お化粧デビュー
…と、いうわけで。次の日。
愛莉に早速化粧され、今鏡の前にいます。
「…うわー!すご!顔が女の子だー!!」
顔が女の子って…言い方変だったかも。
『正直、思ってた3倍可愛い!!………可愛すぎて惚れるー!』
なんか、愛莉キャラ違くない?
『あ、でもぉ…春が可愛いすぎて、健ちゃんが好きになっちゃったらどうしよ!』
いや、それは絶対ないよ。
健斗は愛莉LOVEだし。
「でも、なんか気持ち悪いなー、こんな自分見るの初めてだし。超違和感!つか、こんな顔でみんなに会えない!」
絶対!笑われるって!
特に、周司!
『何言ってるの?こんなに、可愛いのに、せっかく私がお化粧してあげたのにぃ?』
愛莉泣きそうじゃん!
「わ…わかったから!泣くな!本当にわかったから!」
女の涙は苦手だ。
《ガラッ》
「おはよー!」
…………しーーーーん。
愛莉さん、私早速ダメージ受けてますけど。
そして何でみんなは、こっちをガン見するの!?そんなに私は変ですか?
それとも私の後ろになんかあるのか?
『おっはよ~って、あれ?みんなどうした…「周司!やっぱり、変なのか??」
早く教室から、出ていきたい!
『えっ……その声、もしかして春?//つーか………か、可愛い!!』
へっ!?//
【ザワッ】
『嘘っ!春ちゃんだったの!?』
『超可愛い!!』
『まじ可愛いすぎ』
ど、どうしよう。
照れる。
『あれ?2人とも何で中入らないの?つーか、春可愛いね。』
………え。
「健斗、私の事よくわかったね!」
ちょっと嬉しい。
『ん?だって、愛莉が腕組んだり、抱きついたりするのって、春くらいだし。』
……あー、そういう事。
まぁ、笑われなくてよかった。