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王子になった俺と姫になったあいつ  作者: リュウ
第7章 新たな転生者と大団円への道

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98/142

7-16 sideルイス(ハヤト)

ハリエットの言葉に、俺の時は止まった。

「えっ…えっ…?!」

あまりにも予想外の理由に俺が驚いていると、

「ハヤトが女性から告白されるたびに、なぜ付き合わないのかをいちいち尋ねていたのは、私…ユウヤがハヤトのことを好きだったからだと気づいたのです」

ハリエットは微笑んでそう言った。

「そんな…そんなっ…」

信じがたいハリエットの言葉に、俺は動揺した。

そして

「俺はっ…あの修学旅行の時…最終日に…ユウヤに告白しようと思ってたんだっ…!」

と、前世で心に決めていたことを言ってしまった。

するとハリエットは、

「あら…もしその時告白されていたら、私…ユウヤはお断りしたと思いますわよ?」

と、しれっと言った。

「えっ…?!」

俺が絶句していると

「だってその頃は私…ユウヤは、ハヤトのことが好きだなんて自覚していなかったのですもの。ハヤトを愛していたのだと気づいたのは最近なのですから」

ハリエットはまた、けろっとした顔で言った。


「なんなんだよマジで…」

俺が呆けていると、ハリエットは

「私たちは前世では思いがすれ違っていたので、結ばれることはありませんでしたわ。それは私が…ユウヤが自分の本当の気持ちに気づいていなかったせいです。けれど、今世では…ハリエットとして生まれてきたこの世界では、前世の己の気持ちに気づくことができたのです。これって、運命だとは思われませんか?」

と笑ってそう言った。

「運命…」

ああ、そうか。

前世で告白してたら、俺は失恋してたんだ。

この世界に転生してきて、また巡り合ったから、思いが通じることになったんだとしたら、それは間違いなく運命ってやつだろう。

何もかもがすとんと腑に落ちて納得した俺は、ハリエットに言った。

「ハリエット…ユウヤ、愛してる」

「私も愛してますわ、殿下…ハヤト」

ハリエットも答えてくれて、俺たちは顔を見合わせて笑った。


俺たちの大切な話が終わる頃、レイズたちも中庭に出てきた。

レイズが小走りで近づいてきて

「愛の告白タイムは終わった?」

と俺に尋ねてきた。

「ああ…」

俺が笑って返すとレイズは

「そっか、よかったね」

と笑ってハリエットの方を向いた。

「ねえハリエット。ハリエットは僕の前世が誰かわかる?」

とレイズがいきなり言うと、ハリエットは凍った。

「えっ…レイズ様…も…?!」

驚くハリエットに、

「僕は…私はマユで、アンリエッタがリオだよっ」

とにかっと笑ってレイズが言うと、

「?!?!?!?!」

レイズの言葉に、ハリエットの頭は完全にパンクしたようだ。


「…で、誰かは知らないけど、クラリアも転生者…ってのは気づいてるよね?」

レイズが言うと、ハリエットはこくこくとうなずいた。

「おい…勝手にそんないっぺんにバラしていいのか?」

と俺がレイズに言うと、

「大丈夫、アンリエッタには許可もらったよー。クラリアはシラネ」

とレイズは笑った。

「とにかくこれで、みーんなハッピーエンドだねっ!」

「まあ…そうだな」

レイズの言葉に俺が同意すると、レイズは続けた。

「”恋に恋するアンリエッタ”のヒロイン・アンリエッタはレイズルートをクリアして、最難関攻略対象者ルイスはハリエットと結ばれて、ゴードンはモブと結ばれて…あれ、ルードはどうなるのかな?」

俺とハリエットはぷっとふきだした。

「確かにそうだな」

俺がおかしくって笑い過ぎていると

「ルード様はどうなるのでしょうか?」

ハリエットも笑って言うので

「ルードはルイスの弟シモンとくっつけばいいねー!」

とレイズが言った。

「お前、いいかげんにしとけよ!!」

と怒りつつも俺が大笑いしていると、アンリエッタとゴードンとクラリアも寄ってきた。

この世界でこれからも俺たちの人生は続いていくが、”恋に恋するアンリエッタ”は大団円を迎えたと言えるだろう。

 

これにて”恋に恋するアンリエッタ”のゲーム内?でのパートは終わりです~。第8章からは彼らのその後を書いていきますので、またよろしければお読みください~

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