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王子になった俺と姫になったあいつ  作者: リュウ
第1章 前世での別れと今世での再会

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3 sideルイス(ハヤト)

俺の前世の記憶は、現世の三歳になる頃までに徐々に思い出してきた。

産まれた頃はまだ目が見えないのであまり記憶はないが、目がそれなりに見えるようになってきた時に、自分のいる部屋の様子が分かるようになってきた。

天井は白く豪奢な彫刻などが入っていて、壁も同様。

ベビーベッドも白くやっぱり彫刻などが入っていて、布団はふかふかでベッドの底に触れないほどだった。

俺の母らしい女性は中世ヨーロッパ?か何か風のドレスで、メイド服を着た女性が何人も部屋にいた。

俺の母らしい女性は俺に向かって

「かわいいルイス、もう目が覚めたの?」

などど優しく話しかけてきて、メイド服の女性は

「ルイス殿下、湯あみをなさいますか?」

とにこにこと話しかけてきた。

部屋の様子や俺の名前や敬称から、俺はこの世界があの乙女ゲームの世界だと認識した。


修学旅行のバスの中でマユが序盤からの説明と共に軽くプレイして見せてくれた「恋に恋するアンリエッタ」とかいう乙女ゲームでは、アンリエッタという商人の娘…つまり平民の娘が、貴族や王族のイケメン達を攻略するというストーリーだった。

俺はそのゲームの中で最難関攻略対象らしいクロス王国の第一王子として生まれてきたらしい。

主な攻略対象には他に、俺がかわいいと思った公爵家次男のレイズ、伯爵家次男のルード、それにユウヤがいいと言った子爵家次男のゴードンがいて、この四人のいずれかと結ばれればハッピーエンド…というものだった。

乙女ゲームにつきものの悪役令嬢として、ルイスの婚約者である隣国・オットーバッハの第一王女ハリエットというキャラクターもいたが、この婚約者がいるためにルイスは最難関攻略対象…という話だった。


ゲーム内ではルイスとレイズはいとこ同士という設定になっていたため、そのうちレイズとは顔を合わせることになるだろうと思っていたが、意外に早くその機会は訪れた。

俺の母…王妃が、俺が三歳になったある日

「そろそろお友達も必要でしょう」

と、公爵夫人とレイズを招いてお茶会を催すことにした。

天気が良かったので城の中庭でのガーデンパーティ的なお茶会をすることになり、初夏のバラが咲き乱れる中公爵夫人とレイズがやってきた。

まだ小さいレイズは女の子と見間違うぐらいにかわいらしく、

「おまねきいただきこーえーでございます」

と礼をする姿はいかにも貴族の子供らしく、三歳という年の割にはしっかりしていた。


王妃と公爵夫人は姉妹らしく、二人でお茶を飲みケーキなどをつまみながら話に花を咲かせていた。

「ルイスはレイズと一緒に遊んでらっしゃい。でも危ない事はしないようにね」

と王妃が言うので、俺はレイズを庭のブランコに誘うことにした。

「あんまり力いっぱいブランコを揺らしたら危ないから気をつけてね」

とレイズに言って、俺はレイズがブランコを揺らすのを見ていることにした。

するとレイズが俺に近寄ってきて耳元に口をつけて、とても小さな声で

「…もしかして前世ある?」

と子供らしからぬことを言ってきた。

驚いているとさらにレイズは

「いや、なんか子供らしくない物言いだったからそうかなって」

と言ってきたので、どう答えるべきかと俺は悩んだ。

するとさらに驚くべきことにレイズはこう言った。

「私ね、前世は高校二年の女子だったの」

仕方なく俺も

「…俺も前世は高校二年の男だったよ…」

と正直に答えた。

レイズは目を見開いて、

「私は修学旅行のバスの事故で死んじゃったんだけど、ルイスは?」

と具体的な最期について話した。

まさか、あのバスに一緒に乗ってたクラスメイトか?!と俺は興奮し、

「俺、俺はハヤトってやつだったんだっ」

と少し大きめの声で言ってしまった。

するとレイズはさらに目を見開いて、

「私、マユだよ!マユだったんだよ!」

と、こちらも少し大きめの声で言ってきた。


ということは俺のお気に入り?だったレイズの中身は腐女子のマユってことだ。

実は前世と同じく俺は男が好きだというのを自覚しつつあった。

だからレイズがマユでなければルイスとレイズのルートを新開拓…というとんでもないことをちらっと考えていた。

でも中身がマユならそれはない。

レイズの中身がユウヤだったらもうルイス・レイズルート新開拓間違いなしだったんだが…と、そう考えてふと気になってきた。

俺とマユがこうして転生してるってことは、もしかしたらユウヤもこの世界に転生してるのでは?と。

だとしたら俺はユウヤを探したい。

きっと少し何らかの話をすれば、俺ならユウヤをユウヤだって気づくと思う。

そのためにも、中身マユのレイズと仲良くなって、この世界の色々なキャラに出会っていこう。

マユにそう言うと、マユも乗り気になってくれた。

これから俺たちは二人でユウヤを探しながらストーリーを進めていこう…そう決めた。

王妃と公爵夫人はそんな俺たちを見て、

「まあ、早速仲良しになったのね。」

「よかったらいつでも遊びに来てね、レイズ」

と喜んでいた。

そうして、俺たちの「恋に恋するアンリエッタ」は始まった。

 

レイズの設定は公爵家次男なのに、長男って入力してました…今後のストーリーに影響するのになんというミス…

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