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不死鳥の剣  作者: TE☆TSU☆JI
125/206

反乱鎮圧

 レンとヨーゼフの姿を見た反乱軍兵士達は、ざわざわと騒ぎ出した。

 「ブ、ブラッツ候どういう事ですか?レオニール様とヨーゼフ閣下は危篤ではなかったのですか?」

 ブラッツ達貴族は、呆然とレンとヨーゼフを見ている。

 「そ、そんな馬鹿な…奴らは死にかけていたのではないのか」

 「はっは~ん、馬鹿め!俺達の芝居にまんまと引っかかったって訳だよお前はな」

 と、マルスが笑いながら言った。

 「左様、マルス殿下の言う通り、おのれはまんまと芝居に乗せられたのだ」

 と、ヨーゼフが厳しい声で言った。ブラッツは、馬上で怒りに震えていた。ヨーゼフは、大きく息を吸い込み大声で言った。

 「反乱軍に告ぐ、今ならレオニール様のお慈悲がある、武器を捨て大人しくせよ!」

 「いやっ!まだだ!我らにはラストロ殿下がおわす!レオニールとヨーゼフを討ち取った者にはこの国の大臣職と領地を与える、誰か、誰か居らぬか?!」

 と、ブラッツは、その場で思い付いた事を口走った。大臣、領地と聞き野心ある者は目の色を変えた。

 「大臣職と領地までくれるのか、やってやろうじゃねぇか!」

 「大臣職と領地は俺の物だ!」

 と、我先にと一部の反乱軍兵士達が攻撃を仕掛けて来た。そんな連中をテランジンが許すはずも無く特大の真空斬で応戦した。

 「さ、さぁラストロ殿下、皆を鼓舞して下さい、このままでは反逆者の汚名を着せられますぞ!」

 と、ブラッツがラストロに言った。ラストロは、腕組みをして一点を見つめ何も言わない。

 「ラストロさん、もうこんな連中の言う事を聞く必要はありません!あなたの妻子は無事です」

 と、レンがバルコニーから叫んだ。

 「あなたぁ!!」

 と、ラストロの妻ロザリアが息子ミハエルを抱き叫んだ。その声を聞きラストロは、驚き見た。

 「私達は海軍の方に助けられました、あなたもうブラッツの言う事を聞かなくて良いのよ」

 「ブラッツもう私に何の利用価値も無いぞ、レオニール様ヨーゼフ公はあの通りお元気だ、おまけに私の妻子は城内に居る大人しく観念したらどうだ?」

 と、ラストロがブラッツに言った。

 「お、大人しく観念などしたらただの反逆者ではありませんか、殿下の名で反乱を起こしたのですぞ!もう後には引けませんぞ、お父上が残された財産はまだ沢山ございます、シェボット家の天下を取りましょうぞ、ここは一気に攻めれば必ずこの戦は勝てます」

 と、ブラッツは、馬から飛び降りラストロにすがり付き言った。

 「知らんな、私に二心ふたごころが無い事はレオニール様もヨーゼフ公もご存じのはずだ、今回お前達にくみしたのは妻子を人質に取られたから、その事は妻のロザリアが話しているだろう」

 と、ラストロが不敵に言うとブラッツは、絶望的な顔をした。

 「ブラッツ!並びにこの反乱の指揮を執った貴族達に告ぐ、武器を捨て大人しく投降しろ!そして裁きを受けるんだ」

 と、レンは、叫ぶように言った。馬上の貴族達はそれぞれ顔を見合わせ馬から降り剣を投げ捨てその場に平伏した。この瞬間、反乱軍に参加した者達は、終わったと悟り皆、武器を投げ捨て貴族達の様に平伏した。しかし、ブラッツはまだ諦め切れずにいた。

 「皆、何をしている、負けを認めれば反逆者になるんだぞ!反逆罪は死刑だぞ!どいつもこいつも…ええぇいこうなったらわし一人でも…さぁ殿下お立ちを」

 と、ブラッツは言って、腰に装備してあった短剣を抜きラストロの首に当てた。ラストロは、落ち着いて素直に立ち上がった。それを見たラーズが呆れて言った。

 「ははぁ、とうとう頭がおかしくなったのか?自分が主君と崇める男に刃を向けるとはな」

 ブラッツは、屋根無し魔導車を運転する自分の家来に動かせと命じた。

 「と、殿もう止めましょう、反乱は終わりました、どうかレオニール様のお裁きをお受け下さい」

 と、家来は諭したがブラッツが聞くはずも無くさっさと動かせと怒鳴った。家来は素早く魔導車から飛び降り怒鳴り返した。

 「ふんっ!馬鹿馬鹿しい、俺はこんな事をするためにあんたに仕えてた訳じゃない」

 「き、貴様ぁ裏切るのか!この恩知らずめが!」

 「恩知らずはお前の方だろう!レオニール様やヨーゼフ公のお慈悲を受けながら乱を起こすとはもってのほかだ!」

 と、今度はラストロが怒鳴った。ブラッツの怒りは頂点に達した。ブラッツは、もう言葉にならない言葉を喚き散らしラストロの喉元に短剣を向けた。

 「せっかく、わしが機会を作ってやったのに…この国の王として君臨する機会を作ったのにどうして親に似なかったのだ!ザマロ様の性質を受け継いでおればこの反乱はきっと成功していたはず…」

