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王子になった俺と姫になったあいつ  作者: リュウ
第6章 学園祭が終わっても色々

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6-5 sideルイス(ハヤト)

ハリエットが三日連続で休んだので、俺は本気で心配していた。

食べすぎで腹壊したせいなら、すげー辛いだろうな…と、俺は前世で三日連続で腹壊して死にそうだったことを思い出していた。

するとその夜、珍しくレイズが

「ちょっとルイスの部屋行っていい?話したいことがあるんだ」

と言ってきた。

マジで珍しい。

俺は快くレイズを寮の自室に招き入れた。

レイズはごほんとわざとらしく咳払いをして

「ルイスはハリエットがお腹壊して休んでるって思ってるみたいだけど、違うんだよ」

と言った。

「は?お前がなんでハリエットが休んでる理由知ってんだよ?」

俺がちょっとむっとして尋ねると、

「アンリエッタから聞いたんだよ」

とレイズは呆れたように答えた。

そして

「あのね、ハリエットは乙女になったんだって」

…は?乙女になった…???


「つまり、ハリエットは初めて生理になったってことだよ」

レイズが言うので、俺ははっとした。

「そう言えば、母上…王妃から聞いたことがあるぞ」

「あっ、王族ってそういう教育も受けるの?」

レイズが言うので

「王族だからなのかは知らんけど、王妃からは、年ごろの女子のあれこれには気をつけろって言われたことがあるなぁ」

俺はそう答えた。

「将来的に俺は政略結婚することになるから、そういう教育も必要だって王妃は考えたのかもしれないな」

と俺が言うと、

「僕も公爵家だからそーゆーのあってもよさそうだけど…あぁ、兄上はそういう教育受けてるかも」

とレイズはあごに人差し指を当ててそう言った。

なるほど、長男ならではの教育なのかもしれない。


「でね、ハリエットは乙女になったら母に言えって、お母さんから言われてたらしくてさ」

レイズが言うので

「…それは…何の役にも立たないな…」

と俺は呆れた。

「それで、ハリエットは一番仲のいいアンリエッタに助けを求めてさ、生理用品とかをアンリエッタのおうちで調達したんだって」

レイズの言葉に俺はうなずいた。

「なるほど、アンリエッタんちって大きな商家だもんな」

「うん、そんで生理用品の使い方とか色々アンリエッタから説明受けてハリエットも落ち着いて…でもやっぱり生理終わるまではお休みってことにしたんだ」

そうだ、こいつ今は男だけど前世は女だった。

俺はレイズに聞いてみることにした。

「…なぁ、生理ってそんなに辛いのか…?」

レイズはむっとした顔をして

「人によるけど、重い子は全身力入らなくなって動けなかったりするんだよー!」

と言った。

マジか…


「ハリエットはお腹の痛みがひどいみたいだから、これからも生理のたびに鎮痛剤必要かもねぇ。私もそうだったから、ハリエットの辛さ、わかるよ」

レイズの言葉に俺は、女子ってホントに大変なんだな…と思った。

「…ハリエットって前世、ユウヤだったんでしょ?前世男子だったから余計パニくったと思うよ」

とレイズが言うので、俺はさらにハリエットのことが心配になった。

「…俺にできることはないのか…?」

とレイズに尋ねると

「ないよ」

レイズはあっさり答えた。

「私も今は男子だから、何もできないよ。その分アンリエッタに頼んどいたから。これからもハリエットのこと気にかけてあげてって」

とレイズが言うので、俺はちょっと安心した。

「そうか…そうだな、アンリエッタならハリエットのことを頼めるな」

と俺が言うと、レイズは

「ねぇ、アンリエッタにハリエットの前世はユウヤだって言っといた方が良くない?」

そう言った。

「は?え?なんで…」

と俺が聞くと、レイズは

「その方がさらにハリエットを気にかけてくれると思わない?」

と言った。

…なんかイヤな予感がするんだが…

 

寒くなってきたので入力が大変です…気づくと変な入力してるw

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