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王子になった俺と姫になったあいつ  作者: リュウ
第8章 大団円後も人生は続く

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8-8 sideルイス(ハヤト)

「みんな…ありがとう…」

俺は柄にもなく感動してしまって、小さな声でそう言うのが精いっぱいだった。

するとレイズが

「ホントは王宮でパーティしようとしてたのに、ルイスが”まだ学生だから”って断ったって聞いたからさ、じゃあ僕らだけで学生らしい誕生祝しようってことにしたんだよ」

と笑った。

なので俺は正直に

「いや…パーティとかめんどくさいと思ったから断っただけなんだが…」

と言った。

ゴードンが笑って

「うむ。俺も確かにパーティなどは面倒だな」

と言い、ルードも

「私もパーティは正直あまり好きではありません」

とまじめに言った。

パーティ断って良かった。


アンリエッタが

「さあ、ケーキを切り分けて食べましょう」

と、さらにケーキの箱を大きく開き、持ってきたらしいナイフで手際よくケーキを切った。

七等分は面倒だろうなと思っていると、六切れは同じサイズに、一切れだけ二切れ分のサイズに、器用に切り分けて、

「大きいのが殿下の分ですわ」

と、これまた家から持ってきたらしい紙の皿に載せて配ってくれた。

「へえ、菓子店のケーキぐらいきれいにできてるなぁ」

と俺が言うと、

「私とクラリア様もお手伝いしましたのよ!」

ハリエットはうれしそうに笑って言った。

「わ…私は卵を泡立てただけですが…」

クラリアが申し訳なさそうに言うと、

「私も…粉をふるいにかけたりイチゴを飾ったりした程度ですけれど…」

ハリエットも恥ずかしそうに言った。

するとアンリエッタが

「どちらもケーキ作りにおいて大切な役割ですわ。三人で協力したからこそ、このような大きなケーキが作れたのです」

と、ハリエットとクラリアを見て微笑んだ。

「そうか…すごいな。ありがとうハリエット、アンリエッタ、クラリア」

俺が礼を言うと三人揃って

「どういたしまして」

と笑った。


アンリエッタが切り分けてくれたケーキを、紅茶を飲みながらみんなで食べた。

「おいしいねー!」

とレイズが笑い、

「うむ。うまいな」

ゴードンがうなずき

「見事な出来ばえだ…素人とは思えん」

ルードがうなりながら褒めた。

なので俺も

「うん…うまいな」

とケーキを味わってそう言った。

みんなに仲間外れにされたなんて誤解してすねてた自分がバカみたいだ。

ふっ…と笑った俺に、ハリエットが

「おいしいですわね」

と笑いかけてきたので、俺は

「ああ。粉のふるい方が良かったんだろう」

と言った。

「…粉をふるっただけじゃありませんわよ!」

ハリエットが怒ったので、みんな笑った。


ケーキを食べた後、俺はレイズたちがくれたナイフを手に取ってみた。

特注品などではないと言ったが、充分しっかりとした作りで美しい。

良く見ると、柄に小さくクロス王家の紋章が入っている。

「…特注品じゃないのになんで紋章が入ってるんだ…?」

と俺が言うと

「うんっ、市販品だけじゃ味気ないからさー、お店の人に頼んで急いで入れてもらったんだ」

レイズが言った。

「は?!王家の紋章なんて勝手に刻んだら重罰もんだぞ?!」

俺が慌てると、

「うむ。それはわかっていたので、俺たちの家門を明かし、ルイスに贈るものだと言って入れてもらったのだ」

ゴードンがそう言った。

ルードが

「私は止めたのですが…二人が店主にごり押しをいたしまして…」

と申し訳なさそうに言うので、

「…ルードが正しい…」

と言うと、ルードは

「はっ…」

と礼をした。

俺はレイズとゴードンの方を振り向いて、

「あのな…お前ら、ひとりの一般人の人生狂わせるとこだったんだぞ!!」

と言ったが、それに対するレイズの答えは

「えー、いーじゃん。何ともなかったんだしさー」

だった。

頭が痛い。

とにかく俺は15歳になった…ということだ。

 

ルイスの誕生祝の話を入力している今日は、隣の伯父の誕生日だったので、ちらし寿司を作ってプレゼントしてきました。寿司太郎、便利w←

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