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王子になった俺と姫になったあいつ  作者: リュウ
第6章 学園祭が終わっても色々

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6-7 sideルイス(ハヤト)

ハリエットは四日間欠席した後、久しぶりに出席した。

貧血を起こすこともあるってレイズとアンリエッタに聞いていたのでそれを心配していたが、顔色は悪くないようだ。

「ハリエット、体調はどうだ?もう辛くはないか?」

と俺が尋ねると

「はい、もうすっかり復調いたしました」

とハリエットは微笑んで答えた。

良かった。

本当に良かった…と俺は心から安心した。

「休んでいた間のノートは取ってあるから、また少しずつ読み返しておくといい」

ハリエットのノートに挟める程度の大きさの紙に教師の板書を写しておいたものを、俺はハリエットに渡した。

「申し訳ございません…ありがとうございます」

ハリエットはにっこりと笑ってそれを受け取ってくれた。


午前の授業が終わった後、いつも通り俺はハリエットと共に昼食を取り、その後は中庭のベンチに座って紅茶を飲んだ。

俺はちょっといたずらっ気を起こしてハリエットに言ってみた。

「やっぱり学園祭でお菓子を食べすぎたんだろう?」

ハリエットは少し怒ったような顔をして

「お腹を壊したわけではございませんわ!」

と言った。

そして

「私、乙女になりましたの!」

と胸を張ってそう言ったので俺は驚いた。

あまりにも自信満々に言うので、俺はどう返せばいいかわからず

「そ、そうか…それは、おめでとう…?」

と言ってみた。

するとハリエットは

「アンリエッタ様から、乙女になることは大人になるということなので、恥ずかしがることではないとうかがいましたわ」

とにっこり笑って言った。

なるほど、一般的な女子ならこういうのは恥ずかしがるだろうに、前世が男だったから、アンリエッタの言う通り堂々としてるんだな…

なんだか俺は笑いたくなってきたが、ぐっとこらえた。


ハリエットがあまりにも堂々としていてうれしそうだったので

「母君にはお知らせしたのか?」

と聞いてみた。

ハリエットは不思議そうに首をかしげていたので、

「こういうことはまず母君にお知らせすべきだろう。おめでたいことなのだから、きっと喜んで下さるよ」

と、俺はそう言ってみた。

するとハリエットは

「まあ…確かにそうかもしれませんわね!母上にお手紙を差し上げなくては…」

うれしそうにそう言った。

なので俺は

「うん、そうするといい。きっとお喜びになられるだろう」

と笑って答えた。

そしてふと思いついて

「なあ、俺からも何かお祝いがしたいんだが、何か欲しいものはあるか?」

とハリエットに言ってみた。

「お祝い…でございますか?」

ハリエットは少し考えるようなしぐさをした。

人差し指をあごに当てて首をかしげている。

かわいい…と俺がハリエットを見つめていると、ハリエットは予想外のことを言ってきた。

「…殿下、私に口づけをしてくださいませんか?」


えっ?!えっ?!口づけって…キスだよな?!

俺はものすごく焦った。

多分俺の顔は真っ赤だっただろう。

俺は前世ではけっこうモテたが、誰とも付き合ったことはない。

なのでキスなんてしたことはない。

好きになった相手は全部男で片思いだったから、キスどころか手も握ったことがなかった。

俺があたふたしていると、

「お嫌でしょうか…?」

と、ハリエットはしょんぼりとした顔で言った。

「いやっそのっ…口づけなんてしたことがないからっ…そのっ…」

動揺しまくって答えに詰まる俺を見て、ハリエットは笑った。

「冗談ですわよ」

ハリエットは、いかにもおかしいという様子で楽しそうに笑っていた。

それがまたかわいらしかったので、俺は思った。

…こいつ、小悪魔だ…

 

パソの調子が悪いので、入力ひやひやです。やっぱりもう7ではダメですかね…

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