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異世界転生ワイヤレス転生  作者: 名無しのジンベエ
第一章:Bluetoothは突然に
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第三話   【宅配便DEATH・COUNTDOWN】









ベットから出られない…









 


今すぐにでも二度寝したい…!

キングオブ自堕落したい…!





















────こうして俺は結局二度寝した、外に放り出されているかもしれない。




ふかふかのベットの中で起きる。


捨てられてはいないようだ。


その時起き上がる反動で何かがベッドに落ちた。


─────!?





恐ろしい顔が目の前に…

と思ったがこれはただの木製の置物だ。


完璧に目が覚め、今度こそ地に足を付けて立ち、スマホで時計を確認すると、時計が表示されていて、自分のだらしなさにため息をつく。


ここはポツリとたたずむ一軒家。


ベットはここしかないので、俺が寝ている間は彼女もベットを使えなかったのであろう、床には布団がしかれていた。


家からでると石像に祈りを捧げる彼女がいた。


「おはようございます、珍しい服で、長いこと寝ていたので心配でしたが、これでひと安心です。」



丁寧に彼女は対応してくれた。

(若干着ているジャージをディスられたが…)


それと言語は日本語でイケるっぽい。


「初めまして、おはようございます。助けていただきありがとうございます。僕はこことは少し違う所、言うなれば異世界から来ました。この服もその世界の名残なのです。僕はこの世界から、元の世界に戻りたいのですが…どうすればいいでしょうか?」


「そうだったのですか…それならある言い伝えを知っています。それは───



バリバリバリグシャァッ!!



その時板や柱の割れるひどい轟音が響いた。




振り向いた瞬間、度肝を抜かれた。


「あれは俺の荷物の乗っている…」


「イテテテテテ、寝ている間に横転するわ、競馬では負けるわ、俺がなにしたってンだよ…」


それは巨大なトラックだった。


しかも人も乗っている。


衣服やトラックを見た感じ俺のいる世界、日本の住民である事がわかる。

恐らく昨日頼んだ宅急便だ。


これはいいニュースだった。


しかし、勢いよく降ってきたトラックに、一軒家が潰されている。

そう俺は恩人の家を自分で豪快に破壊してしまったのだ。


トラックの運転手は部屋から出てきた置物に驚いて、どっかにいっていってしまった。


…この家は邪神崇拝でもしてるのか?


───この気まずい空気をどうしてくれるのだろうか。


「・・・」


なにも言わずトラックからタピオカを出して、彼女に渡す。



────バッシィッン!!


激しいビンタの音が鳴り響く…


普通、自分の家をトラックで破壊されたら、誰でも激怒するだろう。

それを彼は理解していない。








その後長い沈黙の中、言葉を発したのは彼からだった。





「ここで働かせてください!!」

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