2 sideユウヤ
1はハヤト側から、2はユウヤ側からの話です。この二つの話の後、転生後の世界での話が始まって行きます。
俺はユウヤ。
ごく普通の高校の男子生徒で、二年生だった。
同じクラスには特に仲のいい男子一人と女子二人がいて、みんな部活もしてなかったので四人一緒に帰り道にカラオケに行ったりマックに行ったりしていた。
仲のいい男子…ハヤトはややオタクで、俺もオタク系だったので話が合って楽しかった。
女子二人は腐女子だったのでそれ系の話もなかなか面白く興味深く聞いていた。
そして女子たちは腐女子だったけれど普通の乙女ゲームも大好きで、そういうものも色々と教えてくれて毎日が充実していた。
ハヤトはかなり女子にモテてたんだが、告白されるたびに断っていたので、
「ハヤト、好きな人でもいるの?」
と尋ねたら、ハヤトはびっくりしたような顔をしてからふわっと笑って
「いないから断ってるんだよ」
と答えた。
「いないのなら試しに付き合ってみようとか思わないの?」
と聞いたらハヤトは
「好きでもないのに試しに付き合ってみるとか失礼じゃね?」
とそう言った。
確かにそうかもしれないけど、せっかくイケメンなのにもったいないな…と俺は思った。
俺たちの高校での修学旅行は、二年生の終わりごろにスキー学習に行くもので、夜八時ごろ学校に集合してバスで出発し、翌日の朝には現地に着いてすぐにスキーをするという少し変わったタイプだった。
八時前にバスに乗り込み、いつもの四人でかたまって席を取ったら、腐女子の片方のマユが最近のおすすめの乙女ゲームとやらを持ち出して見せてきた。
「ハヤトならどの攻略対象にする?」
とマユが聞いたので、ハヤトは答えた。
「そうだな~…俺ならこのちょっとかわいい系かな?」
ハヤトはかわいくて甘え上手なタイプのキャラが好きなのか…ていうことはそういう女子が好きなのかな?と俺は思った。
俺が主人公の女の子なら強そうなのがいいかな?と思って
「俺が女の子だったら、がっちりしてて強そうなこいつかなぁ」
と言ったら、なんかハヤトが変な顔をしてた。
ガチムチ系が好きなホモだと思われたのかな?とか思ってたら担任が
「お~い、そろそろみんな寝ろよ」
と言ったので、まだ早いよ~とか言いながらもみんな渋々寝ることにした。
「おやすみ、ハヤト」
と言ったらハヤトも
「うん、おやすみ、ユウヤ」
と言ってくれて、俺は毛布をかぶって眠りについた。
そして右半身の火がついたような痛みで目覚めたら、どうやらバスが事故を起こしたらしかった。
隣の席のハヤトが何か言ってるみたいだったが、もう俺の意識はもうろうとしていて何も聞こえず何も答えられなかった。
この記憶を最後に、どうやら俺は死んでしまったらしい。
そして、気づいたら赤ん坊になって生まれ変わってきたようだった。
そして、生まれ変わってきたこの世界が、バスの中でみんなで見ていた乙女ゲームの世界だということに気づいたのは、少し後の話になる。
まだまだ序盤というか序章で申し訳ありませんが、これから楽しく続きを書いていきたいです。




