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『異世界アンチノミー ――翼神の箱庭――』  作者: めざしと豚汁


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14/116

14.最低な異世界デビュー

雪を冠する美しい山々をぼーっと眺めながら草原に座り込んでいた。

だが、背後は地獄絵図――そのギャップのせいで過呼吸を起こし、ようやく収まったところだ。


俺は子供の頃に見た映画のヒーローが言った

「心を石にするんだ」

という台詞が気に入って、窮地での冷静さや忍耐を美徳として生きてきた。


だがそんな哲学は、“安全な国でのカッコつけ”が前提だったらしい。

いざ襲われると、あっさりと理性を放棄してしまった。


俺は正当防衛を巡って心の中で裁判を開いてみたものの、

彼らに怒りをぶつけた結果を改めて確認し、最終的に“有罪”の判決を下した。


チートに浮かれて冒険者気取りで始まった旅は、

兵士の殺戮という血なまぐさい幕開けによって、

目的が“逃避行”に変わってしまった。


主人公の俺は、途方に暮れていた。モンスターもいない世界で、この異常な火力設定はどういう意図があるのか。圧倒的侵略者としてこの世界を蹂躙させたいのだろうか。


「なんかそんな映画あったな。最後は主人公に追い詰められて自爆だったっけ…」


それからまたしばらく山を眺め続けたが、打開策などあるはずもなく、

やがて考えるのをやめた。


「とりあえず、見届けるか」


俺は唯一できそうな結論を口にして、上着を拾うため立ち上がり、来た道を戻った。


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