ブラッドタートルVS形無し勇者
ブラッドタートルVS形無し勇者
4
ジルンが作った道をひた走るホープの前に
ブラッドタートルがその巨体を揺らしながら現れる
「なんだ人間自分から喰われに来たのか?」
その声に辺りを見回すホープをあざ笑うかのように
「どこを見ている目の前にいるだろうがそれともブラッドタートルが喋るとは思わなかったのか?」
そう言ってげらげらと笑うブラッドタートルに
ホープはため息をはくと
「ただの馬鹿でかい亀さんが調子に乗ってると、裏返しにして反省させてやるよ」
そう言うと剣を大槌に変えると上から振り下ろすがあっさりとそれをかわしたブラッドタートルは
「そんな大振りに付き合うと思ったかさああきらめて喰われてしまえ」
そう言ってその口を大きく開くとホープに襲い掛かるが次の瞬間
「どーん」と言う音とともに地面が跳ね上がりブラッドタートルを空中へ放り投げる
「ひいーーーーなんじゃこれは」
そう言ってブラッドタートルは空中でのたうつが自由が利かずに逆さまになって地面に落下する
「地を自在に操る地母神の大槌なかなかの威力じゃな」
そう言う神器の精霊に
「本来の力じゃないからこの程度だけど」
そう言って頭の中にイメージ作るとそれを精霊に見せる
「主よ頼むからこれを全力で振るうのだけはやめてくれ」
人型になった精霊が顔を青くする
「使わないよこんなの逆に使えないよ」
そう言ってホープは苦笑いを浮かべると
逆さまになってのたうつブラッドタートルに
「それでただの馬鹿でかい亀ごときがなんだって」
そう言って殺気の混じった視線を向けると
「ふふこれで勝ったつもりか人間こうなったら容赦はせん手当たり次第に狂わせてやる」
そう言って体から霧状それをあたりに撒き散らすと
ふらふらとオークがブラッドタートルに近づいていくそして逆さまのブラッドタートルを元に戻す
「ご苦労褒美に喰ってやろう」
そう言ってオークを頭から喰らいつくとバリバリと音を立てて噛み砕き飲み込むその所業に
顔をゆがませるホープに
「われに何か言いたいようだが目に映るすべての生き物はわれの餌でしかないのだ」
その醜さにホープの怒りは頂点に達する神器を変化させたのはRPG7対戦車用火器である
安全距離まで離れると間髪いれず発射するブラッドタートルの甲羅で炸裂するそれが一発ではなく続けざ
まに襲い掛かるものすごい爆風と甲羅が砕ける音が響き煙が晴れるとそこには甲羅を失い血まみれのブ
ラッドタートルがいた
息も絶え絶えのブラッドタートルに
「塵も残さず吹き飛びやがれ」
そう言うととどめの一発をおみまいするとブラッドタートルは木っ端微塵に吹き飛ぶ
「すっきりした」
ホープは神器を剣に戻すと息を吐いてそう叫ぶ
そこへ駆けつけるマルガリーテはにやりと笑って
「お疲れ派手にやったねえホープ」
そう言って木っ端微塵になったブラッドタートルに目をやる
「はは頭に血が上ってしまって素材になるように斃した方がよかったですか?」
ホープが聞くと首を横に振ってマルガリーテは
「こいつからは素材になるものは取れないんだ考えてもみろ人間以外の生き物スタンピートさせるフェロ
モンが染み込んだ例えば盾や鎧をほしいと思う人間がいるかい?」
「いる訳無いですね」
「そうだろだから倒したら必ず焼却処分する肉も旨いらしいんだが当然持ち去り厳禁だまあ討伐した人間
がその場で料理して食ってしまうのはOKだがな」
そういって唯一残ったブラッドタートルの足を指差すマルガリーテ
肉付きがよく食べ応えがありそうなそれをホープは一瞥するが
「いりませんよ俺は」
そう言ってマルガリーテの後からやってきたギルド所属の魔術師に燃やしてもらった
今回登場したのはRPG7対戦車用火器ですほい
当初A1エイブラムスなどの戦車で木っ端微塵にしてやろうかなと思っていましたがこちらにしました
そちらは別の機会があれば
次回勝利の宴と形無し勇者