 「悪いな俺は母上に似てるんだ」

 と、ラストロが言った時、ブラッツは、ラストロの首を短剣で斬った。血が勢いよく噴いた。

 「ぐふぁぁ」

 「ブラッツ貴様ぁー!」

 と、マルスとラーズ、テランジンがブラッツを取り押さえようと駆けた。

 「フハハハハ、さらばだ!」

 と、ブラッツが短剣を自分の首に突き刺そうとした瞬間、マルス達の間を何かが通り過ぎ短剣を持つブラッツの右手を吹っ飛ばした。ブラッツの叫び声が破壊された正門前に響き渡った。レンがバルコニーから斬鉄剣で真空突きを放っていた。

 「シーナッ!早くラストロさんの手当てを!」

 「うん」

 と、シーナがバルコニーから龍の姿に変身してラストロの所まで飛んで行き変身を解いて治癒を始めた。口や首からおびただしい血を流している。

 「おじさん、しっかり大丈夫だよ、絶対に死なせない」

 「ぐふっ…き、君はドラクーンの…」

 「しゃべらないで」

 ラストロをシーナに任せマルス達は、ブラッツを捕えた。真空突きで吹っ飛ばされ失った右手首から流れる血を必死で押さえている。

 「うう、いい痛い…痛い、わしの手がぁ…」

 「ふん、手の心配なんかしてもどうにもならんぞ」

 レンとヨーゼフ、そしてラストロの妻子が駆けつけて来た。ラストロの妻ロザリアとミハエルは、ラストロに駆け寄り震える手でラストロの手を握り締めた。

 「あ…あなたぁ」

 「父上ぇ」

 ラストロは、妻と息子の手を血塗れの手で握り返すと気を失った。

 「いやぁぁぁ、あなたぁ!!」

 「大丈夫だよ、気を失っただけだから、傷口はもう塞がってるしね」

 「ああ、ありがとうございます、ありがとうございます」

 と、ロザリアは何度もシーナに礼を言った。ラストロの無事が確認出来たレンとヨーゼフは、マルス達に捕えられているブラッツに向き直った。ブラッツは、脂汗をにじませ右手首を押さえ止血していた。レンは、シーナにブラッツの手首の止血だけをするよう頼んだ。手を繋げる事は可能だったがあえてさせなかった。シーナに止血されたブラッツは、シーナを化け物でも見る様な目で見た。それに気付いたテランジンがブラッツの頭を思い切り引っ叩いた。

 「痛い!」

 「この野郎、血を止めてもらったんだシーナに礼ぐらい言えねぇのか馬鹿者!」

 ブラッツは、何も言わずただ軽くシーナに頭を下げた。ヨーゼフは、咳払いを一つして言い出した。

 「さて、此度の反乱をくわだてたブラッツ並びにそこに居並ぶ貴族達は、城内の牢に入れる事とする、そして反乱軍に参加した者達は、沙汰あるまで刑務所に入る事になる刑務所までの移動は海軍の指揮に従え、良いなそれと途中目を盗んで逃亡した者は、見つけ次第その場で斬り殺す」

 と、ヨーゼフは厳しく言い渡した。この事は、各地方で戦っていた正規軍と反乱軍に伝えられた。ブラッツ達貴族が捕えられたと聞くや武器を捨て投降する反乱軍兵士や逃亡する兵士も居た。

 こうして反乱は治まり国中に反乱を鎮圧したと伝えられた。

 

 反乱終息から三日後、反乱の事後処理をヨーゼフ、テランジン、反乱軍に捕らえられていたサイモン大将に任せたレンは、エレナと入院しているラストロを見舞っていた。

 「此度は本当に申し訳ありませんでした、私が生きていたばかりに結果ブラッツの様な者を作ってしまいました」

 と、ラストロは、妻子に見守られながらベッドの上でレンに詫びた。

 「そんな、悪いのはブラッツ達です、あなたを利用し自分達の利益を得ようとした、殺し屋を雇い僕とヨーゼフに毒を盛って殺そうとした、幸いシーナが居たから助かったけど…城下の大広場で行う大評定だいひょうじょうで正式にブラッツ達の罪と罰を決めます、その時はラストロさんにも来てもらわないといけないけど」

