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Moon Clan  作者: 咲夜 繚
5/8

捜2.5

冷えた大気が風となり 境内の木をざわめかせる



目の前の鳥居は 神の領域を現し 


そこから先は身に感じる空気すら違う




背中の産毛が逆立つほどの畏怖


一歩先には踏み込めないもどかしさ


待つことしか出来ない己に憤る




喉から手が出るほど欲したモノ


それを手にし現れた男


抱きついて 


くちづけて 


さり気無く首に手を掛け


締め落とした






くたりと崩れた男の手から 神宝の鏡が転がり出る



己の口が きゅうっと吊り上がったのが分かった



足元に倒れる男を眇めた目で見下ろし

手袋を嵌めた手で 男の手から離れた神鏡を拾い上げ

無造作にバックに放り込む



ペディキュアが施された指が覗くサンダルのつま先で


男の腹をコンと一蹴りし


そのまま振り返りもせず鳥居の前から立ち去る







    ごめんねぇボウヤ これが有ると困るのよアタシ達






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