商業作家による書籍化を狙った小説の書き方
なんとか作家をやっている筆者です。
今回は「書籍化を狙った小説の書き方」です。
・流行を分析する。
・その中に自分の得意分野がないか分析して書く。
・そこに過去の名作のエッセンスを振りかける。
流行を追わないと書籍化は厳しいです。
でも、ただ流行を追うだけでは普通の人はその他大勢になって終わりです。
そこで、自分の売りを作ります。
作中に自分が詳しい分野を織り込みましょう。
スキューバダイビングでもダウジングでもなんでもいいんです。
スキューバなら、異世界転生したけど追放されたおっさん、スキューバの知識で海の世界で成り上がる!とか、ダウジングでお宝たくさんスローライフ!え?聖女になんかなりません!とか。
自分が好きで詳しい分野を核に据えると、新しい切り口が生まれます。
マイナーな分野ほど、そのアイデア使う最初の人にもなれます。
ただこれだけでは多少めずらしい作品を書く人です。
書籍化を目指す人はほとんどが一定の筆力を持っています。
そこで、得意分野以外の売りをどうするか。
まず現在の流行を分析するのは前述したとおりです。
けれどそれだけではたくさんのライバルに勝てません。
そこで私が勧めるのは、昔の名作のエッセンスを振りかけることです。
北斗の拳がいまでもスピンオフ作品がつくられるように、「面白い」というのは普遍的な感覚です。
しかし、その面白さは現代の作品では希薄になった面白さでもあります。
そこで、自作にそういった名作の要素を取り入れることで、現在の読者には目新しい面白さがうまれます。
もちろん丸ぱくりはだめです。自分がいいと思った作品を読んで、物語の展開やキャラ造形を自分なりの形にして自作に落とし込んでいきます。
あとは、最近過ぎるのもだめですね。スピンオフなら知っている、なんとなく知っている、くらいの昔の作品の方が、現在では新味を感じさせられます。
次は、書籍化されやすい文体について書こうと思います。