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王子になった俺と姫になったあいつ  作者: リュウ
第8章 大団円後も人生は続く

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8-6 sideゴードン(ニシダ先生)

クラリアとレイズの兄との縁談を止めるには、俺個人が動いても無理かもしれない。

なので俺は実家…ヘイワード子爵家に助けを求めることにし、父に手紙を書いて送った。

ヘイワード家は学園からそう遠くないため、すぐに父から返事が来て、俺は実家に戻って父と話をすることになった。

学園が休みの週末、俺は走って実家に向かった。

話はすでに通っていたため、侍従頭が門まで俺を出迎えてくれた。

「ゴードン様、お久しゅうございます。お帰りなさいませ」

「うむ。久しいな。息災だったか?」

俺が尋ねると、侍従頭は

「はい、ゴードン様もお元気そうで何よりでございます」

と礼をして、俺と共に屋敷に入った。


「ゴードン、久しいな。走ってきたのか?」

父…ヘイワード子爵がそう言うので、

「はい。鍛錬は怠っておりません」

俺はそう答えた。

「…で?何やら大切な話があるということだが?」

父が言うので、俺は

「実は学園で恋仲になった令嬢がいるのですが…」

と言いかけた。

すると

「ほお!堅物のお前にしては上出来だな!で、相手はどこの誰だ?」

父は面白そうにそう言った。

なので俺は正直に

「はい、レイナード伯爵家長女クラリア嬢です」

と答えた。

父は満足げにうなずき、

「うむ。ではレイナード伯爵に話をしよう」

と言った。

「ですが、彼女にはマッコール公爵家ご長男との縁談話が持ち上がっているらしく…」

俺の言葉に

「それは正式に決まっているのか?」

と片眉を吊り上げて父は聞いてきた。

「いえ、まだ正式に決定はしていないそうですが」

と俺が言うと、

「そうか。なら大丈夫だ」

父は何やら自信ありげにそう言った。


それから父は書状をしたため、メッセンジャーに持たせて

「急ぎレイナード伯爵に届けよ」

と命じた。

そして

「お前は今夜はうちでゆっくり過ごせ。明日にはカタがつくだろう」

と、父は笑った。

手紙ひとつで大丈夫なのだろうか…と俺は内心不安だったが、父の言葉に従い、久しぶりに母と兄と過ごすことにした。

その翌日、まだ朝も早いうちにメッセンジャーがやってきた。

「ご苦労」

と父は書状を受けとり、封を切って読み始めた。

にっと笑った父は

「ゴードン。レイナード伯爵家長女クラリア嬢との婚約が内定したぞ」

そう言った。


「えっ…?!そのように簡単に…?!」

俺が驚いていると、父は

「先にマッコール家ご次男とレイナード家ご長女との件は国王陛下より伺っていた。どうやら今回もレイナード家からマッコール家へ持ちかけた話だろうと思ったのでな。先の破談の件を持ち出して、ちょっとおどしただけだ」

わははっと笑って言った。

おどすとはいったい何なんだ?!と思っていると

「それにな、お前がルイス殿下と親しくしていることも聞いているからな。マッコール家長男に嫁ぐより、将来の殿下の側近に嫁いだ方が先々色々得だぞとも書いて送っておいたのだ」

にやりと笑って父はそう言った。

「なんと…それで何とかなったのですか?」

俺が尋ねると、

「当然だ。お前が思うより遥かに、ルイス殿下の側近というのは身分が高いのだ。お前も今後共鍛錬と勉学を怠ることなく、必ず殿下の側近としてお役に立つのだぞ」

父は顔を引き締めて俺に言った。

「はっ…必ずや、殿下の側近となれるよう、精進致します!」

俺も顔を引き締めて父に答えた。

将来の側近候補などというのは、不確定な立場だ。

だがこれで俺は、必ずルイスの側近にならねばならなくなった。

「父上…本当にありがとうございます」

父に言うと、父はまた笑って

「励めよ」

と言った。

クラリアとの未来のため、より一層頑張ろう…俺はそう心に誓った。

 

OSがまだ7のせいなのか、入力して下書き保存した後見直しをしようとしたら、画面が消えてしまうことが増えてしまいました。なので極力入力中に誤字などをチェックするようになりました…とほほ…

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