説得力
高層ビルの屋上。人生に悲観した女が、これから飛び降りようとしている。
そこへ男が現れ言った。
「早まるな!!バカな事はよすんだ!!」
「ほっといてよ!!どうせこんなブスな私の事なんか誰も興味ないんだわ!!」
「…。」
女は続ける。
「高飛車だし、周りの人間は軽く見下してるし、ブランド品を買い漁りホストにはまって借金はあるし…。」
事実、女の言っている事は全てその通りだった。
「だからって私が何かした?そんなに悪い事した?付き合うなら男前の金持ちが良いの!!不細工な貧乏は嫌!!」
「…確かに君はブスだし、僕なら絶対に君とは付き合わないけど、生きていれば良い事もある!!」
女はビルから飛び降りた。