エッセイ◆リップクリーム依存症
はい、依存症です。
いや、依存症というとなんだか負けた気分になるので、ほかの言い方を考えたいのですが…ん~
やっぱり依存症だ。
リップクリームはもう何十年も毎日使ってる。毎日。過言ではなく毎日。乾燥しているときに塗るというレベルではない!
あぁ、依存症なので。
使い始めた時期とキッカケは大体覚えている。
小学校高学年の時、吹奏楽ブラスバンドをやっていた。小学校でやってみたい人が所属するような部活に近い感じだったかも。吹奏楽を教えてくれていた先生も、小学校の音楽の先生。
そこで金管楽器を吹いていた。トロンボーンとチューバだったかな。
楽器を吹くときにマウスピースという先が開けたものを使う。
そこに口を付けて吹くんだけど、そのひらけた箇所に唾液が溜まる。
また、密閉されるので、唾液の成分が口の周り全体に行きわたる。
それが荒れやかゆみを発生させる。
気になってくるので、舌で唇を舐めて気を紛らせようとする。
更に荒れる。ジ・エンド。
みなさんも唇を舐めて、かゆくなる経験はあるのだろうか。
荒れてかゆみが出る、という流れだと思うけど、
そのかゆみが高確率で起こるようになってしまったので、リップクリームを使う。
そういったことを繰り返していくうちに、もはや手癖のようにリップクリームを塗り始める。
そして、吹奏楽をやめても手放せなくなった。
特に荒れに荒れてしまった唇にリップクリームを付けた時の快感が強烈なのです。
いまだに金管楽器と唇とリップクリームを連想させるくらい、当時のちびっこには強烈な劇薬だったのだ。
助かった……!
本当にそんな気分になる。
今の使用頻度、というより、どういう時に塗るのか。
唇が唾液で湿ったなと認識しだしたら、塗る。
これは当然。唾液は敵だよ。
そうでなくても、なんとなく、ふと意識が唇に向いたときにムズムズしたら塗る。いや、もしくはリップクリームを見て唇がムズムズするのか?
謎。
あーリップクリーム塗ろっと。
と自然に思ってしまう。
もっとひどい時は、リップクリームを忘れた!と認識した瞬間、唇がムズムズし始める。
唇を意識したら悪魔でも出るようになったのか?悪魔の槍で唇をチクチク刺してんのか?
文字に起こすとするならば、こんな感じになるのかな。
手癖で無意識になってるんだろうなぁ。無意識での行動は多いと思う。
特に記憶に残っている出来事として、友人とラーメンを食べていた際、なんと途中でリップクリームを塗っていたということ。完全に無意識。
まだ食べている途中なのに、ティッシュで口を拭いて、リップクリームを塗って、すぐに食べ始めたらしい。
舐めてしまったのか?唇を!
驚き笑いされた。いわれてハッと気が付いた。たしかにおかしい!
俺でもツッコムよ!スープがあるんだから、メンソールアレンジになっちゃうよ!
一応、この症状の改善を試みている。本当にやってみた程度なのだが、お値段が高めのリップクリームを使ってみることだ。
結果は意味なし。少なくとも私には。
ということで、基本的にずっとロートさんのメンソレータムリップクリームを使っている。お手頃で助かる。
消費ペースが速いし、リップクリームを変えても目立った変化がなかったので、もうこれでいいんだ…
そんな私の携帯必須アイテムは財布、スマホ、リップである。
当然だ。貴重品とか便利とか、そういう類ではない。
依存症なのだ。
もちろん、持つのを忘れて外出するときがある。結構ある。
あ、リップクリーム忘れた!途端にムズムズし始める。
でも唇を舐めたら本当に終了なので耐える。仕方なくコンビニで普段よりお値段が高いリップクリームを買う。
この瞬間の敗北感がたまらない。
やらかしたぁ…
結構本気で悔しがっている。
こんなに使うものなので、手に取りやすさを考えたり、最近ではもうバッグに入れたままにもしている。
まずPCデスクに2個無造作に置いてある。
財布やカギなど、携帯するアイテムをまとめているケースに1個ある。
普段使いしている軽いバッグに1個忍ばせてある。
その他、謎の場所に転がっていたりする。サブのバッグにも入っているかもね。
ストックは常に2~4本ある。
いかに迅速にストレス無くリップクリームを塗れるかが勝負。
いい布陣だ。
気になったらリップクリームを塗るという行為に苦痛さは感じない。
スーッとするから。もちろん心地良いのだ。
まあ当然といえば当然か。
改善策がリップクリームを変えるだけに留まっている理由もこれかも。
ある程度は受け入れている。治らなくてもいっかとも思っている。
今思うと、塗った!という安心感も大きいのかな。精神的に。
依存症が起きやすい人間かも?という少しの怖さもあるが、幸い特にマイナスな点は無いと思う。
あ、コーヒーを毎日飲むことは依存症なのかな?
でもそういう人は多いよね?その程度で負の依存症という感覚はないが。
果たして。
一応、気を引き締めていきましょうか。




