折れた翼
思いついたものをちょちょっと書きました。
見てくださるだけで結構です。
よろしければ、評価をお願いします。
僕の翼は折れたまま
地に伏し、起き上がることすらできない
ああ、さっきまではあの大空を羽ばたいていたのに
酷い。酷いよ。なぜ僕なんだ!
背中についている、黒く、光沢のある、烏のような立派な翼
今は、綺麗に二つ折りになっている
これから、どうすればいいんだろう
太陽の光が直進している
僕の心も、天に直進する
神様は意地悪だ
僕にも生を与えてくれたのに
僕だけ地に堕とされた
これからどうしよう
不安と焦燥が募るばかり
こんなにも楽しい日々
いつかは終わると知っていた
そのいつかが今日だなんて
悪びれず、心に渦巻く嫌悪感
ここで全て吐き出したら、体は浮くだろうか
もう1度、青藍の空の下を飛べるのだろうか
僕は、静かに目を閉じた
ある昼下がりの、たわいないできごと
それは、晴天に吸い込まれていった
ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。