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プロローグ
沢山の嫌いがあった、数えきれないとは言い切れないけれど数えたことはないくらいの嫌いがあった、世界を呪ったこともあった、どうしようもなく生きづらく息苦しい気持ちにもなった。
殺したくなった死にたくもなった。
そんなことを思い続けたまま大人になった。
そのような事をつらつらとインターネットに書いて放流した。
そうやって放たれた文章は瞬く間にという程ではないけれど想定していたよりも多くの人の目に留まり反響があった。
その多くは、わかります! 僕も!私も!
と共感するものだった。
つらつらと書き綴った僕の気持ちは誰もが感じた事がある簡単に共感されてしまうものだったのか。僕の、僕だけの悩みでコンプレックスで宝物じゃなかったんだと絶望した。