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短編小説どもの眠り場

小さな星

作者: 那須茄子

 昔々、夜空に輝く星たちの中に、小さな星がありました。この星は、自分が他の星たちよりも輝いていないことに悩んでいました。毎晩、他の星たちが眩しい光を放つ中で、自分の光がかすんで見えることに悲しみを感じていました。


 その夜も、小さな星は涙を流しながら夜空を見上げていました。その時、優しい月の光がその小さな星に話しかけました。


「君の輝きは他の星たちとは違うけれど、それが君の特別な魅力なんだよ」


 月の光は続けて言いました。 


「君の光は柔らかくて温かい。君の光があるからこそ、夜空はもっと美しくなるんだ」


 小さな星は月の光の言葉に勇気をもらい、自分の輝きを信じることにしました。


 小さな星はめげずに光り続けました。明るさで輝こうとするのではなく、この無数に散らばる星の中で唯一無二の温かさで輝けるような光を目指して頑張ったのです。


 それからというもの、小さな星は他の星たちと仲良くなり、夜空で一緒に輝くことができるようになりました。星たちはお互いの光を尊重し合い、それぞれの輝きが夜空を彩ることを喜びました。小さな星は、自分の光が他の星たちと違うことを誇りに思いました。


 そして、小さな星はふと気づきました。自分の光が他の星たちと違うからこそ、夜空に多様な美しさが生まれるのだと。小さな星はそのことに感謝し、自分の存在が夜空にとって大切なものであることを実感しました。





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