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王子になった俺と姫になったあいつ  作者: リュウ
第8章 大団円後も人生は続く

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8-12 sideルイス(ハヤト)

二ヶ月もハリエットと会えないなんて、そんなの長すぎる。

何とか少しは会えないものかと俺は考えをめぐらせた。

「…そうだ!ルードの誕生日前後にこちらに来られないか?」

ハリエットにそう言うと

「…そうですわね。ルード様のお誕生祝は参加させていただきたいですわ!」

ハリエットもうれしそうにそう言ってくれた。

「うん。宿泊先はうち…王宮でいいだろう?」

俺が言うと、ハリエットは

「父と母にお願いすれば、きっと何とかなりますわ」

とにっこり笑った。

よし!これで夏休みもハリエットと一緒に過ごす日ができたぞ。

だが、オットーバッハ王国までは馬車で一週間ほどかかる。

ルードの誕生日は七月二十一日なので、計算するとハリエットはかなり忙しくなるだろう。

「いっそ帰国を延ばして、ルードの誕生日までいてはどうだろうか?」

と俺が尋ねると、

「ですがその間の逗留先はどうすれば…」

ハリエットが不安そうに言うので、

「うちに来ればいい!俺の父も母もきっと歓迎してくれるだろう」

と俺は答えた。

「では…早速国に手紙を送りますわ!」

ハリエットも乗り気になってくれた。

こうしてハリエットは侍女と共に荷物を持ってうちに来ることになった。


ハリエットのオットーバッハ王国への移動は馬車なので一週間ほどかかるが、メッセンジャーに頼めば馬車よりずっと早く、二日ほどで手紙は届く。

まずはうち…王宮にハリエットと侍女を連れて戻ることにした。

王宮に戻ると、まずはシモンが出迎えてくれた。

「兄上ー!お帰りなさいませ!!」

シモンは俺に飛びついてきた。

「おう、今帰ったぞ」

俺が言うと、シモンは俺の後ろにいたハリエットと侍女に気づいたようだ。

「あれ?ハリエット様…?」

シモンが不思議そうに言うので、

「ルードの誕生祝のために、ルードの誕生日まではうちにいてもらうことにしたんだ」

と俺は説明した。

「ルード様のお誕生日はいつなのですか?」

シモンが俺に尋ねたので、

「七月二十一日だ」

と俺は答えた。

「…僕も何かお祝いしたいな…」

シモンがぼそっとつぶやいたので、

「じゃあ俺たちと一緒にお祝いするか?」

と聞くと、

「はいっ!ぜひ僕もお祝いさせてください!」

シモンはにっこり笑って答えた。

…ルード×シモンルートだー!ってレイズとアンリエッタが喜びそうだな…


父である国王と母である王妃に挨拶をして、ハリエットの逗留を願い出ると、父は

「うむ。仲睦まじく過ごしているようだな。私からもオットーバッハ国王に書状を送ろう」

と満足げに言った。

母も

「学内で仲良くなったようで良かったわ」

と喜んでいた。

ハリエットからの手紙と父…国王からの手紙をメッセンジャーに託し、ハリエットはしばらく王宮にいてくれることになった。

「ハリエット…これでまだしばらく一緒にいられるな」

と俺が言うと

「はい、とてもうれしゅうございますわ」

ハリエットは微笑んだ。

そんな俺たちの様子を見て、父も母も満足そうだった。


王宮には貴賓用の部屋もあり、ハリエットは侍女と共にその部屋に逗留することになったが、ハリエットの着替えが足りない。

それを母…王妃に言うと

「まあまあ!それは私にお任せなさいな!」

と、なぜか大喜びだった。

「うちは男の子しかいないから、女の子のドレスやアクセサリーを見立てられなくて淋しかったのよ!もう全部私に任せて!」

とハリエットに向かってにこにこと笑った。

ハリエットが

「ですが…まだ私たちは婚約中ですので、そんなにも甘えるわけには…」

と遠慮すると、

「何言ってるのー?ルイスがこんなにも大切にしてて、近い将来には私たちの娘になるのに遠慮なんていらないわよ!」

王妃はノリノリだった。

そして早速仕立て屋や宝飾品店の者を呼び、ハリエットのドレスやアクセサリーを選ぶことになったが、ハリエットはちょっとひきつっていた。

ハリエット…すまん、耐えてくれ…

これから母の着せ替え人形にさせられるであろうハリエットに、俺は心の中で謝った。

 

王妃の話し方が砕け過ぎてる気がしましたが…まあいいかなとw←

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