 「はい、若様、必ず参加致します」

 と、ラストロは力強く答えた。一方、青い鳥に監禁されていた半イビルニア人ライヤーは、密かに城に移送され城の地下にある凶悪犯を訊問する部屋でルーク、カツ、シンに厳しい訊問を受けていた。

 「おい、今までに何人人を殺して来た、この国で何人殺った?」

 と、ルークは、ゴツイ木の棒を両手で杖の様に床に突き訊問している。ライヤーは、半裸にされ椅子に固定されいた。

 「ひゃ、百人から先は数えてないから分からん…この国では二人殺した」

 「二人も?誰だ?」

 「……」

 「さっさと吐きやがれ!」

 と、カツがライヤーを殴りつけた。殴られた勢いでライヤーは椅子ごと倒れたが直ぐにシンが起こした。

 「い、今言おうとしたんだ、こ、殺したのはブラッツの家来だ…はぁはぁ別荘の床に埋めてある」

 「ブラッツの別荘?どこにある?奴は別荘なんか持ってないはずだが」

 以前ブラッツが所有していた別荘は、ヨーゼフに召し上げられているはずだとルークが言った。

 「そんな事は俺は知らん、確かにブラッツは自分の別荘だと言っていた」

 と、ライヤーは、言い場所を説明した。ルークは、直ぐに部下をやり調べさせた。二時間ほど経って報告が来た。ライヤーの言う通り床下に二人の男の死体があった。そこへヨーゼフとテランジンが部屋にやって来た。

 「どうじゃ様子は?素直に話しておるか」

 「はい旦那」

 と、ルーク達は、ヨーゼフとテランジンに今までの訊問の様子を話した。どうしてブラッツに呼ばれたのか何が目的で来たのかレンとヨーゼフに使った毒の種類など事細かにライヤーが話した事を説明した。

 「なるほど、お前はただブラッツに若とおやじを殺すよう頼まれただけなのだな?」

 と、テランジンが顎に手をやりながら言った。

 「そ、そうだ…俺はただの殺し屋さ、ブラッツは俺を反乱軍に参加させようとしてたみたいだが俺は反乱には興味は無い、ただ殺しを請け負い金さえもらえればそれで良い、今回は確実に殺せなかったから半金しかもらってないが満足していた、反乱に巻き込まれる前にこの国を抜けようと港に向かった時、あんたに会い捕まった」

 と、ライヤーは、テランジンを見て言った。

 「分かった…ところで今からお前に聞く事は肝心な事なんだが…お前の様にイビルニア半島を出たあいの子は何人いる?グライヤーは人間の女に半イビルニア人を何人産ませた?」

 と、テランジンは冷たい目で言った。無二の親友シドゥを殺した者の仲間だと思うと今すぐにでも殺してやりたかった。

 「わ、分からない、あんたらが半島に来る前ある日突然グライヤー様に人間の世界に紛れて生きろと言われ、一人でメタルニアに向かった、あそこは移民の国だから怪しまれる事はないだろうと思ってな、そこで俺は殺し屋をやる事にした」

 「兄貴は、何人半島から半イビルニア人が出たんだと聞いてるんだ、話しをすり替えるな」

 と、カツがライヤーを殴りつけた。

 「ぐふぅ…ほ、本当に知らないんだ…はぁはぁお、俺が半島の施設に居た頃は他に三十人ほど俺の様な者が居た…多分そいつらも半島から出されてるんじゃないか」

 「三十人ほどか…皆お前の様な仕事をしてそうか?」

 「分からない…性格は色々だと思う…気の強い奴もいたが大人しいのも居たからな、グライヤー様は人間の血が上手く混ざったと喜んでいた…ところで俺はいつ死刑になるんだ?」

 と、ライヤーは疲れたように言った。

 「の方の刑はまだ先じゃ其の方にはブラッツの罪の証言をしてもらわねばならん、良いな?」

 と、ヨーゼフが厳しい顔をして言うと諦めきっているライヤーは、素直に頷いた。ライヤーを牢に入れヨーゼフとテランジンは、反乱の首謀者であるブラッツら貴族の様子を見に行く事にした。右手を失ったブラッツが牢の中で尊大な態度で監視している兵士に悪態をついていた。

