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入学(戦闘) エント編2

ドンっ


副会長が凄い音を響かせながら地面を蹴る

そしてそのまま俺の前にいるユウに殴りかかる


バァァァン


副会長の拳とユウの剣がぶつかる


ビギッ


剣から鈍い音がしたかと思うとユウはいつの間にか副会長を受け流している


「いいよ いいよ 面白いよ君!!」


副会長は不気味に笑いながら話す

ユウは顔をひきつらせているが…どこか楽しそうな表情もしている

どちらも模擬戦を楽しんでいる様子だ


なるほどな…

こいつら…

強すぎない!? 俺もまあまあ強いと思ってたけどこいつらとはまるでレベルが違う

見事に今までチンピラとの戦闘で積み上げてきた自信が打ち砕かれた

まぁチンピラだから元々弱いと思うけど…


にしてもユウも副会長も魔法を使っていない

それであの強さって…


「教官にも魔法使えって言われてるし 耐えられるよねもちろん」


「やってみます…!!」


やっと魔法を使うのか…今の戦闘よりレベルが高くなると思うと…ゾッとする


「あら もう始まっていましたか」


その声は俺の耳元でささやかれる


「ん? あぁなんだリアか」


横を見ると小人くらいの大きさでフワフワ飛んでいる見習い精霊リアがいる

どこか不思議な魔力を纏っていて精霊ということがよくわかる


「にしてもどこ行ってたんだよ」


「すいません この姿になるのは少し準備がいるんです」


リアは模擬戦をすることになってから声がしなくなった…うるさいのがいなくなって話がスムーズに進むのが楽しくなってついつい忘れていた


「あの もしかして私のこと忘れてました?」


リアは不安そうに聞いてくる

俺はギクッとする


「だっ…大丈夫だ 忘れてない 」


「本当ですか?」


「本当だ」


「それならよかったです」


かっ…可愛いな

とてもあのクソ見習い精霊と同じとは思えない


「にしても慣れないなその口調」


「そうですか?」


俺は「あぁ」と嘆息する


「実態を現すとどうもこの口調になっちゃうんですよね…なんででしょ?」


「いや 俺に聞かれても…」


「まぁそれは置いといて ――」


置いとくのかよ


「二人とも強いですね」


リアは戦闘中の二人に目を向ける

俺は「そうだな」と軽く返す


戦闘を見るとユウが副会長に飛ばされている

ユウの足元には真っ二つに折られた剣が落ちている

副会長やべぇ…


「魔法… 無属性『加速』ですね」


リアは呟く


「見えたのか…流石だな」


「一応精霊ですから」


当たり前のように答えるリアにたいして俺は…正直に言うと副会長の動きはほとんど目で追えなかった…っていうか速すぎだろあんなのどうやって止めるんだよ…


「ん?戻って来るようですよ」


ユウは折れた剣を持ってくる

さっきの話から察すると剣が折れたので新しいのと交換するらしい


「エントさん さっきの見てましたね」


「あぁ」


「このままではあの副会長さんに勝てません」


「あぁ」


「だからいつものお願いしますね」


「…力は?」


「もちろん貸します」


リアは笑いかける

よし…やってみるか…!!


「待て ユウ」


俺は剣を替えようと戻りかけるユウを止め

作戦を話す


「出来るのか」


「頼む!!騙されたつもりでやってくれ」


「分かった…」


ユウは俺の作戦を承諾してくれる


さらに副会長にも言葉をぶつける…



はぁはぁ言いたいことは言った


…大丈夫だよな…大分起こってるみたいだけど…いや大丈夫だな…攻撃受けるのユウだし…しらね



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