俺TUEEEEに料理はいらない〜寄り道は面白さを殺す〜
駄文ですが良ければどうぞ。
今回は読み専である私が、これまで何作も読んできた経験から考えた勝手な創作論を展開したいと思います。
ただし、作者さんは自分の好きなものを好きなように書いていいんだということを前提とした上でお読みください。
では、まず例から入ります。
異世界へ転生した小説書く太くんが七悪魔と戦うストーリーの作品があったとします。序盤から悪魔との戦闘があり、ワクワクする展開でした。23話では遂に七悪魔が一、怠惰のベルフェゴールが登場して書く太くんはなすすべなくやられてしまいました。
その27話。
=====================================
≪前へ 目次
今日の昼飯は卵焼きだ。といってもただの卵焼きじゃない。グリフォンの卵を使う。
(中略)
いい感じに焼けてきた。ここに胡椒を振りかけて…っと。これにはタイミングがある。ばあちゃんから教わった秘伝だ。
(中略)
いい匂いだ。卵焼きの形も抜群。これはうまそうだ。
では………いただきます!
≪前へ 目次
=====================================
27話はこれで終わりました。
(私の料理スキルの問題でこれ以上の描写は無理でした…)
ごめんなさい。これは私個人の意見ですので、他の読者の方がどう思っているのかはわかりませんがはっきり言わせてもらいます。
どう でも いい
悪魔は?ねえ悪魔は?数話前であんなシリアスな戦いやってたじゃん?なんで卵焼きなんか作ってんの?
待ちに待った(毎日更新かもしれませんが)更新で最新話を開くと、料理で一話終わった。しかもまだ食べてないから28話は食べるだけかもしれない。
私ならブクマ外すかもしれません…。
読者は展開が遅いのが嫌いです。
勝手に読者を代表して言いましたが、なろうの読者が爽快感や頭を空っぽにして読める作品を求めているなんて言われていることから考えて概ね事実です。
つまり、こんな寄り道は求められていない。読者の中で作品の評価が下降するだけです。
極論を言いますが「本編に関係のない寄り道は全部いらない」です。(勿論元々そういう作品であったりその章のテーマがそうだったりするなら何も言いません)
ですが、そうは言ってもそれだと息が詰まるし作者さんが書きたい場合もあるでしょう。
そんな時のために『閑話』です。
料理なんかは、章終わりや一区切りついたときなんかに閑話でやってくれたらいいんです。本編ぶった斬ってまで入れて欲しくはない。
一応、よくありがちな本編に直接関係のない寄り道を紹介しておきます。
・料理
・宿屋のコンサルティング
・訪れた国で王侯貴族に産業の紹介
・内政チートじゃないのに突然オセロ売却
・アイドルプロデュース
・料理
・吟遊詩人へ曲の提供
・潰れかけの店の手伝い
・料理
・浮気調査
・etc……
上記の事柄がストーリーに間接的に関わってくる場合はあると思います。王侯貴族への産業の紹介とかはうまくいくならコネを作れますし。
ただ、そういうのには緩急をつけるべきだと思います。本筋から離れたところで数話使われると一気に萎えてしまいます。一話の間でさらっと流すぐらいが適切だと思います。内容と書き手の技術によりますが。
そして最後に、これも寄り道の一種なのですが、「登場人物紹介」や「あらすじ・まとめ」です。
「閑話」も似たようなものなのですが、これらを章末等でなく本編中でぶち込むなら、単発更新はやめてほしい。本編とセットで更新していただけたらとても嬉しい。
読者の勝手な意見ではありますが、作者さんもそんなことで作品に対する評価を下げられるのは本意ではないでしょうから、ぜひ参考にして欲しいです。
以上、「俺TUEEEEに料理はいらない〜寄り道は面白さを殺す〜」でした。
余談ですが、寄り道の例のところで私が料理シーンが大嫌いだというのが伝わったと思います。これは本当に私の好みの問題なので無視していただいて構わないのですが、「時の権能者さんにがっかりされたくない!」と思っている奇特な方は是非参考にしてみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。