2.まさかまさかの…
超展開きましたw
展開早すぎてワケわからんくなってるw
許して
目が覚めた。カーテンの隙間から朝日がこぼれている。あぁ、朝だ。
のそのそとベットから這い出る。少し肌寒い。
「ふぁぁ…」
大きなあくびをして、リビングでぼぅっとしていたとき
「祐樹ぃぃ!マズイことになったぁぁ!おきろぉぉ!」
騒々しいやつが帰ってきた。
「で?なんなんだ?一体。落ち着いて話せ」
とりあえず兄ちゃんを着替えさせ、テーブルに座らせる。
「祐樹…ごめんな」
俯いて呟かれても、中身を言ってくれなきゃ話にならん。
「なんなんだよ。さっさと言えって」
兄ちゃんは俯いていた顔をあげ、俺をみた。うん、やっぱり眼鏡が似合う男。
「俺、県外にとばされる」
けんがい…?
俺は何を言っているのか訳がわからなかった。
「だから…引っ越さなきゃ」
兄ちゃんが申し訳なさそうに俯いた。今の兄ちゃんに獣耳をつけるなら、横に寝かせた犬耳だなぁ。
「祐樹…お前はS高行きたいよな」
「え、うん」
しょぼーん。今の兄ちゃんの効果音。なんてな。
「……S高………そうかS高か!」
あれ。横に寝てた耳が真っ直ぐになった。なにか閃いたらしい。
「お前にぴったりのやつがいる!そいつんとこに住ませてもらえ!」
冷静に考えてみた。さっきは何を言ってるか訳わからなかったけど。
要するに、兄ちゃんは会社で県外に派遣?された。で、県外にいくなら引っ越ししなきゃならない。でも俺はS高行きたい。つうか行く。なら兄ちゃんの知り合いにいい人がいる→居候。
「超展開すぎんだろぉぉぉぉぉ!!!!!」
あ、知り合いと言えば。
自室のベットでゴロゴロしてた俺は立ち上がり、兄ちゃんの元へ。
「なぁなぁ。神城さんから電話あったの忘れてた」
もう県外行く気満々の兄ちゃんは、自分の荷物をまとめていた。…俺、また引っ越し?
「ん?そうか!ありがとな」
兄ちゃんはそそくさと立ち上がり、リビングの電話へ。
別に、男同士の電話内容に興味はなかったので、部屋に帰る。仕方ないから荷物をまとめた。こういう場合、親に連絡は……いいか。どうせ知らない顔されるし。
来て1日でまた居なくなるなんて、どんだけ忙しないんだ俺は。
昨日整頓したばかりの荷物をまとめながら、しみじみ思った。