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王子になった俺と姫になったあいつ  作者: リュウ
第6章 学園祭が終わっても色々

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6-9 sideルイス(ハヤト)

乙女になった報告をしてくれた後、ハリエットはまた変わった。

最近めっきり明るくなったと思っていたが、さらに明るく行動的になった。

俺がいつも通り少し早めに寮を出ると、隣にある女子寮の入り口にハリエットが立っていた。

そして

「おはようございます、殿下」

と、まぶしいくらいの笑顔で挨拶をしてくれた。

学園入学後、こんなことは今までになかったので、俺は驚いた。

だが、ハリエットがこれだけ積極的になってくれたのだから、俺ももっと積極的になってもいいのかもしれない。

そう思ったので俺も

「おはよう、ハリエット」

と目一杯の笑顔で答えた。


ハリエットが変わったのは、これだけではなかった。

以前は授業中、あまり表情を変えずに教師の話を聞いていたのだが、教師の言葉にうんうんとうなずいたりするようになった。

そんなハリエットを横目で見ていると、

「殿下、授業中は先生の方を見るものですわよ」

と、ハリエットは小声で俺をたしなめた。

そして小さく笑って俺に向かって舌を出したので、俺は思わずふきだしてしまった。

教師が驚いて

「殿下、今の説明で何かおかしな点がございましたか?」

と俺に尋ねてきたので、俺はまだ笑いがおさまらず

「…すみません先生、ハリエットが俺を笑わせたので…」

と言ってしまった。

皆がどよめいている中、ハリエットは

「まあ、私はそのようなことはしておりませんわ」

と真面目な顔で教師に言った。

なので俺が

「ずるいぞ、ハリエット」

と笑いながら言うと、皆もくすくすと笑い始めた。

レイズが

「先生、バカップルのことは放っといて授業進めてくださーい」

と言うと、今度こそ皆は大笑いした。


午前の授業が終わった後、いつも通り俺はハリエットと一緒に食堂に向かった。

今までのハリエットは、食堂の給仕人から昼食のトレーを受け取る時、

「ありがとうございます」

と礼を言うだけだった。

だが今日は

「まあっ、おいしそう。私、ここのスクランブルエッグ、大好きですの」

という言葉も添えて礼を言った。

なので俺も

「うん、ここの食堂のスクランブルエッグはふわふわで見た目も美しいな」

と言い、給仕人に礼を言った。

今までとは違う俺たちの言動に、またも周囲はざわめいた。

が、

「ルイスってば、もうハリエットに調教され始めたの?」

というレイズの言葉に、また皆は笑った。

なので俺が

「ああ、尻に敷かれそうで怖いな」

と返すと、またみんなは大笑いした。


なんかこういうのって、前世でのクラスみたいな雰囲気だな…と俺が思っていると

「調教だとちょっと語弊がありますけど、尻に敷くならまあ許せますわね」

とハリエットがつんとした顔を作って言った。

ハリエットの言葉と態度にみんながまた笑ったので、俺は楽しくて仕方がなくなり、

「大好きだよ、ハリエット」

とつい口走ってしまった。

女生徒たちがきゃー!と口に手を当てて笑っているので、ハリエットがどんな顔をするのかとちょっと楽しみにしていたら、ハリエットは

「私も大好きですわよ、殿下」

とにっこり笑ってそう答えた。

レイズとゴードンが同時にヒュー!と口笛を鳴らしたと思ったら、周囲の男子たちもそれにならって口笛を鳴らし、女子たちは

「すてきですわ…!!」

「政略婚約から始まった、相思相愛の仲ですのね…!」

と口々に言い、うっとりとした顔をしていた。

「さあ、お昼ご飯をいただきましょう!」

とハリエットが笑うので、俺も

「うん、そうだな!」

と笑って答えた。

なんだこの幸せ空間…

 

幸せそうで何よりです。でも書いててちょっとかゆくなります。←

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