 「この食事は何だ?ゴミかこれは?こんな物をわしに食えと言うのか」

 「食事が与えられるだけでもありがたいと思え愚か者め」

 と、ヨーゼフの声を聞いたブラッツがビクッとなったのを監視兵は見逃さなかった。笑いを噛み殺しながら監視兵がヨーゼフとテランジンに一礼した。

 「ああ、ロイヤー閣下、お助け下さい!私はブラッツ殿に脅されて協力していただけなのです、どうか、どうかお慈悲を」

 「そうなのです、私もブラッツに脅されこの様な事に…」

 「何を言うか貴様ら!常日頃からザマロ様が治めていたトランサーが懐かしいと言っておったではないか!レオニールとヨーゼフさえ居なければ以前の様に豪華に暮らせると!」

 と、貴族達の口喧嘩が始まった。皆、言いたい放題ブラッツの悪口をヨーゼフやテランジンにぶつけた。それをヨーゼフとテランジンは、苦笑を交えて聞いていた。

 「全く反省している様には思えませんな」

 「そうじゃな…皆責任の擦り付けあいだ、見苦しい」

 そう言ってヨーゼフとテランジンは、牢屋を後にした。ラストロの見舞いから帰っていたレンは、ディープ男爵ら貴族と大臣達とブラッツの刑について話し合っていた。エレナは、マルス、シーナ、ラーズそしてユリヤと部屋でのんびりと過ごしていた。

 「あいつ今回の事どうするんだろうな、ブラッツは間違いなく死刑だろう、他の貴族達をどうするんだろう?また甘い事言うんじゃないだろうな」

 と、マルスが鼻をほじりながら言い、ほじり出した鼻くそをラーズに向けて指で飛ばした。

 「汚ねぇ止めろ!ったく…まぁ今回はそう甘い事も言ってられんだろう、実際に毒を盛られて殺されそうになったんだしシーナが居なかったら今頃どうなっていたか」

 と、ラーズは、マルスに嫌な顔を向け言った。シーナは、窓辺で反乱で破壊された正門が修理されている様子を興味深げに見ていた。日も暮れて来てシーナの「お腹が空いた」の一言で皆で食堂に行く事になった。

 「レン達いつまで会議してるんだろ飯無くなっちまうぞ」

 と、マルスがシーナを見ながら言った。相変わらず物凄い勢いでシーナは食べていた。そこへ会議を終え疲れた顔をしたレンがやって来て席に着いた。

 「あれ?ヨーゼフとテランジンは?」

 「さぁお見えになってないわ」

 と、二人が居ない事に気付いたレンの問いにエレナが答えた。

 「ねぇリリーさん二人を知らない?」

 「さぁ何も聞いておりませんが」

 と、マルス達と食事をしていたリリーが答えた。その頃、ヨーゼフとテランジンは、ブラッツの屋敷に居た。屋敷は既に召し上げられブラッツの家族や執事、召し使い達は、沙汰が下るまで親戚の家に預けられていた。

 「重要な書類や物は全て証拠として今は海軍本部に置いてあります」

 と、ブラッツの書斎でテランジンが言った。ヨーゼフは、返事をして部屋を見回した。壁のあちこちを触っている。

 「おやじ、何を?」

 「うむ、ブラッツが言っておったであろう、ザマロの財産はまだ沢山あるとな、もしかしたらこの部屋に隠してあるのかそれとも隠し場所を示す何かがあると思ってな…ん?何じゃ?」

 と、早速ヨーゼフは壁の一部がおかしい事に気付いた。テランジンも触ってみた。確かに妙である。テランジンが何となく押してみるとゴゴッと音がしてカチンと部屋のどこかで音が鳴った。二人は、部屋のあらゆるところを見た。

 「変だな確かに何か音がしたのに…ここかぁ?あっ!おやじこれは!」

 と、テランジンが壁に飾られていた絵画を取っ払うと壁の一部が開いていて中に小さな箱が隠されていた。ヨーゼフが取り出し箱の蓋を開けると鍵と地図があった。

 「これは…昔ブラッツ家が所有していた山ではないのか?鍵…まさかこの山にザマロの遺産を隠してあるやも知れん」

 「明日にでも行ってみますか」

 「そうじゃな、今からでは遅い、とにかく若にご報告せねば」

 と、二人は、見つけた小箱を手に城に戻りレンに報告した。

 「何だブラッツの屋敷に行ってたのか、それでその箱は?」

 「はい、これはブラッツの屋敷の書斎で見つけたものでござる、中を見て下さい」

 と、ヨーゼフは、レンに小箱を渡した。レンは、小箱を開け中身を見た。

 「鍵と地図が入ってるよ」

 「はい、その地図に描かれている山は以前ブラッツ家が所有していた山です、我々が国を奪還した際、ザマロ派の貴族達の土地財産を召し上げました、その召し上げた中にブラッツ家の山も入っておりました、その山にザマロの隠し財産が残っておると思われます」

 と、ヨーゼフが言った。レンは、地図を取り出し見た。

 「明日、その山に行って調べて来ます」

 と、テランジンが言うとレンは自分も行くと言った。

 「僕も行くよ、多分マルスとラーズ、シーナも来ると思うけどね」

 と、レンはにっこり笑って言った。反乱を鎮めてから暗い気分だったレンは、宝探しにでも行ける気分がした。


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