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隠れ家に住む冒険者。  作者: 與吉
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閑話というかナナ達が知らない話

少しだけ書き直ししました。

ナナとティアが『魔法工房』で30日間の修練する前に話は戻る。


聖王都へ帰還した聖女候補生のマリアは、聖王教会で『大討伐』の報告を行っていた。


『赤目』の一角兎が『紅く燃え上がる人型』に姿を変えた事。


そして、『光り輝く剣士』が倒したという事を伝えた。


もっとも『赤目』が姿を変え『人型』になったのは聖騎士達も目にしていたが、『光り輝く剣士』に関しては突然現れ『赤目』を倒した事。


気が付けば『光り輝く剣士』の姿が消えていた事を伝えた。



聖王教会の関係者各位はマリアとシルバの話を聞きながら、最終的には『赤目』を倒し『大討伐』を終えた事を知る、誰が倒してかは誰も知らずにいる事。


「それで『光り輝く剣士』の詳細はに関しては未だに不明という事です。」

「『ロースポーツ』に光の柱を見た者は冒険者や聖騎士・住民達も目撃しておりますが、自分も目撃してましたが光り輝いて大剣にて『赤目』を切り裂いた事にしかわかりませんでした。」


「『赤目』を倒した後の事はどうなったんですか?」


「わかりません。

『赤目』が倒されたと思った瞬間に『光り輝く剣士』の姿はありませんでした。」

「『赤目』の残骸も『剣士』の無事も確かめる事は叶いませんでした。」


「聖騎士達も同じ事を言っておったな。」

「『光の剣士』が『赤目』に斬りかかり、森まで押し戻し倒したと。」


「戦闘が凄まじく私達は見守る事しかできませんでした。」

「『赤目』との戦いで傷つく者達が多く我々は彼らの治療で精一杯でした。」

「私は魔力枯渇で『赤目』との戦いでは足手まといでしか・・・。」


「『大討伐』の鎮圧成功と『赤目』討伐については報告書で提出してください。」


「「はい。」」



「それでは次に『ロースポーツ』からの帰還中に新たな護衛依頼についてだが、森の中で『赤目』の黒狼と、『赤目』の黒熊に襲われたらしいが?」


「はい、街道を移動中に黒狼の群れに襲われました。

聖王都へ近づくにつれて黒狼の襲撃が増え、街道の拡張工事をしている工夫達が襲われているのを助けました。その時に森の奥から『赤目』の黒狼の群れを目視し、拡張工事の休憩場所で『赤目』の黒狼の襲撃に備えていましたが、最終的には『赤目』の黒狼のの群れを倒した。」

「『赤目』の黒狼を討伐後に森の奥から『赤目』の黒熊に襲われました。

最初は休憩場所にいる我々を襲い掛かりましたが、暫くすると倒した『赤目』の黒狼を喰らい・・・喰らい尽くしました。

最終的に『赤目』の黒熊は、黒狼の四肢が混ざり合った異形の姿に変異しました。

頭が三つあり黒熊の四肢に黒狼の四肢となり、身体の大きさも巨大な身体をしていました。」


「それでどうしたんですか?」


「あの異形に立ち向かえるほど我々は強くありません。

防壁を高く厚く築いても『赤目』の黒熊の一撃で破壊されました。

あそこから逃げる事も出来ないので地下へ避難しました。」

「1人の冒険者が地下に避難できる場所を作り上げ、我々はそこに避難してました。」

「簡易的に寝れる広さがありトイレもありました。」


「では、そこで『赤目』の黒熊の攻撃に耐えたと?」


「いいえ違います。『赤目』の黒熊は聖王都へ向け駆けて行きました。」

「どうやら『赤目』の黒狼出現の知らせを聞いた聖騎士団の一団を襲い掛かったようです。」

「見晴らし台の上から『赤目』の黒熊が聖騎士団を薙ぎ倒したのを確認してます。」

「そこで1人の冒険者が聖騎士団の救出に向かいました。」


「冒険者が1人でかい?」


「はい、彼は強いですから。」

「聞いた話では『赤目』の黒熊の気を引きながら森を超え草原の向こうへ連れて行ったみたいです。」

「攻撃しては走るのを繰り返して山の麓まで行ったみたいです。」


「そこで山の麓で『赤目』の黒熊を倒したと?」


「それはわかりません、聞いた話では『赤目』の黒熊の身体は突然崩壊したようです。」

「どう戦ったかは聞いてませんし、何故崩壊したのかも理解できませんでした。」


「『赤目』の黒熊は崩壊したか・・・。

多分跡形もなく崩れたはずじゃ、生き物として身体が耐えれず砕けたんじゃろう。」


「それでその冒険者の名前は?」


「「・・・・。」」


「冒険者の名前は?」


「『ロースポーツ』の冒険者ナナさんです。」


「『ロースポーツ』の冒険者でナナ。

彼の詳細は?知っている範囲でいいので教えてください。」


「「・・・・・。」」


「冒険者ナナの事は何も知らないと?」


「冒険者ランクEの13歳です。」

「採取系冒険者です。」


「採取系冒険者が『赤目』の黒熊相手に立ち回ったと?

今の話を全部信じるのは難しいですが・・・わかりました。

そちらの方も報告書に手報告お願いします。」


「「はい。」」


「報告書は明日の朝一で提出してください。

それではご苦労様でした。


「「はい。」」


マリアとシルバは一礼し会議室を退席する。


会議室のテーブルには各地で目撃された『赤目』の目撃情報や討伐の報告書が積み重なっていた。

『赤目』の黒狼の群れに襲われ全滅した都市部、『赤目』の目撃情報はあるものの未討伐の報告。

それ以外にも『赤目』を打ち倒した報告など多数寄せられていた。

ナナ達は『魔法工房』に籠り、冒険者ギルドに聖王教会に出向する旨を伝えても、聖王都にも『ロースポーツ』にも姿を現す事無く、聖王教会への出向という要請は忘れられていく。

30日後に『ロースポーツ』で冒険者として活動再開するのだが、冬期間前という事もありナナには薬草採取やポーション調合など、ギルドとしては色々お願いする事が増えすぎている。

前に聖王教会からの出向の話は、ギルドの総意と言う形で完全に消去された。



次の日、『大討伐』と『赤目』の黒熊についての報告書を提出し、マリアは聖王都で聖女候補生としての生活に戻る。

それは聖女候補生が通う聖王教会学園に学生としての復帰する。

『ロースポーツ』での『大討伐』騒ぎがあったように、聖王国では各地で爆発的に各地で『大討伐』が起こっていた。

聖女候補生のマリアが『ロースポーツ』に向かった様に、他の聖女候補生達もまた各地へ向かい・・・負傷した者もいたし、帰れるず『大討伐』に巻き込まれ滅んだ都市もあった。


この各地での『大討伐』のより聖王国は数多くの聖騎士達と冒険者達が犠牲になる。

それと同時に聖女候補生や聖王教会関係者の多くの者達が犠牲になり、聖王教会は新たな聖女候補生を確立する必要となる。


聖女候補生のマリアは平民出の候補生という事で、序列などに興味も無く聖王教会卒業後は修道女として各地へ配属する。もちろん卒業後は第一希望は『ロースポーツ』と考えていた。

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