表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王子になった俺と姫になったあいつ  作者: リュウ
第8章 大団円後も人生は続く

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

108/142

8-10 sideルイス(ハヤト)

「来年の小冊子のための萌え補充…?」

レイズに聞きながら、俺はきっとイヤな顔をしていただろう。

「うん!今年の学園祭の小冊子の続きの話のためにね!」

レイズは屈託なく笑った。

「なるほど!それはすてきですわね!」

アンリエッタは得心がいったというように、ぽんと手を打った。

他のみんなはぽかんとした顔をしている。

当たり前だ。

この手の話は俺たち以外にはわからないだろう。


そこでレイズがシモンに向かって

「ねえシモン、ルードのことどう思う?」

と尋ねた。

やめろ!俺の弟を巻き込むんじゃねえ!!と俺は心で叫んだ。

はっとしたようにルードはシモンに礼をして

「お久しゅうございます、シモン第二王子殿下」

と言った。

「うん、久しぶりだね、ルード様」

シモンも笑ってルードに言葉をかけた。

そして

「ルード様、背が伸びてかっこよくなったね」

と、ルードに向かってそう言った。

ルードはちょっと赤くなって、

「シモン殿下にそのように仰っていただけるとは光栄でございます」

と言った。

またイヤな予感がする。


ルードとシモンのやりとりを見ていたレイズとアンリエッタが

「…萌える…っ!!」

と口を揃えて言った。

「萌える…とは…?」

ルードが、いかにも訳が分からないといった様子で尋ねると、

「ルードとシモンがお似合いに見えるってことだよー!」

とレイズが答えた。

ルードとシモンは顔を見合わせて、赤くなった。

「お…お似合いって…」

「そうだ。何を言っているのだ?!」

シモンとルードは焦った様子でそう言った。

あーあ、踊らされてるよ…


そこでレイズが

「あのさ、学園祭でルード、ルイスとルードがモデルの小説の小冊子買ってくれたじゃん?」

とルードに言った。

「ああ…」

と言いかけて、ルードは言葉を切って何か考えていた。

「…あのラストに確かシモン殿下の描写があったな…?」

ルードが言うと、

「そう!続編に向けての伏線だったんだよー!」

レイズは楽しそうに言った。

「えっ?何?小冊子とかって…」

シモンが尋ねると、レイズは

「ふふふ…ルードがルイスに片思いしてたんだけど、ルイスはハリエットと結ばれて、失意のルードを陰から見つめるシモン…ってストーリーだったんだよねー」

と、また楽しそうに言った。


「そんな…僕…僕は兄上のことが大好きで…でも兄弟だから、想いを秘めるしかなくて…」

レイズの言葉を聞いて、シモンが我が身を振り返っているような辛そうな顔で言うと、

「私も…ルイス殿下がお幸せなら、殿下がハリエット様とお幸せでいらっしゃるなら…と、想いを秘めるしかありませんでした…」

ルードはも少し辛そうな、淋しそうな顔でそう言った。

するとシモンが

「僕たち…似た立場なのかな…」

と言い、

「…そうかもしれませんね…」

ルードも眉を下げて少しだけ笑って言った。


「…萌えーっっっ!!」

レイズとアンリエッタが叫んだ。

「いやもう予想上回ったよね?!」

「ええ、もう完璧ですわ…!!」

二人の興奮を、俺たちはただ見つめるだけだった。

「…で?これが誕生祝でいいのか?レイズ」

俺が尋ねると、

「うんっ!!サイッコー!!」

レイズは右手の親指を立ててそう言った。

アンリエッタも幸せいっぱいの顔で、皆にケーキを取り分けている。

シモンとルードはなんだか照れくさそうに見つめ合っていて、ゴードンとハリエットとクラリアは、訳が分からないといった顔をしている。

…こーゆーのが、レイズとアンリエッタが望んだハッピーエンドストーリーなのか…

俺は呆れつつ、心の中でつぶやいた。

レイズ、15歳の誕生日おめでとう…もうあんまり萌え妄想で暴走するなよ…と。

 

今日はまた一気に寒くなって冬のような気温です…でも膝の上のネコのぬくもりで、ネコが乗ってるあたりだけはあったかいですw

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