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王子になった俺と姫になったあいつ  作者: リュウ
第3章 さらに混乱する学園生活

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39/113

3-13 sideレイズ(マユ)

ルイスが勝手に私…レイズがマユだっていうことをゴードン…先生にバラしたのには、ちょっとむっとした。

でも、それより大事なのは、ゴードンがニシダ先生だったってことだ。

あの修学旅行でのバスの事故の時、恐らくだけど、バスの運転手の運転操作ミスでバスは右側から大破したんだと思う。

先生は私たちの前の席…運転席の真後ろだったから、きっと先生もあの時死んじゃったんじゃないかなって思ってたんだ。

私やハヤト、リオたちは運良く転生って形で人生を続けることができたけど、先生は…って思ったら、すごく辛かったんだよね。

ホントにいい先生だったからさ。

でも、先生もこの世界に…しかも中心人物のひとりであるゴードンに転生してたって知って、私はすごくうれしいんだ。

だから、ゴードンに…先生に、その気持ちを伝えたい。

私は、ルイスの部屋を出てゴードンの部屋に向かった。


ゴードンの部屋のドアをノックすると、

「ん?誰だ?」

とゴードンは聞いてきた。

「僕だよ、レイズだよ~ゴードン」

と声をかけると、ゴードンはドアを開けて

「おっ、珍しいなレイズ!」

と笑って私を迎えてくれた。

そしてドアの所に立ったまま、

「どうした?何かあったのか?」

と私に尋ねたので、

「部屋に入れてくれないの?」

と私が言うと、ゴードンはなんだか居心地悪そうに

「んー…二人きりでないと話せないことか?」

と返してきた。

あっ、これは先生らしい気遣いだな…と気づいたので、私はちょっと笑いそうになりつつ

「うん、ちょっと他の人には聞かれたくないんだ」

と、まじめそうな顔を作って言った。

するとゴードンは

「そうか…じゃあ入れよ」

と、やっと私を部屋に入れてくれた。


「…で?どうした?他の奴に聞かれたくないことっていうのは?」

とゴードンが心配そうに尋ねてきたので、私は

「…先生、私が女子だから、部屋に入れたくなかったんだね?」

と、にやっと笑って言ってやった。

するとゴードンは驚いた顔をして

「あっ…ルイスから聞いたのか?」

と言った。

私は、あははっと笑って

「そうだよー!先生、お久しぶり?」

と、ゴードンの脇腹を肘で小突いた。

するとゴードンはすっごく優しく笑って

「おう、ホントに久しぶり…か?」

と返してくれた。


笑って久しぶりの挨拶を交わした後、私はゴードンというキャラの設定を思い返して、

「…先生、ゴードンに転生して…ヘイワード子爵家に生まれて、大変じゃなかった?」

と聞いてみた。

「ん?なんでだ?」

とゴードンが聞き返してきたので

「ヘイワード家って代々騎士の家系だから、剣術のお稽古とかも他の家門よりずーっと厳しいんでしょ?辛くなかった?」

と尋ねると、ゴードンは笑った。

「大丈夫だ。俺が生物教師になったのは、中高大と運動部に所属していて、人間の体は鍛錬によって進化できるのかどうかを生物学的に知りたくて、生物学に進んだからだからな」

私は驚いた。

「先生って体育会系とは思えなかったんだけど…何やってたの?」

と聞くとゴードンは

「剣道だ」

と言って、にこっと笑った。

「ああ…じゃあこの世界での剣術のお稽古も苦じゃなかった?」

と尋ねると、ゴードンは

「楽しかったぞ」

と笑った。

よかった…ホントによかった…

 

落書き帳に文章の下書きをしてるんですが、子爵家とかの「爵」の字だけはなんだかよくわからなくて、適当にごまかして書いてますw

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