってて、言葉も分からなくてはいはい言ってたらまさか軍に入るとは思ってなかった」



「軍ですか?」


「そうそう幼年育成課程に入ってさ気づいたらこうなってたわけこのチームも異世界人の集まりが大半さ。まぁこの2人は別なんだけど」


「そうなんですね前の記憶とかってあるんですか?」


「思い出すね俺は日本から来たから日本の風景をちょくちょく思い出すよ。ここの日本とだいぶ違うから、ややこしいけどね。国も思い出せないのかい?」


「名前までは、ですけどこんな風景でした山に囲まれて、新鮮な空気やこの空は同じです」


「うーん俺も教師やってて国の地名は結構覚えてるけどネパールかチベットのあたり?もしくはブータンとか?」


「その名前あまり覚えてないですね」


「あー違うのかなぁまぁいいか帰ってからどこかにか聞けばいいし」


「力さんって教師やってたんですか?」


「そうそう体育の教師ね。陸上だったら負けなしの男って言われてた。そもそも君ってこっちに来て何年?」


「3年とかですかね。カレンダーないんで詳しくは分からないのですが」


「来た年齢が分かれば、そもそも皆んなうちの隊はあまり敬語は使わない」


「なぜですか?」


「年長者がいないから。体はその年だが肉体と精神は全盛期。つまりだいたい20代前半だよ」


「そうなのですね」


キャンプ地についてテントを貼る二、二で別れた


「これなかなかつかなくない?」

力はファイヤースターターを試す。まぁそもそもブッシュクラフトや小枝を無しでやっているからだ。突然着火するわけがない。


「だったらねホイッと」

フローガは指パッチンをしたら薪に火がついた。これこそ焚き火だった。


「火のことだったら私に言ったらいいのに」



「なるほど次からそうするよフローガ」


「力。今日の飯って何?」


「うーんとね鍋かな。ごちゃ混ぜなべ?」


「うまそー」

ハンナは言う。力は支度にかかる


「私も手伝います」

アジア系の若者力の手伝いをした。それを見た2人も結局手伝ってくれた。キャンプというものはみんなで作るのだろう。


ごちゃ混ぜなべというものは食材を食べやすく切り、塩ベースか醤油ベースで食べるかの至ってシンプルな料理である。

今回は肉団子塩ベース鍋だ。肉はこの高地にしか生息していない山羊に似た動物だとアジア系の若者は教えてくれた。


「で名前思いついたか?」


「えーとまだですね。名前つけるのって難しいですね」


「そうしたら俺が考えた名前はね」

力はペンと紙を取り出し何やら文字を書いた



「これ。良くね?」


俺が書いたのは天に神と書いて[テンジン]だ


「てん...じん...ですかいい名前ですね意味はあるのでしょうか?」


「意味はね神の意味もあるけど、チベットとかでテンジンとか聞いたことあってな意味は仏の教えを司る?司式者みたいなことかな?そんな感じさ」


「テンジン。私はこれからテンジンと名乗らせていただきます」

テンジンはそう言ってくれた。


「ねぇねぇ私はなんでハンナなの?力がつけてくれたんでしょ」


「そうだったね初めて会った時。バックの中からナイフが出てきたんだよ。ハンティングナイフだけだった。そっからその文字もモジって、ハンナって決めたんだ」


「なにそれ即決すぎない?」

フローガが言う。


「待て待てちゃんと意味はあるぜ。恩恵、恵みという意味があるよ」


「いいですねこうやって自分の名前に意味があるなんて。力さんさすがです」

テンジンは言う。ちょっと嬉しかった


「いやいやそれほどでも」

力は後頭部に手をやる


「私も名前つけたい。もっとドッカーンみたいなカッコいいやつ」

ハンナが言う。


「今度な」


今日は少し遅くまで話してしまった。だが出発を遅らせればいいと思った。

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